34 / 71
2章 少年期
12話 テンプレ
しおりを挟む
「登録も終わったし、腹ごしらえを済まそうか」
「腹ごしらえなら、ギルドの酒場でも良かったのでは無いですか?」
「それは」
「ちょっと待ちな!領主様がこんな時間にこんな所に来るなんて危ないぜ~」
「そうだな~俺達が護衛やってやるから金よこせよ。サービスで有り金とそこの女で良いぜぇ」
「ぎゃはははは!そりゃ名案だ!」
「ついでに、そんなガキの代わりに専属の冒険者になってやっても良いんだぜぇ」
「金は全部俺達が有効活用してやるよ!ぎゃはははは!」
尾行してきたであろう男達が3人の行く手を阻む。
「こういう奴らが居るからだよ…」
「なるほど…」
(テンプレだな~)
「おいおいてめぇら!俺達を無視してんじゃねえぞ!」
「ぶっ殺されてぇのか!!あぁ?」
無視して会話を交わすポトスとカイトにキレる男達。
ポトスはそこで男達に向き直ると言い放った。
「生憎間に合ってるんでね。この子より弱い冒険者はお呼びでないんだ」
「おいてめぇ!俺達がこんなガキより弱いってのか?」
「ああ。そう言ったつもりなんだが分からなかったかな?」
口角を上げながら答えるポトス。
「いつもはマーガレットに頼んでいるんだが、今回はヴァル君に頼んで大丈夫?」
「大丈夫です」
「こんのぉ!ガキがナメやがって!!」
「ぶっ殺してやる!!」
襲いかかって来る男達。
カイトは髭面の男の懐に飛び込むと、男の鳩尾に斜め上に向けて拳をつきあげた。
「ぐっ!?」
カイトはバックステップを踏むと、下がっている男の顔に右足を叩き込む。
髭面の男は少し吹っ飛び白目を剥いて横に倒れた。
「こ、こんのぉ!」
顔に傷のある男が腰の曲刀を抜いてカイトに振り下ろす。
それをカイトは紙一重でよけると、男の腕を極めて投げた。
ゴキッ
男の腕の折れた音が響き渡る。
「ぎゃああ!…お、俺の腕がぁ」
「よっ!……ったく…大の男が腕が無くなったわけでも無いのにぎゃあぎゃあと」
「こら!ヴァル君に任せるって言ったじゃないか」
「す、すみません。あまりに不愉快だったもので…」
シュンとするマーガレット。
「まあいい。…ヴァル君よくやったね。最後の投げは合理的かつ綺麗だったよ!それもギンさんから教わったのかな?」
「は、はい」
(前世の高校で習ったなんて言えねぇ…)
勢いでやったが、指摘されて冷や汗をかいてしまうカイトであった。
「さて、迷惑料としてコイツらの所持金を貰っておこう」
「え!?盗るんですか!」
「分かりました」
「おいおい…盗るとは人聞きが悪いなあ……こっちは襲われたんだよ?これぐらい当然の権利さ!」
(めっちゃ悪い顔してる)
黒い笑みを浮かべるポトス。
「回収しました」
「うん。ただでさえ我が家は財政難なんだ。こういう所で補わないとねぇ~」
「……ゲスい」
カイトは早くもついて来たことに後悔し始めた。
「さあこのお金でぱーっとやろう!」
「坊ちゃま。ハメを外し過ぎないようお気をつけ下さいね」
カイト達はその夜、少し高めのレストランで食事を済ますと、迎えに来た馬車に乗って屋敷に向かうのだった。
「腹ごしらえなら、ギルドの酒場でも良かったのでは無いですか?」
「それは」
「ちょっと待ちな!領主様がこんな時間にこんな所に来るなんて危ないぜ~」
「そうだな~俺達が護衛やってやるから金よこせよ。サービスで有り金とそこの女で良いぜぇ」
「ぎゃはははは!そりゃ名案だ!」
「ついでに、そんなガキの代わりに専属の冒険者になってやっても良いんだぜぇ」
「金は全部俺達が有効活用してやるよ!ぎゃはははは!」
尾行してきたであろう男達が3人の行く手を阻む。
「こういう奴らが居るからだよ…」
「なるほど…」
(テンプレだな~)
「おいおいてめぇら!俺達を無視してんじゃねえぞ!」
「ぶっ殺されてぇのか!!あぁ?」
無視して会話を交わすポトスとカイトにキレる男達。
ポトスはそこで男達に向き直ると言い放った。
「生憎間に合ってるんでね。この子より弱い冒険者はお呼びでないんだ」
「おいてめぇ!俺達がこんなガキより弱いってのか?」
「ああ。そう言ったつもりなんだが分からなかったかな?」
口角を上げながら答えるポトス。
「いつもはマーガレットに頼んでいるんだが、今回はヴァル君に頼んで大丈夫?」
「大丈夫です」
「こんのぉ!ガキがナメやがって!!」
「ぶっ殺してやる!!」
襲いかかって来る男達。
カイトは髭面の男の懐に飛び込むと、男の鳩尾に斜め上に向けて拳をつきあげた。
「ぐっ!?」
カイトはバックステップを踏むと、下がっている男の顔に右足を叩き込む。
髭面の男は少し吹っ飛び白目を剥いて横に倒れた。
「こ、こんのぉ!」
顔に傷のある男が腰の曲刀を抜いてカイトに振り下ろす。
それをカイトは紙一重でよけると、男の腕を極めて投げた。
ゴキッ
男の腕の折れた音が響き渡る。
「ぎゃああ!…お、俺の腕がぁ」
「よっ!……ったく…大の男が腕が無くなったわけでも無いのにぎゃあぎゃあと」
「こら!ヴァル君に任せるって言ったじゃないか」
「す、すみません。あまりに不愉快だったもので…」
シュンとするマーガレット。
「まあいい。…ヴァル君よくやったね。最後の投げは合理的かつ綺麗だったよ!それもギンさんから教わったのかな?」
「は、はい」
(前世の高校で習ったなんて言えねぇ…)
勢いでやったが、指摘されて冷や汗をかいてしまうカイトであった。
「さて、迷惑料としてコイツらの所持金を貰っておこう」
「え!?盗るんですか!」
「分かりました」
「おいおい…盗るとは人聞きが悪いなあ……こっちは襲われたんだよ?これぐらい当然の権利さ!」
(めっちゃ悪い顔してる)
黒い笑みを浮かべるポトス。
「回収しました」
「うん。ただでさえ我が家は財政難なんだ。こういう所で補わないとねぇ~」
「……ゲスい」
カイトは早くもついて来たことに後悔し始めた。
「さあこのお金でぱーっとやろう!」
「坊ちゃま。ハメを外し過ぎないようお気をつけ下さいね」
カイト達はその夜、少し高めのレストランで食事を済ますと、迎えに来た馬車に乗って屋敷に向かうのだった。
0
あなたにおすすめの小説
神樹の里で暮らす創造魔法使い ~幻獣たちとののんびりライフ~
あきさけ
ファンタジー
貧乏な田舎村を追い出された少年〝シント〟は森の中をあてどなくさまよい一本の新木を発見する。
それは本当に小さな新木だったがかすかな光を帯びた不思議な木。
彼が不思議そうに新木を見つめているとそこから『私に魔法をかけてほしい』という声が聞こえた。
シントが唯一使えたのは〝創造魔法〟といういままでまともに使えた試しのないもの。
それでも森の中でこのまま死ぬよりはまだいいだろうと考え魔法をかける。
すると新木は一気に生長し、天をつくほどの巨木にまで変化しそこから新木に宿っていたという聖霊まで姿を現した。
〝この地はあなたが創造した聖地。あなたがこの地を去らない限りこの地を必要とするもの以外は誰も踏み入れませんよ〟
そんな言葉から始まるシントののんびりとした生活。
同じように行き場を失った少女や幻獣や精霊、妖精たちなど様々な面々が集まり織りなすスローライフの幕開けです。
※この小説はカクヨム様でも連載しています。アルファポリス様とカクヨム様以外の場所では公開しておりません。
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
異世界で貧乏神を守護神に選ぶのは間違っているのだろうか?
石のやっさん
ファンタジー
異世界への転移、僕にはもう祝福を受けた女神様が居ます!
主人公の黒木翼はクラスでは浮いた存在だった。
黒木はある理由から人との関りを最小限に押さえ生活していた。
そんなある日の事、クラス全員が異世界召喚に巻き込まれる。
全員が女神からジョブやチートを貰うなか、黒木はあえて断り、何も貰わずに異世界に行く事にした。
その理由は、彼にはもう『貧乏神』の守護神が居たからだ。
この物語は、貧乏神に恋する少年と少年を愛する貧乏神が異世界で暮す物語。
貧乏神の解釈が独自解釈ですので、その辺りはお許し下さい。
Gランク冒険者のレベル無双〜好き勝手に生きていたら各方面から敵認定されました〜
2nd kanta
ファンタジー
愛する可愛い奥様達の為、俺は理不尽と戦います。
人違いで刺された俺は死ぬ間際に、得体の知れない何者かに異世界に飛ばされた。
そこは、テンプレの勇者召喚の場だった。
しかし召喚された俺の腹にはドスが刺さったままだった。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【完結】侍女が王女に転生?!英雄と結婚して破滅の国を救います!
カナタカエデ
ファンタジー
八十歳で生涯を終えた、元王宮侍女カリナ。
その最期の瞬間――枕元に、かつて仕えた王女アメリアが現れた。
「お願い…私の人生をやり直して。国を、私を、救って――」
次に目を開くと、カリナは十八歳の“王女アメリア”として転生していた。
彼女は知っている。
このままでは王国は滅び、愛する主君が破滅する未来を。
未来を変えるため、アメリアは
冷徹と噂される英雄ヴァルクとの政略結婚を選ぶ。
これは、かつて守れなかった主人のための転生。
そのはずなのに――彼への想いは、気づけば変わり始めていた。
王女と英雄が紡ぐ、破滅回避ラブファンタジー開幕。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
挿絵はA I画像を使用
10/20 第一章完結
12/20 第二章完結
2/16 第三章完結
他サイト掲載
(小説家になろう、Caita)
「クビにされた俺、幸運スキルでスローライフ満喫中」
チャチャ
ファンタジー
突然、蒼牙の刃から追放された冒険者・ハルト。
だが、彼にはS級スキル【幸運】があった――。
魔物がレアアイテムを落とすのも、偶然宝箱が見つかるのも、すべて彼のスキルのおかげ。
だが、仲間は誰一人そのことに気づかず、無能呼ばわりしていた。
追放されたハルトは、肩の荷が下りたとばかりに、自分のためだけの旅を始める。
訪れる村で出会う人々。偶然拾う伝説級の装備。
そして助けた少女は、実は王国の姫!?
「もう面倒ごとはごめんだ」
そう思っていたハルトだったが、幸運のスキルが運命を引き寄せていく――。
現代社会とダンジョンの共生~華の無いダンジョン生活
シン
ファンタジー
世界中に色々な歪みを引き起こした第二次世界大戦。
大日本帝国は敗戦国となり、国際的な制約を受けながらも復興に勤しんだ。
GHQの占領統治が終了した直後、高度経済成長に呼応するかのように全国にダンジョンが誕生した。
ダンジョンにはモンスターと呼ばれる魔物が生息しており危険な場所だが、貴重な鉱物やモンスター由来の素材や食材が入手出来る、夢の様な場所でもあった。
そのダンジョンからモンスターと戦い、資源を持ち帰る者を探索者と呼ばれ、当時は一攫千金を目論む卑しい職業と呼ばれていたが、現代では国と国民のお腹とサイフを支える立派な職業に昇華した。
探索者は極稀にダンジョン内で発見されるスキルオーブから特殊な能力を得る者が居たが、基本的には身一つの状態でダンジョン探索をするのが普通だ。
そんなダンジョンの探索や、たまにご飯、たまに揉め事などの、華の無いダンジョン探索者のお話しです。
たまに有り得ない方向に話が飛びます。
一話短めです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる