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4章 勇者召喚編
3話 火急の知らせ
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コンコン
「どうぞ、入りたまえ」
返事をすると、使用人が入って来てポトスに何か耳打ちする。
「なに!…分かったすぐに向かう。すまないね、すぐに戻って来るからそれまでダンジョン踏破に向けて作戦でもたてていてくれ」
そう言ってそそくさと部屋を退室するポトス。
「何かあったのかな」
「まあ良いじゃねぇか。領主様の言うとおり作戦をたててようぜ」
「…うん」
「そうだね。まず、作戦をたてる上で1番の問題は暑さだ。これをなんとかしないと、雑魚にさえ苦戦する事になるかもね」
「つっても装備品を減らす訳にもいかねぇしなあ」
「…うん。全部の攻撃を避けきる技量はまだ無い」
「ははは。まだってことは将来的には」
「…うん!出来るようになってみせる」
やる気満々の顔でふんす!と鼻をならすネリネ。
「うん楽しみにしてるよ。でも、今はまだ出来ない。そこで、ベタだけど先手必勝で行こうと思う」
「なるほどな。先手必勝でなるべく体力を温存を謀るってわけか」
「…良いと思う」
「なら、決まりだね。戦闘はなるべく先手必勝、防具は…最低限の量で挑む。こんな感じかな?」
「分かったぜ!」
「…了解」
カイトの提案によって大まかな作戦が決まり、ほっと一段落つく3人。
「ん?そういやぁこの前踏破したダンジョンで、ボスの魔石を拾って『新しい力が手にはいるかも』って言ってたよな?あれどうなった?」
「ああ、『氷雪の城』ってダンジョンの時ね。ふっふっふ…凄い物が出来たんだ!」
「…凄い?」
「ああ!行くよ?」
カイトが目を閉じて魔剣を構えると、カイトを中心に冷気が発生して書斎が真っ白になる。
しばらくして冷気が消え、視界が良くなってダグラスとネリネが目にしたのは。
「…形が…変わった?」
まるで、氷で出来た刀を持ったカイトだった。
「それだけじゃない。武器自体に属性が付いたのさ…あ!それと、切り替えも出来るから」
そう言って魔剣の形を元に戻すカイト。
「ま、マジかよ…」
「…でも、切り替える時目立つ」
「大丈夫!さっきのはわざと派手にやっただけだから、ほらこんな風にっと」
カイトは今度は無駄な冷気を発生させずに氷の刀に切り替える。
「ね?」
「おお!すげぇじゃねぇか!!名前は?名前はあんのか?」
「うーん…氷刀・牙とか?」
「…うん。良いと思う!」
「そいつがありゃ、次のダンジョンでも有利に立ち回れるじゃねぇか!」
「…便利」
「ネリネ?まさかと思うけどコレで涼もうとか思って無いよね?」
プイッ
「ネリネ?なんで顔を背けるの?ねえ?」
などと3人が語り合っていると、書斎の扉が開いてポトスが入ってきた。
「…おかえり」
「ああ、ただいま…どうやら作戦は立て終わったみたいだね?」
「大まかですけどね」
「それは良かった…が、残念ながら出発は延期だ」
「え、延期!?」
「そう。これから君達は私と一緒に王都に向かわないとならないんだ」
「え…王都にですか?」
話が読めないカイトはただ聞き返す事しか出来ない。
「ああ、どうやら王宮で勇者が召喚されたらしい」
「どうぞ、入りたまえ」
返事をすると、使用人が入って来てポトスに何か耳打ちする。
「なに!…分かったすぐに向かう。すまないね、すぐに戻って来るからそれまでダンジョン踏破に向けて作戦でもたてていてくれ」
そう言ってそそくさと部屋を退室するポトス。
「何かあったのかな」
「まあ良いじゃねぇか。領主様の言うとおり作戦をたててようぜ」
「…うん」
「そうだね。まず、作戦をたてる上で1番の問題は暑さだ。これをなんとかしないと、雑魚にさえ苦戦する事になるかもね」
「つっても装備品を減らす訳にもいかねぇしなあ」
「…うん。全部の攻撃を避けきる技量はまだ無い」
「ははは。まだってことは将来的には」
「…うん!出来るようになってみせる」
やる気満々の顔でふんす!と鼻をならすネリネ。
「うん楽しみにしてるよ。でも、今はまだ出来ない。そこで、ベタだけど先手必勝で行こうと思う」
「なるほどな。先手必勝でなるべく体力を温存を謀るってわけか」
「…良いと思う」
「なら、決まりだね。戦闘はなるべく先手必勝、防具は…最低限の量で挑む。こんな感じかな?」
「分かったぜ!」
「…了解」
カイトの提案によって大まかな作戦が決まり、ほっと一段落つく3人。
「ん?そういやぁこの前踏破したダンジョンで、ボスの魔石を拾って『新しい力が手にはいるかも』って言ってたよな?あれどうなった?」
「ああ、『氷雪の城』ってダンジョンの時ね。ふっふっふ…凄い物が出来たんだ!」
「…凄い?」
「ああ!行くよ?」
カイトが目を閉じて魔剣を構えると、カイトを中心に冷気が発生して書斎が真っ白になる。
しばらくして冷気が消え、視界が良くなってダグラスとネリネが目にしたのは。
「…形が…変わった?」
まるで、氷で出来た刀を持ったカイトだった。
「それだけじゃない。武器自体に属性が付いたのさ…あ!それと、切り替えも出来るから」
そう言って魔剣の形を元に戻すカイト。
「ま、マジかよ…」
「…でも、切り替える時目立つ」
「大丈夫!さっきのはわざと派手にやっただけだから、ほらこんな風にっと」
カイトは今度は無駄な冷気を発生させずに氷の刀に切り替える。
「ね?」
「おお!すげぇじゃねぇか!!名前は?名前はあんのか?」
「うーん…氷刀・牙とか?」
「…うん。良いと思う!」
「そいつがありゃ、次のダンジョンでも有利に立ち回れるじゃねぇか!」
「…便利」
「ネリネ?まさかと思うけどコレで涼もうとか思って無いよね?」
プイッ
「ネリネ?なんで顔を背けるの?ねえ?」
などと3人が語り合っていると、書斎の扉が開いてポトスが入ってきた。
「…おかえり」
「ああ、ただいま…どうやら作戦は立て終わったみたいだね?」
「大まかですけどね」
「それは良かった…が、残念ながら出発は延期だ」
「え、延期!?」
「そう。これから君達は私と一緒に王都に向かわないとならないんだ」
「え…王都にですか?」
話が読めないカイトはただ聞き返す事しか出来ない。
「ああ、どうやら王宮で勇者が召喚されたらしい」
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