魔力槽の冒険者~運だって実力です~

あゆむ

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4章 勇者召喚編

9話 祖父

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 あの後、怒りの表情を浮かべたマーガレットが現れたことにより、王都に来た理由を思い出したカイト達。


 かしこまってしまった門番の男達に別れを告げ、マーガレットの乗ってきた馬車に乗り込んだカイト達は、ポトスの待つ別宅までの時間に何があったのか説明するのだった。


   ━━━別宅の書斎━━━


「なるほど…私達と離れている間にそんなことがあったんだね」

「はい…とはいえ、ポトス様をお待たせしてしまい申し訳ありませんでした」

「ふふふ大丈夫。ちゃんと帰って来てくれたからね。それより、ついに明日は登城する日だ。覚悟は良いかい?」

「「「はい」」」

「うん!いい返事だ。ただ、王は政治手腕は優秀だが欲に忠実な性格をしている。下手したら冒険者を辞めさせて部下にしようとするかもね。もしくは…。まあ気をつけることだ」

「は、はあ」


 ポトスの王に対する評価に、不安を募らせるカイト達だった。


 翌日、マーガレットと孤児達を留守番させ、王城を目指して出発したカイト達。


 馬車に揺られて20分程で城門が見えてくる。


 城門には馬車の行列が出来ており、爵位関係なく国中から貴族が集められていることが伺える。


「まるで戴冠式のようだ」

「どうやら王はよほど勇者を重要視しているようだね」

「だったら何だってんだ…でしょうか?」

「もしかしたら私達に対して無茶振りをしてくる可能性もあるってことさ」


 カイト達の不安とは裏腹に行列は解消されていき遂に入城の順番が回って来る。


 家紋の入った特殊なカードを城門にかざすと、ゴゴゴゴゴと音がして門が開いた。


 ゾワッ


「?」

「ふふふ。驚いたかい?今のは古代魔法の1つさ。門を通った者の識別をするらしい」

「それだと…」

「大丈夫。どうやら閲覧する事が出来るのは暗号を読み解くことの出来る者だけで、今は該当する人物は居ないそうだよ。まあ、入城制限くらいなら出来るみたいだけど」

「く、詳しいですね」

「ふっ…私の情報網をナメないで欲しいな」


 そう言ったポトスの表情はドヤ顔だった。


(どう考えも国家秘密の情報を手に入れることの出来る情報網って何だよ!……敵に回したら怖いタイプだな。気をつけよ)


 城内に入ると案内役と見られる男が数人立っており、その中から立派な髭を蓄えた壮年の男が出てくる。


「お久しぶりでございますポトス様。今回もわたくしめが案内役を勤めさせていただきます」

「ラルクか!息災そうでなによりだ」

「ほっほっほっほっほ。まだまだ若い者には負けませぬよ!おっと、もしやそちらのお3方は?」

「そうだ。部下のヴァルとダグラス、それとネリネだ。こっちはマーガレットの祖父でラルクだ」

「ヴァッサーファルといいます。よろしくお願いします」

「ダグラスだ。よろしくお願いします」

「…よろしく」

「ほっほっほっほっほ。紹介にあずかりました改めましてポトス様の別宅の管理を任されております、ラルクと申します。よろしくお願いしますぞ」


 ラルクは快活な笑顔を3人に向けるのだった。
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