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今日は私と婚約者ラデスとの婚約記念日。
だけどラデスの表情は曇っていた。
「ユーナ、今日は何の日か覚えているのよな」
「ええ、私とラデスとの婚約記念日よ」
「こんな日にこんなことを言うのもあれだけど…別れてくれないか?」
何を言っているのだろうかこいつは。
私と別れる?自分で言うのもなんだけど私ほど完璧な人間はいないのに?
「君が完璧なのは知っている。だけど…僕はどちらかというとドジな子が好きなんだ」
マジか~。
それはどうしようもないわ。
「それに君は背が高くて手足も長い、まるで彫刻のような神聖さがある」
まぁそうね。生まれてこの方ブスと言われたことは無いわ。
「僕は小さい子が好きなんだ」
今更!?
それを今更言うの?
なんで私と婚約したのよ。
「もちろん君のその勝気な性格や絡みやすい雰囲気は好ましいと思っている」
私は誰にでも平等よ。
それで勘違いされることは多いけど。
「おしとやかな子がもっと好きなんだ」
もしかして喧嘩売ってる?
そういうことならもちろん買うわよ。
「別に君のことを馬鹿にしているわけじゃない。その学問への探求は本当に尊敬している」
私は貴族だけど特例として研究員としても働いている。
本当は女の私にそんなことは不可能に近いのだけど、知識の広さと応用力で上層部のジジイたちを黙らせたわ。
あの時の顔は傑作だった。
今はとても仕事が充実している。
もうすぐ研究者の中で最も栄誉とされる賞を受賞する予定。
「僕は少し馬鹿な子が好ましいと思っているんだ」
なんなの?
私の全てを否定して何がしたいの?
「それを踏まえた上で好きな人が出来たんだ。だから婚約破棄をしてほしい」
ちょっと待って。
それって私の正反対の女性じゃない。
本当によく私と婚約出来たわね。
「今だから言うけど…どうして君を好きになったのか僕にも分からない」
泣くぞ。
本当に泣くからな。
「…その女って誰よ?」
「君の妹だ」
え?私の妹?
「ああ、君の妹のルーだ。あの小さい体におしとやかながら少しドジっ子な性格、頭もあまりよくない所がとても庇護欲を誘う。正直言って最高だ」
「あ~…何て言ったらいいのか…とにかく私は応援するよ…うん、頑張って!」
「なんだよ。その煮え切らない言葉は」
これは言ってもいいのだろうか?
知らぬが仏って言葉もあるし、言わないほうが婚約者、元婚約者のためではないのだろうか。
「何か隠しているなら正直に言ってくれ」
「そうだよね、隠し事は良くないよね。…私に妹はいないの」
「はぁ!?」
「弟はいるけど」
「な、な、どういうことだ!僕は君の弟に恋をしたということか?」
「まぁ、愛の形はそれぞれよね」
「勘弁してくれーーーーー!!!」
だけどラデスの表情は曇っていた。
「ユーナ、今日は何の日か覚えているのよな」
「ええ、私とラデスとの婚約記念日よ」
「こんな日にこんなことを言うのもあれだけど…別れてくれないか?」
何を言っているのだろうかこいつは。
私と別れる?自分で言うのもなんだけど私ほど完璧な人間はいないのに?
「君が完璧なのは知っている。だけど…僕はどちらかというとドジな子が好きなんだ」
マジか~。
それはどうしようもないわ。
「それに君は背が高くて手足も長い、まるで彫刻のような神聖さがある」
まぁそうね。生まれてこの方ブスと言われたことは無いわ。
「僕は小さい子が好きなんだ」
今更!?
それを今更言うの?
なんで私と婚約したのよ。
「もちろん君のその勝気な性格や絡みやすい雰囲気は好ましいと思っている」
私は誰にでも平等よ。
それで勘違いされることは多いけど。
「おしとやかな子がもっと好きなんだ」
もしかして喧嘩売ってる?
そういうことならもちろん買うわよ。
「別に君のことを馬鹿にしているわけじゃない。その学問への探求は本当に尊敬している」
私は貴族だけど特例として研究員としても働いている。
本当は女の私にそんなことは不可能に近いのだけど、知識の広さと応用力で上層部のジジイたちを黙らせたわ。
あの時の顔は傑作だった。
今はとても仕事が充実している。
もうすぐ研究者の中で最も栄誉とされる賞を受賞する予定。
「僕は少し馬鹿な子が好ましいと思っているんだ」
なんなの?
私の全てを否定して何がしたいの?
「それを踏まえた上で好きな人が出来たんだ。だから婚約破棄をしてほしい」
ちょっと待って。
それって私の正反対の女性じゃない。
本当によく私と婚約出来たわね。
「今だから言うけど…どうして君を好きになったのか僕にも分からない」
泣くぞ。
本当に泣くからな。
「…その女って誰よ?」
「君の妹だ」
え?私の妹?
「ああ、君の妹のルーだ。あの小さい体におしとやかながら少しドジっ子な性格、頭もあまりよくない所がとても庇護欲を誘う。正直言って最高だ」
「あ~…何て言ったらいいのか…とにかく私は応援するよ…うん、頑張って!」
「なんだよ。その煮え切らない言葉は」
これは言ってもいいのだろうか?
知らぬが仏って言葉もあるし、言わないほうが婚約者、元婚約者のためではないのだろうか。
「何か隠しているなら正直に言ってくれ」
「そうだよね、隠し事は良くないよね。…私に妹はいないの」
「はぁ!?」
「弟はいるけど」
「な、な、どういうことだ!僕は君の弟に恋をしたということか?」
「まぁ、愛の形はそれぞれよね」
「勘弁してくれーーーーー!!!」
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