吉原の楼主

京月

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第一話

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 ここは江戸時代の吉原、数々の女性が遊女として多くの男と一夜を共にした場所。


 男の欲望と女の絶望が詰まった場所。


 私藤三郎は妓楼という遊女たちが暮らし働く場所の主人つまり楼主をやっている。


 吉原に来る女は皆訳ありだ。

 
 涙なしでは語れないような過去知りながらもお金で男の相手をさせる楼主などろくな奴はいない


 私も例にもれず外道だ。

 
 これからするのは人の心無しと言われた楼主の話、楼主の心の内を描いた話。
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