三度目の婚約破棄~もう諦めてね~

京月

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二度目の婚約破棄

 温泉が大人気になり我が家は大忙しになった。新たに三つ温泉を当てたことで人員の大幅増員に飲食店などの整備旅館の設立。お客様のために働いているうちにいつの間にか私は国で五本の指に入るの程の実業家として有名になった。

 しかし問題が起きた。ジンのプライドが傷ついたのだ。


「婚約者がこんなに有名になったのに俺には何の取柄もない」

「そんなことないわ。ジンは優秀よ」

「皆が俺をヒモだと陰口をたたく。こんな生活もううんざりだ!!マルネ!俺はお前との婚約を破棄する!!」


 そう言ってジンは馬車に乗って実家に帰っていた。またか……

 それから私はひたすら努力した。誰の領地だろうと関係なく金を積んで土地の権利を買い農業に工場、運送用の道路整備、減税。思いつく商売を全て実行しその全てを成功させた。

 そして私はジンの実家に乗り込む。


「ジン!!いるんでしょ?入るわよ」

「なんだよマルネ。役立たずの俺に何の用だよ」

「ジンこれにサインして」

「なんだよこの紙…契約書?細かい字がいっぱいだ」

「早くサインして」

「でもこんな怪しい契約書に簡単にサインできないよ」

「いいから早く書いて!!!」

「は、はい!……書けました」

「よかったわねジン。これであなたは今乗りに乗っている超有名会社の社長になれたわ。もう誰もあなたに陰口を叩ける人はほとんどいなくなるわ」

「本当に!?やったー!」


 私は自分で起こした会社の社長にジンを据えることで彼の悩みを解消した。もちろん経営に関しては副社長の私が全て行うから問題ない。ジンの傷ついたプライドはすっかり癒え婚約破棄は無かったことになった。

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