三度目の婚約破棄~もう諦めてね~

京月

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三度目の婚約破棄

 私達の会社は瞬く間に成長し誰もが憧れるほどの成功を収めた。しかしこれがあだとなる。国王に目をつけられたのだ。国王はジンがお飾りの社長だということを見抜きわざわざ大臣たちの前で経営に関する質問会を開いた。私は副社長なので発言権はなく結果、ジンは大臣たちの前で大恥をかいたのだ。


「ジン元気を出して」

「……」

「あれはジンに恥をかかせるための罠だったのよ。だから仕方ないわ」

「……実家に帰る。婚約破棄する」


 ジンは馬車に乗って実家に帰ってしまった。

 もう~~~~!!またか~~~~!!!ふざけるなよ~~~~!!!!

 ストレスがマックスまで溜まった私はお金に目をつけず情報屋を雇いまくった。それからは毎日国がひっくり返るような情報が私に入ってくる。私はそれを誰が起こした不祥事なのかしっかりと整理してコピーを本人たちに提出した。彼らはこんなことをしてただで済むと思っているのかと言ってきたがすでに別のコピーを国民に無償で配布していたので私に何かする前に全員が退職する形になった。

 一仕事終えた私はジンの実家にやってきた。


「ジン、入るわよ」

「せめてノックくらいしてよ」

「そうねごめんなさい。じゃあついてきて」

「どこに行くの?」

「ついてからのお楽しみ。後これ馬車の中で着てね」



 私が渡したのは国王が着るようなマントと王冠だった。そして私達を乗せた馬車は軽快に王都を走り王城の前で止まる。私達が門を通過しても兵士たちを止める気配はない。そのまま我が物顔で王城を歩きついに玉座の間に到着した。


「国王陛下の入場!!!」


 玉座の間には有名貴族や資産家など多くの権力者がドレスやスーツを着て頭を下げている。


「マルネ……これどういうこと?」

「簡単よ。国王と大臣達を退職させた後賄賂を渡しておいた有力者たちにあなたを国王に推薦するように頼んでおいたの。支持率98%、過去最高よ。さぁあの椅子に座って」


 ジンが玉座に座ると割れんばかりの大歓声が起こり新たな王が誕生した。その横に控えながら顔を伏せ不敵に笑うのが後に王妃として影の英雄とまで言わしめる功績を残したマルネだった。


 私はねジン、あなたのことが大好きなのよ。だから婚約破棄なんて認めるわけない。あなたが一番の国を用意した。だから……もう諦めてね。

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