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1テンプレって実在するんですね
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私は目の前のこの男が昔から嫌いだった。
まず、人の話しは半分ほどしか聞かない。酷い時には全く聞かず、自分の都合の良い解釈でまとめてしまう。
次に、とにかく偉そう…と言うか、実際にはそれなりの立場なのだが、「ダレ」のおかげでその地位にいるのかを全く理解せず、さも自分が元から権利を持っているかのごとく振舞う態度。
そして、生まれ持った見た目の良さからか、女性にやたらモテる。しかも、その事を本人が自覚しているため始末におえない。
「意味が分かりません…」
今起きている事態に、私は持っていた扇をハラリと開くと、口元を覆いながら深い溜息を吐いた。
今日は私の通う王立学園の卒業式。
と言っても、私の卒業は来年で、今日は一つ上の先輩方のための式になる。
私の国は学園を卒業する16歳からが成人とされ、卒業式は成人式を兼ねている。
そして、式典も終わり、現在パーティーの真っ最中なのだが……。
「シルビア=サフィール!貴様に話がある!」
卒業生、在校生、はたまた保護者やお偉方のいる中、目の前の男は高らかと私を名指ししてきたのだ。
全く持って理解に苦しむ。
目の前の男は、この国の第一王子にして、次期国王「アイリッド=トーラス」。
襟足を伸ばした金の髪に深い緑の瞳。黙っていれば完璧なのが残念なところだ。
そして、その傍らには私と同学年の男爵令嬢「メリッサ=エトランテ」がいた。
薄茶色の髪を肩に流し、黄色がかった瞳は彼女の気の強さを物語る様に少し吊り上がっている。
ご丁寧に王子の腕は彼女の腰に回され、彼女はそれを当たり前のごとく受け入れている。
睨みつけながら私を名指しした王子に、その傍らで小鹿さんになっている男爵令嬢。
まぁ、はっきり言ってどうでもいい。
私が言いたいのは、時と場所を考えろよ!と言う事だけだ。
「何用でございますか?殿下」
私は扇を閉じると、二人の前に歩み出た。
そうそう、まだ自己紹介をしてませんでしたね。
私の名は「シルビア=サフィール」。
この国の現宰相を父に持つ、侯爵家の生まれです。
容姿は………自分ではあまり「好いてはいない」のですが、はっきり言って可愛いです。
自画自賛と言われるでしょうが、腰まで掛かる真っ直ぐな銀髪に、同色の上を向いた長い睫毛。そして、それを額縁に、星を散りばめた様なキラキラとした大きな赤い瞳。顔はそこらの女性と比べても小さいのではないでしょうか…まぁ、付け加え、身長は………言いたくないです。
もう少し欲しかったとは…言いたくないです。泣けてくるから。
とりあえず、外見は非の打ちどころがないと思います。
が、何度も言いますが私は自分の容姿が「嫌い」です。
まぁ、それはさて置き、目の前に出てきた私に対し、殿下は蔑む様な視線を向け、私にビシッっと指を差してきた。
いくら王子とは言え、失礼な男だ…。
まぁ、分かってはいましたけど。
そして、またも高らかに発した言葉に、私は開いた口が塞がらなかった。
「シルビア!貴様との婚約は今日この場にて解消する!」
<こいつは…いったい何をほざいとるんだ!>
っと、思わずネコが数匹逃げ出してしまった…。
とりあえず、引きつる頬になんとか修正を促しながら、私は言葉を紡いだ。
「どう言う事でしょうか…殿下?」
まさか、この様な祝いの席で、小説などの物語よろしくテンプレな行動にでる人間がいるとは思いもしなかった。
まず、人の話しは半分ほどしか聞かない。酷い時には全く聞かず、自分の都合の良い解釈でまとめてしまう。
次に、とにかく偉そう…と言うか、実際にはそれなりの立場なのだが、「ダレ」のおかげでその地位にいるのかを全く理解せず、さも自分が元から権利を持っているかのごとく振舞う態度。
そして、生まれ持った見た目の良さからか、女性にやたらモテる。しかも、その事を本人が自覚しているため始末におえない。
「意味が分かりません…」
今起きている事態に、私は持っていた扇をハラリと開くと、口元を覆いながら深い溜息を吐いた。
今日は私の通う王立学園の卒業式。
と言っても、私の卒業は来年で、今日は一つ上の先輩方のための式になる。
私の国は学園を卒業する16歳からが成人とされ、卒業式は成人式を兼ねている。
そして、式典も終わり、現在パーティーの真っ最中なのだが……。
「シルビア=サフィール!貴様に話がある!」
卒業生、在校生、はたまた保護者やお偉方のいる中、目の前の男は高らかと私を名指ししてきたのだ。
全く持って理解に苦しむ。
目の前の男は、この国の第一王子にして、次期国王「アイリッド=トーラス」。
襟足を伸ばした金の髪に深い緑の瞳。黙っていれば完璧なのが残念なところだ。
そして、その傍らには私と同学年の男爵令嬢「メリッサ=エトランテ」がいた。
薄茶色の髪を肩に流し、黄色がかった瞳は彼女の気の強さを物語る様に少し吊り上がっている。
ご丁寧に王子の腕は彼女の腰に回され、彼女はそれを当たり前のごとく受け入れている。
睨みつけながら私を名指しした王子に、その傍らで小鹿さんになっている男爵令嬢。
まぁ、はっきり言ってどうでもいい。
私が言いたいのは、時と場所を考えろよ!と言う事だけだ。
「何用でございますか?殿下」
私は扇を閉じると、二人の前に歩み出た。
そうそう、まだ自己紹介をしてませんでしたね。
私の名は「シルビア=サフィール」。
この国の現宰相を父に持つ、侯爵家の生まれです。
容姿は………自分ではあまり「好いてはいない」のですが、はっきり言って可愛いです。
自画自賛と言われるでしょうが、腰まで掛かる真っ直ぐな銀髪に、同色の上を向いた長い睫毛。そして、それを額縁に、星を散りばめた様なキラキラとした大きな赤い瞳。顔はそこらの女性と比べても小さいのではないでしょうか…まぁ、付け加え、身長は………言いたくないです。
もう少し欲しかったとは…言いたくないです。泣けてくるから。
とりあえず、外見は非の打ちどころがないと思います。
が、何度も言いますが私は自分の容姿が「嫌い」です。
まぁ、それはさて置き、目の前に出てきた私に対し、殿下は蔑む様な視線を向け、私にビシッっと指を差してきた。
いくら王子とは言え、失礼な男だ…。
まぁ、分かってはいましたけど。
そして、またも高らかに発した言葉に、私は開いた口が塞がらなかった。
「シルビア!貴様との婚約は今日この場にて解消する!」
<こいつは…いったい何をほざいとるんだ!>
っと、思わずネコが数匹逃げ出してしまった…。
とりあえず、引きつる頬になんとか修正を促しながら、私は言葉を紡いだ。
「どう言う事でしょうか…殿下?」
まさか、この様な祝いの席で、小説などの物語よろしくテンプレな行動にでる人間がいるとは思いもしなかった。
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