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本編
【第0話】プロローグ
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僕は春が好きだ。特に桜というものは美しい。
色々な事物の始まりの時期に咲き誇るあの可憐な桃色の花びらは見る人全てを魅了する。
無論、僕もその一人だ。
そして桜は春にしか咲かず、それ故に人々の思い出にも残りやすい。
海外の人もこぞって桜を見に海を渡ってくる。だからこの国に生まれた僕は幸運なのだろう。
しかし、桜が散る時を見るのは虚しくなり、時の流れを感じる。
だが、僕は昔本で見た。この国には一年中花が咲き続ける幻の樹が存在すると。
にわかには信じがたかった。でも確認するのは容易だった。
なぜなら僕の住む地の山にその樹は存在したのだ。
何の奇跡なのか、僕はその情報を手に入れてすぐに向かった。
不思議なことに、その樹の周りには人はいなかった。僕は疑問に思い、聞き込みに回った。しかし、みんなそんな樹は知らないの一点張りだった。
僕はもう一度戻り、写真を撮った。何度も撮った。でも全て黒色のフィルターがかかっていた。
僕は諦めた。そして決めた。ここは僕だけの憩いの場にすると。
あの日もいつも通り樹の下で休んでいた。静かな空間で風が草を揺らす音とともに僕の意識は薄れていっていた。
しかし、僕を非現実に連れていく出来事が起きた。あの日から僕の運命は変わった。
これは非日常を日常に変えるための僕の物語。もし神様がいるのなら、僕の願いを叶えて欲しかった。
色々な事物の始まりの時期に咲き誇るあの可憐な桃色の花びらは見る人全てを魅了する。
無論、僕もその一人だ。
そして桜は春にしか咲かず、それ故に人々の思い出にも残りやすい。
海外の人もこぞって桜を見に海を渡ってくる。だからこの国に生まれた僕は幸運なのだろう。
しかし、桜が散る時を見るのは虚しくなり、時の流れを感じる。
だが、僕は昔本で見た。この国には一年中花が咲き続ける幻の樹が存在すると。
にわかには信じがたかった。でも確認するのは容易だった。
なぜなら僕の住む地の山にその樹は存在したのだ。
何の奇跡なのか、僕はその情報を手に入れてすぐに向かった。
不思議なことに、その樹の周りには人はいなかった。僕は疑問に思い、聞き込みに回った。しかし、みんなそんな樹は知らないの一点張りだった。
僕はもう一度戻り、写真を撮った。何度も撮った。でも全て黒色のフィルターがかかっていた。
僕は諦めた。そして決めた。ここは僕だけの憩いの場にすると。
あの日もいつも通り樹の下で休んでいた。静かな空間で風が草を揺らす音とともに僕の意識は薄れていっていた。
しかし、僕を非現実に連れていく出来事が起きた。あの日から僕の運命は変わった。
これは非日常を日常に変えるための僕の物語。もし神様がいるのなら、僕の願いを叶えて欲しかった。
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