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10 空白
いくつか質問をした後、グスイは香を消した。空気中の毒を緩和させるために焚いていたものだが、無くてもヴィカは問題なく呼吸が出来ているようだった。
ウルラを呼び出し、変容に際して主に起こる可能性のある副作用も一つ一つ確認したが、それらしきものは見受けられなかった。ウルラを食い入るように見つめるヴィカをよそに、三名は胸をなでおろした。
簡易健診も行ったが、その過程で体温自動調節機能が備わっていないことがわかった。様々な気象が発生する地獄で、住人は常に自身の周囲が適温になるよう自動調節する機能を、生まれつき有している。調合した変容の薬には、調節機能を備えつける効能もあったはずだが、作用していないと言う。だが王は、それくらいならばどうにか出来ると、問題視していないようだった。
その機能を除く他の臓器は、地獄の環境に問題なく順応していたことから、薬はうまくヴィカの体に馴染んだようだった。
「成功だな。良くやってくれた、グスイ、ウルラ」
「ありがとうございます。ですが、副作用が遅れて表れる可能性もありますので、経過観察が必要かと」
ツヴェーテはウルラの言葉に頷くと、落ち着きなく三名の顔に視線を巡らせているヴィカの顔を覗きこんだ。
「ヴィカ、体に異変を感じたらすぐに知らせろ。いいな?」
「…ヴィカ、…っておれのこと…?さっきから、何回もヴィカ、って」
不思議そうに首を傾げる少年のその言葉に、全員が揃って目を剥いた。
「覚えていないのか。お前の名前だ」
「わか、らない…。でも、なんだか、懐かしい気持ちになる」
ツヴェーテがウルラを一瞥すれば、彼は丸い目をさらに丸くさせて、携えていた書物の項を荒々しくめくっていた。
「ここにどうやって来たのか…は、論外だな。クレードゥルス、ロッソ、ネレイア、バスク、ルンプル、リューデステイル、サーナ、ガルデス。いずれかに聞き覚えは?」
関わりの深かった人物の名前を挙げると、ヴィカは顔をしかめて頭を抱えこんだ。固く閉じられた唇の隙間から、唸り声が聞こえる。言葉にせずとも、ヴィカが彼らに関して何も思い出せないでいるのは、一目瞭然だった。
「良い。無理に思い出す必要は無い。お前の名前はヴィカ、そして俺の名前はツヴェーテだ。今はそれだけを覚えておけ」
ツヴェーテは小さく息を吐くと、ヴィカの手に己のを重ねた。巻毛を力任せに引っ張る手を握ってやり、宥めるように少年の額に口付けを落とす。王の落ち着いた声音にヴィカは体の力を抜くと、ゆっくりと頷いた。
「…ツ、ヴェーテ…」
反芻するかのように、小さな声が名前を紡ぐ。
涙でうっすらと潤んだ、左右色の違う瞳に、ツヴェーテの首筋は粟立った。
「…お腹、すいた」
言うが早いか、室内に響いたヴィカの腹の虫の音に、再び三名は呆気に取られた。
ヴィカの世話をカテリーナに任せ、一行は例に漏れず執務室に足を踏み入れた。中には、宰相の姿があった。皆一様に難しい顔をしている理由を問われてウルラが説明をすると、オンデゥルウェイスは衝撃のあまり体をふらつかせた。
「陛下、副作用で記憶を失うなどと言う記述はどこにも——」
「落ち着け、ウルラ。大した事では無い」
焦りから純白の体毛を逆立てるウルラや、豊かな髭を両手でぎゅっと握りしめるグスイを尻目に、椅子に腰掛けたツヴェーテは泰然自若(たいぜんじじゃく)としていた。
「むしろ都合が良い」
「陛下、…と言いますと?」
「壊れた心をどう修復すればいいのか、考えあぐねていた。変容に成功しても、精神が回復する保証はどこにも無かったからな」
「確かに。図書室の古書を全て精査したとしても、崩壊した精神を元通りにする方法は見つからないでしょう」
王の意見に賛同するオンデゥルウェイスは、気落ちしているウルラの肩にそっと手を置いた。
「あの子供にしても、何も覚えていない方が良いかと。幸い、どの記憶も反吐が出るものばかりでしたから」
「加えて、真っさらな方が御し易い。万が一、ヴィカが強大な力を有していた場合は、尚更な」
地獄の王は執務机に肘を乗せて頬杖をつくと、目を細めてにんまりと笑った。
そしてツヴェーテとオンデゥルウェイスは、ウルラやグスイの意見に耳を傾けつつ、ヴィカの待遇について話を詰めた。
何より優先すべきと決まったのは、ヴィカの回復だ。変容に成功したとは言え、副作用が遅れて表れないとも言い切れない。また八年もの長きに渡る監禁の弊害で、全身の筋肉の衰えが著しく、自力歩行が困難になっていた。胃など消化器官の機能も回復はしているが、ごく少量の食事で嘔吐していた状態を加味した上でヴィカの負担を考慮し、いきなり地獄界の食事を与えるのではなく人間界の食べ物で慣らしてから、ということになった。
ヴィカの全快を待って、彼がオッドアイとしてどんな力を有しているかの調査をする、ということに全員が同意した。
次に、ヴィカに元人間だと知らせないことが決まった。
いつか記憶は戻るかもしれない。一気に思い出すのか、少しずつゆっくりと取り戻すのかもわからない。だが、口にするのも躊躇われるほど凄惨な過去の記憶を、わざわざ呼び起こす必要はない。例えヴィカに聞かれても、知らぬ存ぜぬを通す。それが王の主張だった。宰相も同意見だった。
「しかし陛下、全てを思い出した時の精神への反動が気にかかりますじゃ。以前よりも悪化して、発狂してしまう可能性も無きにしも非ず」
「その場合は、記憶を強制的に消去するほかないだろう」
王を除く三名は押し黙った。各々思うところはあったが、口に出す愚か者はいなかった。
どう考えても、王の考えが正しいことを理解しているからだ。どうにか救えたオッドアイの命。地獄に再び勝利をもたらすやもしれない彼の命を、己の感情論で散らしてしまうわけにはいかないのだ。
「人間故に、力を使うのは控えていたが、ヴィカはもはや人間ではない。今後は地獄の住人の一人として扱う」
王命は下った。
夜、執務を終えたツヴェーテはオンデゥルウェイスを伴い、ヴィカの元へ足を運んだ。
既に体を横たえていたヴィカは、寝台に腰かけるツヴェーテを見て、ゆっくりと上半身を起こした。
「気分はどうだ」
「なんか、ちょっと疲れた…」
「食事も取れたか」
「ん。…おいしかった」
喋り方はぎこちなかったものの、王の質問にきちんと答えるヴィカの姿に、オンデゥルウェイスが驚くのも無理はなかった。人間だった頃の少年はまるで死人のようで、言葉を発するどころか反応さえ全く示さなかったのだ。
「ヴィカ、紹介しよう。オンデゥルウェイスだ」
ツヴェーテの視線を追って、ヴィカの目がオンデゥルウェイスに向けられた。壁の側に控えていた彼は、慌ててお辞儀をした。
「オンデゥルウェイスと申します。お見知り置きを」
宰相にならい、ヴィカも固い動きで小さく頭を下げる。
「何かあれば、俺かオンデゥルウェイスに言うと良い」
「なにか…」
ヴィカは分かっていない様子だったが、とりあえずと言った様子で首を縦に振った。
「ヴィカ、記憶が無くてさぞ不安だろう。力になりたいが、お前の名前と、酷く衰弱した状態で倒れていたとしか分からん。己を忘れているのはつまり、思い出す価値もない、くだらない記憶だと言うのが俺の考えだ。よって記憶を取り戻そうなどと、決して思うな」
よくもそんなにすらすらと嘘を並べられるものだ、とオンデゥルウェイスは主君に感心すると同時に、言葉の端々に滲む有無を言わせぬ圧力に内心不安に駆られていた。脅すように言われてしまっては、少年が自分の過去に興味を持ち逆効果に終わってしまうのではないかと案じた。
だが、宰相の心配をよそにヴィカはさしたる疑問も持たない様子で頷いた。その反応に、ツヴェーテは張り詰めた雰囲気を軟化させた。
「好きなだけここにいると良い。十分な生活を保証しよう」
ツヴェーテがヴィカの頰を撫でる。
「…助けてくれて、ありがとう」
少年の素直な言葉に、どこか後ろめたさを感じるオンデゥルウェイスは視線を逸らした。同時にちくりと胸に痛みも覚えたが、それにも気づかない振りをした。
ウルラを呼び出し、変容に際して主に起こる可能性のある副作用も一つ一つ確認したが、それらしきものは見受けられなかった。ウルラを食い入るように見つめるヴィカをよそに、三名は胸をなでおろした。
簡易健診も行ったが、その過程で体温自動調節機能が備わっていないことがわかった。様々な気象が発生する地獄で、住人は常に自身の周囲が適温になるよう自動調節する機能を、生まれつき有している。調合した変容の薬には、調節機能を備えつける効能もあったはずだが、作用していないと言う。だが王は、それくらいならばどうにか出来ると、問題視していないようだった。
その機能を除く他の臓器は、地獄の環境に問題なく順応していたことから、薬はうまくヴィカの体に馴染んだようだった。
「成功だな。良くやってくれた、グスイ、ウルラ」
「ありがとうございます。ですが、副作用が遅れて表れる可能性もありますので、経過観察が必要かと」
ツヴェーテはウルラの言葉に頷くと、落ち着きなく三名の顔に視線を巡らせているヴィカの顔を覗きこんだ。
「ヴィカ、体に異変を感じたらすぐに知らせろ。いいな?」
「…ヴィカ、…っておれのこと…?さっきから、何回もヴィカ、って」
不思議そうに首を傾げる少年のその言葉に、全員が揃って目を剥いた。
「覚えていないのか。お前の名前だ」
「わか、らない…。でも、なんだか、懐かしい気持ちになる」
ツヴェーテがウルラを一瞥すれば、彼は丸い目をさらに丸くさせて、携えていた書物の項を荒々しくめくっていた。
「ここにどうやって来たのか…は、論外だな。クレードゥルス、ロッソ、ネレイア、バスク、ルンプル、リューデステイル、サーナ、ガルデス。いずれかに聞き覚えは?」
関わりの深かった人物の名前を挙げると、ヴィカは顔をしかめて頭を抱えこんだ。固く閉じられた唇の隙間から、唸り声が聞こえる。言葉にせずとも、ヴィカが彼らに関して何も思い出せないでいるのは、一目瞭然だった。
「良い。無理に思い出す必要は無い。お前の名前はヴィカ、そして俺の名前はツヴェーテだ。今はそれだけを覚えておけ」
ツヴェーテは小さく息を吐くと、ヴィカの手に己のを重ねた。巻毛を力任せに引っ張る手を握ってやり、宥めるように少年の額に口付けを落とす。王の落ち着いた声音にヴィカは体の力を抜くと、ゆっくりと頷いた。
「…ツ、ヴェーテ…」
反芻するかのように、小さな声が名前を紡ぐ。
涙でうっすらと潤んだ、左右色の違う瞳に、ツヴェーテの首筋は粟立った。
「…お腹、すいた」
言うが早いか、室内に響いたヴィカの腹の虫の音に、再び三名は呆気に取られた。
ヴィカの世話をカテリーナに任せ、一行は例に漏れず執務室に足を踏み入れた。中には、宰相の姿があった。皆一様に難しい顔をしている理由を問われてウルラが説明をすると、オンデゥルウェイスは衝撃のあまり体をふらつかせた。
「陛下、副作用で記憶を失うなどと言う記述はどこにも——」
「落ち着け、ウルラ。大した事では無い」
焦りから純白の体毛を逆立てるウルラや、豊かな髭を両手でぎゅっと握りしめるグスイを尻目に、椅子に腰掛けたツヴェーテは泰然自若(たいぜんじじゃく)としていた。
「むしろ都合が良い」
「陛下、…と言いますと?」
「壊れた心をどう修復すればいいのか、考えあぐねていた。変容に成功しても、精神が回復する保証はどこにも無かったからな」
「確かに。図書室の古書を全て精査したとしても、崩壊した精神を元通りにする方法は見つからないでしょう」
王の意見に賛同するオンデゥルウェイスは、気落ちしているウルラの肩にそっと手を置いた。
「あの子供にしても、何も覚えていない方が良いかと。幸い、どの記憶も反吐が出るものばかりでしたから」
「加えて、真っさらな方が御し易い。万が一、ヴィカが強大な力を有していた場合は、尚更な」
地獄の王は執務机に肘を乗せて頬杖をつくと、目を細めてにんまりと笑った。
そしてツヴェーテとオンデゥルウェイスは、ウルラやグスイの意見に耳を傾けつつ、ヴィカの待遇について話を詰めた。
何より優先すべきと決まったのは、ヴィカの回復だ。変容に成功したとは言え、副作用が遅れて表れないとも言い切れない。また八年もの長きに渡る監禁の弊害で、全身の筋肉の衰えが著しく、自力歩行が困難になっていた。胃など消化器官の機能も回復はしているが、ごく少量の食事で嘔吐していた状態を加味した上でヴィカの負担を考慮し、いきなり地獄界の食事を与えるのではなく人間界の食べ物で慣らしてから、ということになった。
ヴィカの全快を待って、彼がオッドアイとしてどんな力を有しているかの調査をする、ということに全員が同意した。
次に、ヴィカに元人間だと知らせないことが決まった。
いつか記憶は戻るかもしれない。一気に思い出すのか、少しずつゆっくりと取り戻すのかもわからない。だが、口にするのも躊躇われるほど凄惨な過去の記憶を、わざわざ呼び起こす必要はない。例えヴィカに聞かれても、知らぬ存ぜぬを通す。それが王の主張だった。宰相も同意見だった。
「しかし陛下、全てを思い出した時の精神への反動が気にかかりますじゃ。以前よりも悪化して、発狂してしまう可能性も無きにしも非ず」
「その場合は、記憶を強制的に消去するほかないだろう」
王を除く三名は押し黙った。各々思うところはあったが、口に出す愚か者はいなかった。
どう考えても、王の考えが正しいことを理解しているからだ。どうにか救えたオッドアイの命。地獄に再び勝利をもたらすやもしれない彼の命を、己の感情論で散らしてしまうわけにはいかないのだ。
「人間故に、力を使うのは控えていたが、ヴィカはもはや人間ではない。今後は地獄の住人の一人として扱う」
王命は下った。
夜、執務を終えたツヴェーテはオンデゥルウェイスを伴い、ヴィカの元へ足を運んだ。
既に体を横たえていたヴィカは、寝台に腰かけるツヴェーテを見て、ゆっくりと上半身を起こした。
「気分はどうだ」
「なんか、ちょっと疲れた…」
「食事も取れたか」
「ん。…おいしかった」
喋り方はぎこちなかったものの、王の質問にきちんと答えるヴィカの姿に、オンデゥルウェイスが驚くのも無理はなかった。人間だった頃の少年はまるで死人のようで、言葉を発するどころか反応さえ全く示さなかったのだ。
「ヴィカ、紹介しよう。オンデゥルウェイスだ」
ツヴェーテの視線を追って、ヴィカの目がオンデゥルウェイスに向けられた。壁の側に控えていた彼は、慌ててお辞儀をした。
「オンデゥルウェイスと申します。お見知り置きを」
宰相にならい、ヴィカも固い動きで小さく頭を下げる。
「何かあれば、俺かオンデゥルウェイスに言うと良い」
「なにか…」
ヴィカは分かっていない様子だったが、とりあえずと言った様子で首を縦に振った。
「ヴィカ、記憶が無くてさぞ不安だろう。力になりたいが、お前の名前と、酷く衰弱した状態で倒れていたとしか分からん。己を忘れているのはつまり、思い出す価値もない、くだらない記憶だと言うのが俺の考えだ。よって記憶を取り戻そうなどと、決して思うな」
よくもそんなにすらすらと嘘を並べられるものだ、とオンデゥルウェイスは主君に感心すると同時に、言葉の端々に滲む有無を言わせぬ圧力に内心不安に駆られていた。脅すように言われてしまっては、少年が自分の過去に興味を持ち逆効果に終わってしまうのではないかと案じた。
だが、宰相の心配をよそにヴィカはさしたる疑問も持たない様子で頷いた。その反応に、ツヴェーテは張り詰めた雰囲気を軟化させた。
「好きなだけここにいると良い。十分な生活を保証しよう」
ツヴェーテがヴィカの頰を撫でる。
「…助けてくれて、ありがとう」
少年の素直な言葉に、どこか後ろめたさを感じるオンデゥルウェイスは視線を逸らした。同時にちくりと胸に痛みも覚えたが、それにも気づかない振りをした。
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小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。