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34 火花
戯れのようなキスを何度も交わして、幸せを実感していると、騒がしい声と足音と共にオンデゥルウェイスとジェシカが室内になだれこんだ。大きな音に驚いたヴィカが、咄嗟にツヴェーテに抱きつく。
「私、止めたのよ?今は取り込み中だって」
「ジェシカ、構わん」
ジェシカは申し訳なさそうに首をこてりと傾けて、取り繕った。二人きりのささやかな時間を邪魔される形になってしまったが、ツヴェーテが気分を害した様子は見受けられない。それがわかるとジェシカは一転して、「あら良かった」とわざとらしい笑みを浮かべた。
ツヴェーテは、棒立ちの状態で放心しているオンデゥルウェイスに目を向けた。
「陛下…!戻られたのですね…」
安堵の息を漏らす宰相に頷いて応え、ツヴェーテはヴィカと視線を合わせた。
「ヴィカ、二人と話がしたい。少し外してくれるか」
離れたくないと言わんばかりに、王の首元に回された腕に力が込められる。だがそれも一瞬のことで、少年はゆっくりと体を離した。
「…わかった。図書室に行ってる」
「その代わり、夕食は共に取るとしよう」
「うんっ!」
ツヴェーテの提案に、ヴィカは嬉しげに破顔した。彼の膝から降り、先程まで読んでいた書物を手にする。
ルプスに声をかけ、軽やかな足取りで黒狼と退室するヴィカを、オンデゥルウェイスは無意識に目で追っていた。少年に笑顔が戻って、素直に嬉しい。宰相は、己をちくちくと苛む胸の痛みには気づかない振りをした。
「迷惑をかけたな」
宰相は緩く頭を左右に振った。ジェシカは手近にあった椅子を引き寄せ、腰掛けた。
「…陛下、カラリエヴァからの罰とは一体どんな…」
「何という事は無い。見ての通り、第一に俺の角。顕現の影響で滅んだ町の死人を全て天界に譲渡する事。それで終わりだ」
「あらまあ、随分とあっさりしたものね。あの下衆野郎のことだから、もっといやらしい処罰を下すかと思ったわ。例えば…オッドアイであるヴィカちゃんの身柄を要求するとかね?」
予想に反した軽い罰にオンデゥルウェイスは面食らい、ジェシカに同意した。創世の掟を破り、人間界に顕現しあまつさえ町を一つ吹き飛ばした代償としては不釣り合いだ。天界の王からすれば、ツヴェーテはまるで自ら罠にかかりにきた獲物だと言うのに。
「無論、ヴィカの引き渡しを要求された」
「では何故…」
ツヴェーテは懐から例の礫を取り出すと、オンデゥルウェイスに向かって放り投げた。なあにそれ、とジェシカが興味津々で宰相の手元を覗き込む。
「この一件にはカラリエヴァが絡んでいた」
「?どういう…」
「ヴィカは、俺を人間界におびき寄せる為に餌として使われた」
その言葉に、空気が一変した。ツヴェーテとジェシカの怒りが室内を満たす。オンデゥルウェイスも例外では無かった。
王はゆっくりと口を開いた。オッドアイの存在を知ったカラリエヴァが人間界に刺客を放ったこと。食材を搬入している者を突き止め、ヴィカを拉致せざるを得ない状況に追い込んだこと。挑発のために、天界にしか存在しない材料を用いた兵器を使用させたこと。真の狙いは、ツヴェーテを人間界へとおびき出し、創世の掟を破った彼と地獄に重い罰を与え、パワーバランスを崩すこと。そしてあわよくばオッドアイをも手中に収めるつもりだったこと。
ツヴェーテの声音は落ち着いていたものの、溶岩のように湧き上がる怒りを無理矢理抑えているのは明白だった。
あまりの内容に、オンデゥルウェイスは絶句した。
「奴は最後まで認めなかったがな」
「いかにもあの糞野郎がしそうなやり口ね!胸糞悪いわ !」
ジェシカはおもむろに立ち上がり、自分が座っていた椅子を蹴り飛ばした。苛々した様子で親指の爪を噛み、室内をうろつく。オンデゥルウェイスは倒れた椅子をそっと元に戻した。
「でも…いくら陛下の推測が図星だったからって、アイツがそう簡単にオッドアイを諦めるとは思えないわ。陛下、他にどんな手を使ったの?」
「王の伴侶の略取は、戦争行為だと告げた」
「…どういう意味?」
ジェシカは理解が出来ない、と眉根を寄せた。
「俺とヴィカは番の契りの為、血の交換を済ませている」
ジェシカの目は点になり、驚きのあまり開いた口が塞がらないようだった。
「ジェシカ様、お気を確かに…」
オンデゥルウェイスが肩を支えると、ジェシカは額に手をあて、ゆっくりと頭を振った。鋭い光をたたえた瞳を主君に向ける。
「…陛下、それはもちろん合意の上で行ったのよね」
「俺の独断で行った。ヴィカは番の契りが何なのかさえ知らん」
王の言葉にジェシカはますます憤慨し、般若の如く眦を吊り上げた。艶のある美しい髪は逆立ち、強く握り込まれた拳は小刻みに震えている。
「だが、ヴィカは俺の伴侶となる事に先程同意した」
「そういう…問題じゃないのよ…っ!」
「俺は判断を誤ったとは微塵も思わん。番の契りのお陰でカラリエヴァを退ける事が出来た。何人たりとも文句は言わせん」
臣下の挑戦的な態度に、ツヴェーテの纏う空気が張り詰めたものへと変わる。まさに一触即発の状態だった。
ジェシカは低い声音で怒りに呻く。顔は赤らみ、額には血管が浮き上がっている。そうして彼は、話にならないと言わんばかりに、扉を叩きつけるように部屋を後にした。
ツヴェーテは今度はオンデゥルウェイスへと視線を向けた。
「オンデゥルウェイス」
「…何です?」
「番の契りを知っても、さほど驚いていなかったな。俺に啖呵を切ったお前の事だ。てっきりジェシカよりも騒いで、俺を責めるかと思ったが」
オンデゥルウェイスは反応に困り、言葉に詰まった。しまった、と胸中では己を罵っていた。知っていた、と言えばグスイに迷惑がかかってしまう。だからといって、知らなかったと今更はぐらかすのも白々しい。
行き場のない静けさと気まずさだけが室内を満たす。やがて、ツヴェーテの舌打ちに静寂が破られた。
「グスイめ…他言するなと命じたものを…」
「…いえっ…!私が無理に聞き出したのです!処罰を下すのであれば私に」
盛大な溜め息を吐く王の足元に、宰相は跪いた。グスイが叱責を受けるのはどうしても避けたかった。
「…それで?」
「…陛下?」
「それでお前はどう思っている」
ツヴェーテは、懇願するオンデゥルウェイスを無表情に見下ろしていた。
「私は…ジェシカ様と同じく、陛下のやり方に賛同は出来ません。ヴィカの権利を全く無視しています。…ですが、結果的には陛下の判断は間違っていなかったのだと、今は思っています」
それは、紛れも無い本心だった。もし自分が王だったならば、こうはいかなかった。ヴィカを守ることなど出来ず、失う事になっていただろう。
「ヴィカをカラリエヴァに奪われずに済んで何よりでした。もし、…もしヴィカに魔力が一切無いと天界の王が知れば、一体どうなっていたか…」
自分で口に出したにも関わらず、オンデゥルウェイスはその先を言えなかった。残虐非道なカラリエヴァのことだ。ヴィカを痛めつけ、甚振り、完全に壊してしまうに違いない。想像するだけでもぞっとして、背筋を冷たいものが走った。
「…そうだな」
小さな声だったが、静かな室内には大きく響いた。
「明日には括りの言葉を交わす。布告の準備をしておけ」
「…かしこ、まりました」
主君の顔を見れず、彼が部屋を後にするまでオンデゥルウェイスは頭を下げたままでいた。
「私、止めたのよ?今は取り込み中だって」
「ジェシカ、構わん」
ジェシカは申し訳なさそうに首をこてりと傾けて、取り繕った。二人きりのささやかな時間を邪魔される形になってしまったが、ツヴェーテが気分を害した様子は見受けられない。それがわかるとジェシカは一転して、「あら良かった」とわざとらしい笑みを浮かべた。
ツヴェーテは、棒立ちの状態で放心しているオンデゥルウェイスに目を向けた。
「陛下…!戻られたのですね…」
安堵の息を漏らす宰相に頷いて応え、ツヴェーテはヴィカと視線を合わせた。
「ヴィカ、二人と話がしたい。少し外してくれるか」
離れたくないと言わんばかりに、王の首元に回された腕に力が込められる。だがそれも一瞬のことで、少年はゆっくりと体を離した。
「…わかった。図書室に行ってる」
「その代わり、夕食は共に取るとしよう」
「うんっ!」
ツヴェーテの提案に、ヴィカは嬉しげに破顔した。彼の膝から降り、先程まで読んでいた書物を手にする。
ルプスに声をかけ、軽やかな足取りで黒狼と退室するヴィカを、オンデゥルウェイスは無意識に目で追っていた。少年に笑顔が戻って、素直に嬉しい。宰相は、己をちくちくと苛む胸の痛みには気づかない振りをした。
「迷惑をかけたな」
宰相は緩く頭を左右に振った。ジェシカは手近にあった椅子を引き寄せ、腰掛けた。
「…陛下、カラリエヴァからの罰とは一体どんな…」
「何という事は無い。見ての通り、第一に俺の角。顕現の影響で滅んだ町の死人を全て天界に譲渡する事。それで終わりだ」
「あらまあ、随分とあっさりしたものね。あの下衆野郎のことだから、もっといやらしい処罰を下すかと思ったわ。例えば…オッドアイであるヴィカちゃんの身柄を要求するとかね?」
予想に反した軽い罰にオンデゥルウェイスは面食らい、ジェシカに同意した。創世の掟を破り、人間界に顕現しあまつさえ町を一つ吹き飛ばした代償としては不釣り合いだ。天界の王からすれば、ツヴェーテはまるで自ら罠にかかりにきた獲物だと言うのに。
「無論、ヴィカの引き渡しを要求された」
「では何故…」
ツヴェーテは懐から例の礫を取り出すと、オンデゥルウェイスに向かって放り投げた。なあにそれ、とジェシカが興味津々で宰相の手元を覗き込む。
「この一件にはカラリエヴァが絡んでいた」
「?どういう…」
「ヴィカは、俺を人間界におびき寄せる為に餌として使われた」
その言葉に、空気が一変した。ツヴェーテとジェシカの怒りが室内を満たす。オンデゥルウェイスも例外では無かった。
王はゆっくりと口を開いた。オッドアイの存在を知ったカラリエヴァが人間界に刺客を放ったこと。食材を搬入している者を突き止め、ヴィカを拉致せざるを得ない状況に追い込んだこと。挑発のために、天界にしか存在しない材料を用いた兵器を使用させたこと。真の狙いは、ツヴェーテを人間界へとおびき出し、創世の掟を破った彼と地獄に重い罰を与え、パワーバランスを崩すこと。そしてあわよくばオッドアイをも手中に収めるつもりだったこと。
ツヴェーテの声音は落ち着いていたものの、溶岩のように湧き上がる怒りを無理矢理抑えているのは明白だった。
あまりの内容に、オンデゥルウェイスは絶句した。
「奴は最後まで認めなかったがな」
「いかにもあの糞野郎がしそうなやり口ね!胸糞悪いわ !」
ジェシカはおもむろに立ち上がり、自分が座っていた椅子を蹴り飛ばした。苛々した様子で親指の爪を噛み、室内をうろつく。オンデゥルウェイスは倒れた椅子をそっと元に戻した。
「でも…いくら陛下の推測が図星だったからって、アイツがそう簡単にオッドアイを諦めるとは思えないわ。陛下、他にどんな手を使ったの?」
「王の伴侶の略取は、戦争行為だと告げた」
「…どういう意味?」
ジェシカは理解が出来ない、と眉根を寄せた。
「俺とヴィカは番の契りの為、血の交換を済ませている」
ジェシカの目は点になり、驚きのあまり開いた口が塞がらないようだった。
「ジェシカ様、お気を確かに…」
オンデゥルウェイスが肩を支えると、ジェシカは額に手をあて、ゆっくりと頭を振った。鋭い光をたたえた瞳を主君に向ける。
「…陛下、それはもちろん合意の上で行ったのよね」
「俺の独断で行った。ヴィカは番の契りが何なのかさえ知らん」
王の言葉にジェシカはますます憤慨し、般若の如く眦を吊り上げた。艶のある美しい髪は逆立ち、強く握り込まれた拳は小刻みに震えている。
「だが、ヴィカは俺の伴侶となる事に先程同意した」
「そういう…問題じゃないのよ…っ!」
「俺は判断を誤ったとは微塵も思わん。番の契りのお陰でカラリエヴァを退ける事が出来た。何人たりとも文句は言わせん」
臣下の挑戦的な態度に、ツヴェーテの纏う空気が張り詰めたものへと変わる。まさに一触即発の状態だった。
ジェシカは低い声音で怒りに呻く。顔は赤らみ、額には血管が浮き上がっている。そうして彼は、話にならないと言わんばかりに、扉を叩きつけるように部屋を後にした。
ツヴェーテは今度はオンデゥルウェイスへと視線を向けた。
「オンデゥルウェイス」
「…何です?」
「番の契りを知っても、さほど驚いていなかったな。俺に啖呵を切ったお前の事だ。てっきりジェシカよりも騒いで、俺を責めるかと思ったが」
オンデゥルウェイスは反応に困り、言葉に詰まった。しまった、と胸中では己を罵っていた。知っていた、と言えばグスイに迷惑がかかってしまう。だからといって、知らなかったと今更はぐらかすのも白々しい。
行き場のない静けさと気まずさだけが室内を満たす。やがて、ツヴェーテの舌打ちに静寂が破られた。
「グスイめ…他言するなと命じたものを…」
「…いえっ…!私が無理に聞き出したのです!処罰を下すのであれば私に」
盛大な溜め息を吐く王の足元に、宰相は跪いた。グスイが叱責を受けるのはどうしても避けたかった。
「…それで?」
「…陛下?」
「それでお前はどう思っている」
ツヴェーテは、懇願するオンデゥルウェイスを無表情に見下ろしていた。
「私は…ジェシカ様と同じく、陛下のやり方に賛同は出来ません。ヴィカの権利を全く無視しています。…ですが、結果的には陛下の判断は間違っていなかったのだと、今は思っています」
それは、紛れも無い本心だった。もし自分が王だったならば、こうはいかなかった。ヴィカを守ることなど出来ず、失う事になっていただろう。
「ヴィカをカラリエヴァに奪われずに済んで何よりでした。もし、…もしヴィカに魔力が一切無いと天界の王が知れば、一体どうなっていたか…」
自分で口に出したにも関わらず、オンデゥルウェイスはその先を言えなかった。残虐非道なカラリエヴァのことだ。ヴィカを痛めつけ、甚振り、完全に壊してしまうに違いない。想像するだけでもぞっとして、背筋を冷たいものが走った。
「…そうだな」
小さな声だったが、静かな室内には大きく響いた。
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