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いきなり試験に突入です?!
先輩、へるぷみー!
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わたしの視線の意味を理解したように、凪先輩は見返してきた。
けれど。
「悪いが、今回は自分で対処すべき内容だ。こちらからサポートできない」
にべもなく凪先輩は無表情で口にする。
すると、すかさず宮城先生がわたしへ向かって言った。
「すぐに他人に頼ろうとするのをやめなさい。それに試験中はよそ見をしない。減点にするわよ。もっとも、まず引ける点数をとることができるのかしらねぇ」
嘲笑うような響きを含んだ先生の声に、わたしは恥ずかしさで顔が紅潮した。
答案用紙の前で、シャーペンを握りしめたまま動けない。
そのとき。
わたしの右手の中で、シャーペンが砕けた。
あまりの緊張に、力の加減ができなかったらしい。
握りつぶしてしまった。
慌ててわたしは、筆箱の中から新しいシャーペンをとりだそうとしたけれど。
手にしたとたんに、シャーペンの真ん中をひねりつぶしてしまった。
さすがに、教壇からわたしの様子を見ていた宮城先生が、驚いたように目を見開いた。
まずい。
このままじゃ、まともに試験さえ受けられない。
そのとき、事情を察したのか、背後から凪先輩の声が聞こえた。
「桂、焦るな。制限時間がないということは、逆に考えれば時間はたっぷりある。落ちついて考えろ」
凪先輩の言葉に、わたしは少し冷静さを取り戻す。
焦ったところで、事態が好転するわけじゃない。
この状態の中で、より良い方法と行動をとっていかなきゃ。
絶対絶命じゃない。どこかに活路があるはずだ。
気を取り直したわたしは、今度は握りつぶすことなく、鉛筆を手に取った。
次は問題を解かなきゃ。
数学だから、計算式でも文章問題でもしっかり読めば、ひらめきで解けるところがあるかもしれない。
そう考えて、プリントへと視線を移す。
けれど、習っていない公式は思いだしようもない。
うつむいたまま、じっとプリントを凝視するしかないわたしの上から、先生が威圧的に見下ろしている視線が痛いほど感じられた。
「十五分経過。あらあら、全然書けていないじゃないの。試験監督としては暇だわぁ」
呆れたような声を投げつけられる。
「あなたの気を落ち着かせるために、ああいう風に彼は言ったけれど。制限時間なしって、どういうことかわかるかしら? 今回の試験は、あなたが全問題を記入し終わらなきゃ、何時間でもこのままってことなのよ。まったく困ったことだわぁ。私、放課後は逃したくないイケメンとのデートが入っているのにぃ。本当迷惑!」
けれど。
「悪いが、今回は自分で対処すべき内容だ。こちらからサポートできない」
にべもなく凪先輩は無表情で口にする。
すると、すかさず宮城先生がわたしへ向かって言った。
「すぐに他人に頼ろうとするのをやめなさい。それに試験中はよそ見をしない。減点にするわよ。もっとも、まず引ける点数をとることができるのかしらねぇ」
嘲笑うような響きを含んだ先生の声に、わたしは恥ずかしさで顔が紅潮した。
答案用紙の前で、シャーペンを握りしめたまま動けない。
そのとき。
わたしの右手の中で、シャーペンが砕けた。
あまりの緊張に、力の加減ができなかったらしい。
握りつぶしてしまった。
慌ててわたしは、筆箱の中から新しいシャーペンをとりだそうとしたけれど。
手にしたとたんに、シャーペンの真ん中をひねりつぶしてしまった。
さすがに、教壇からわたしの様子を見ていた宮城先生が、驚いたように目を見開いた。
まずい。
このままじゃ、まともに試験さえ受けられない。
そのとき、事情を察したのか、背後から凪先輩の声が聞こえた。
「桂、焦るな。制限時間がないということは、逆に考えれば時間はたっぷりある。落ちついて考えろ」
凪先輩の言葉に、わたしは少し冷静さを取り戻す。
焦ったところで、事態が好転するわけじゃない。
この状態の中で、より良い方法と行動をとっていかなきゃ。
絶対絶命じゃない。どこかに活路があるはずだ。
気を取り直したわたしは、今度は握りつぶすことなく、鉛筆を手に取った。
次は問題を解かなきゃ。
数学だから、計算式でも文章問題でもしっかり読めば、ひらめきで解けるところがあるかもしれない。
そう考えて、プリントへと視線を移す。
けれど、習っていない公式は思いだしようもない。
うつむいたまま、じっとプリントを凝視するしかないわたしの上から、先生が威圧的に見下ろしている視線が痛いほど感じられた。
「十五分経過。あらあら、全然書けていないじゃないの。試験監督としては暇だわぁ」
呆れたような声を投げつけられる。
「あなたの気を落ち着かせるために、ああいう風に彼は言ったけれど。制限時間なしって、どういうことかわかるかしら? 今回の試験は、あなたが全問題を記入し終わらなきゃ、何時間でもこのままってことなのよ。まったく困ったことだわぁ。私、放課後は逃したくないイケメンとのデートが入っているのにぃ。本当迷惑!」
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