Heart

星蘭

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第一章 勇者の始まり

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自分は取るに足らない存在だと思っていた。
居ても居なくても変わらない存在だと思っていた。
特別な存在ではない。
自分を特別だと思ってくれている存在も居ない。
例えば自分が消えたところで何も変わりはしないのだと。
ずっとそう思っていた。

そんな自分が、自分はずっとずっと……――



***



「どうして俺なんだかなぁ……」

 苛立ったような声を上げながら、リオニスは自身の腕を見る。数日前に浮かび上がった痣のような"証"は彼からしてみれば呪い以外の何物でもない。ごしごしとこすっても当然消えることはなく、生白い腕が薄く赤くなるだけだったため、小さく舌打ちをした。

 彼の名はリオニス・ラズフィールド。元々は孤児で、名は拾ってくれた孤児院の院長がつけてくれたものだ。もう既に亡くなっている院長に対して文句を言っても仕方がないと思うが、せめてもう少しありきたりな名前を付けてほしかった、と思う。こんな名前を付けられたお蔭でなりたくもない勇者などに選ばれてしまったのではないかなどと言う御門違いなことすら考えた。ファミリーネームは幼い頃に気に入って読んでいた騎士物語の主人公からとって名乗っていたがこれもまた、当時の自分を殴り飛ばしたいと思う。何を恰好つけたことをしたんだ、と。その所為で自分がこんな役目を背負うことになったのではないかと。

 最近、この辺りに出る魔獣が強くなってきたとは思っていた。数も大分増えてきたとは思っていて変だなとも思っていた。しかしまさかそれが自分が住む街の反対側、禁じられた土地で魔王が目覚めたためだとは思いもしなかったし、その魔王を倒すことが出来る勇者としての証が自分の腕に浮かび上がっているだなんてどんな悪夢だと思った。

 曰く、中央の街……アレキシアの予言者がこの世界の終わりを予言した。禁じられた土地、オニキスで目覚めた魔王がこの国を支配する。その運命に抗うためには右腕に選ばれし勇者の証の浮かぶ少年が魔王を倒さなければならない、と。アレキシアから来た使者が"右腕に勇者の痣がある少年がこの街に居るはずだ"などと宣い、リオニスが育った街……アウィナイト中の青年少年が集められた。御伽噺の王子様の嫁探しのように一人一人腕を検められれば、嫌でも自分がその"選ばれし勇者"であるということは露見する。リオニス自身もつい最近風呂に入っているときに見つけた、今まではなかったはずの痣は隠しようもないものだった。

 リオニス自身は勿論、街の人々も驚いていた。何せリオニスは特に目立つ人間ではなかったからだ。街の外れの小さな家を借りて暮らし、中央から寄せられる魔獣討伐の任務をこなすことで日銭を稼いで暮らす、ごく平凡な剣士である。特別な力がある訳でもなく、剣技が優れているということもない(もし仮にそんな能力があるならとっくに中央に召し上げられているだろう)、本当に平凡な18歳の少年だった。

 正直なところを言えば、この世界の危機だと言われても今一つピンとこないし、それを救う勇者が自分だなんてさらにピンとこない。予言者の言うことなんて出鱈目で自分が何をせずとも世の中は今まで通りに回っていくのではないか、と考えもした。

 しかし、世の人々はそうではない。リオニスが勇者だとわかると街の人々はそわそわとした目で彼を見た。元々街の人々と交流が多い方ではなかったが、それとはなしに旅立ちはいつかと問われたし、ちょっとしたおまけ(旅の間にも食べられる軽食だったり薬の類だったり)をもらったりもした。お陰様で暮らしにくいことこの上ない。

 もうこうなれば自棄で、旅立つしかないと思い立ったのはつい先刻だ。このまま街に居ても暮らしにくいばかりだし、自分が何をしなくても世界は回るというならそれでよし、滅ぶなら滅ぶ時だ。何もしないで世界が滅んだなら自分の所為かもしれないと思って後味が悪いだろうが、動くだけ動いてそうなるのなら、咎められることもないだろう。魔王に挑む、と言えば当然戦うことになるだろう。旅と言うのは決して楽ではないはずだし、その道中で死ぬかもしれない。死ぬのは怖いが、それよりずっとこの街に居ることで街の人々にあれこれ言われること、ひそひそと陰口を叩かれる方が余程怖かった。ついでに言うのであればリオニスには守るべきものも失うものもない。それなら国の果てに居るという魔王に一つ文句でも言ってやると自棄っぱちな気分で彼は荷造りを済ませた。

 荷物は旧型の空間拡張鞄と、使い慣れた剣一振り。送り出してくれる人間も案じてくれる人間も居ない旅立ち。否、誰かに泣いて縋られて旅立ちたいなどと考えたことは一度だってないけれど。

「まぁ、世界旅行のつもりで行けば良いか」

 そんな気分で旅立つ勇者が居て堪るか、と自分自身で思いもしたがそんなツッコミをしてくれる人間すらいないまま、彼は育った街を出た。



*** 



 旅をすること自体は苦痛ではない。生んだ親の顔も知らないリオニスではあったが、孤児院では一通りの家事を仕込まれたし、十五歳で孤児院を出る決まりがあったために孤児院を出た後にどうにか暮らしていけるようにと一通りの野営術も剣術も専門の先生が孤児院にわざわざ来て教え込まれた。

 金もなく身寄りもない子供を引き取って育てる奇特な人間はそう多くない。殆どの子供は孤児院を出た後、自ら雇ってくれる先を探して、或いはリオニスのように周辺に出る魔獣の討伐や人探しと言った仕事をこなすことで金銭を稼いでなんとか生きていくしかないのだ。その術を教えてくれた、身に付けさせてくれただけ、リオニスが居た孤児院は恵まれていたと言えるだろう。旅をしながらでもその街の掲示板でも見て任務をこなせば金は稼げるし、そうでなくとも獣を狩るなり野草や木の実を採るなりすれば飢えることもない。金があれば宿にも泊まれるからある程度の街に出るまでは金は温存しておきたい、と考えるだけの頭もリオニスにはあった。

 しかし親切でない孤児院に居た場合、或いは孤児院にすら拾われず路上で育てば生きるために取る行動など限られてくる。……例えば、盗みだとか。

「待て!」
「待てと言われて待つ奴がいるかよばーか!」

 旅立って二日目の夕方。リオニスはまさにそうした"然るべき教育を受けられなかった"者の被害に遭っていた。

 そろそろ野営の支度をしようと森の中の開けた場所でテントを張り、火を起こそうとしていたところにとことこと、小さな子供が歩いてきた。鮮やかな夕焼け色の髪に真っ黒い瞳の可愛らしい子供だ。ボロボロの服であることから、迷子ではなく家のない子供だろうと思う。こんな森の中に居るのは非常に危険だと思うのだが、そうする他ない理由が何かあるのかもしれない。

 少年はじっとリオニスを見つめるばかりで、何をする訳でもない。

「腹でも減ってるのか?」

 そう問いかけながら、そっと彼の方へ歩み寄る。身を屈めて視線を合わせるが、少年は口を開かずただリオニスを見つめるだけだった。じっと見つめてくる瞳は吸い込まれそうな漆黒だ。無言のままの彼にリオニスは困り果て、短い茶の髪を掻き揚げた。

 ……もしかしたら口がきけないのかもしれない。鞄に何か軽食があったはずだからそれを渡してやろうと考えて振り向いた、その時。丁度リオニスの鞄に手をかけているぼさぼさの銀髪の少年と目が合った。

「あ」

 短く声を上げた少年の行動は早かった。素早く身を翻し、森の中に逃げ込む。勿論、剣と広げたテント以外の荷物が全て入ったリオニスの鞄を持ったまま。

「ッ、待て!」

 リオニスも森の中には慣れている。獣を追って分け入ることもあったし、こうして野営の経験もある。何より盗人を簡単に逃がす訳にはいかないという想いも手伝って、逃げていく銀色の少年を追った。街を出て二日で一文無し、荷物もなしは流石に笑えない。魔王討伐どころの騒ぎではない。すごすごと故郷アウィナイトに帰ることはなんとか防ぎたかった。

 気が付けば森を抜け、街に出ていた。アウィナイトと森を挟んだ隣街であるルビア。流れ者の街として有名なそこにはあまり立ち寄りたいと思っておらず、森を通って素通りするつもりだったというのに、思わぬ形で立ち寄ることになってしまったな、と頭の端で考えながら、リオニスは少年を追った。

 街を駆け抜けていっても歩いている人々は目を止めることもしなければ、リオニスが追いかけている少年を止めようともしない。自分には関係ないことだ、と思っているのだろう。この街がそう言う街だということくらいは、リオニスも知っている。

 裏路地の袋小路に入り込んだところで、少年は足を止めた。もう逃げる場所はない。周囲は随分高い塀になっているため跳ぶこともできないだろう。諦めたか、と思ったその刹那。少年は不意にリオニスに飛び掛かってきた。

「うわ!?」

 思わず声を上げる。見事な回し蹴りがリオニスの額すれすれを掠める。すぐに素早い拳が飛んでくる。それを躱したリオニスは大きくライラック色の瞳を見開く。一歩、二歩と後ずさるリオニスの脇を駆け抜けようとした少年をなんとか捕獲して、リオニスはほっと息を吐いた。

「くそ! 離せよ!」

 じたばたと暴れる彼の力はなかなかに強い。力がそこまで力が強い方とは言い難いがリオニスも剣士だ。そんな彼が結構な力を出さなければ抑え込めないような膂力を持つ少年はネモフィラ色の瞳に怒りを灯して、無茶苦茶に暴れている。

 そうこうしているうちに、彼が持っていたリオニスの鞄が落ちた。盗むときに見ようとしていたのか開いていたらしい財布も落ちて、ばらばらと銀貨と銅貨が散る。それを見た少年はちっと舌打ちをした。

「さっき見たときも思ったけどしけてんな。やっぱ旅人はダメだ」

 そう言って溜息を吐く少年。リオニスはひくりと眉を引き攣らせた後、少年の体を締め上げる腕に力を込めた。

「ぐぇ」

 潰されるカエルのような声を上げる少年を睨みながら、リオニスは言う。

「煩い、盗んだ立場で何文句言ってんだ。このまま憲兵に差し出しても良いんだぞ」

 精一杯凄むように言ってみるが、少年はせせら笑った。

「はっ、出来るもんならやってみろ」

 どう考えても彼の負けで、此処から反撃のしようはないはずなのだが彼は強気に言う。それを怪訝に思った、その瞬間。背後から殺気を感じてリオニスは振り向いた。そして、慌てて飛び退く。ごん、と太い木の棒が地面を叩く音が響いた。

「シュライクを離せ!」

 声変わりもしていない愛らしい声が響く。その声は他でもない、先刻リオニスが気にかけた夕焼け色の髪に漆黒の瞳の少年だった。どうやら仲間グルだったらしい。割とよくある手に引っかかった自分に頭を抱えたくなるが生憎と今抱えているのは盗人の少年である。

 可愛らしい少年はまた木の棒を振りかぶる。どう考えてもその小さな体には大きすぎる棒にふらついている。盗みの現行犯である腕の中の少年にせよ自分に棒を振り下ろしてきた傷害未遂の少年にしても無力化するのは、現在の状況からでも簡単だが……

「ロビンやめとけ、お前じゃ無理だ」

 シュライク、と呼ばれた少年は少し焦ったようにそう叫ぶ。どうやらこの少年、盗人であることは抜きにしても、仲間想いらしい。リオニスが剣を持っていることには気づいているだろうし、実力差を考えて無暗に飛び掛かることが賢明でないと判断するだけの頭もあるようだ。

 少年の声にロビンと呼ばれた子供も迷う顔をする。リオニスは一つ息を吐き出すと自分が締め上げている少年と目を合わせて言った。

「シュライク、だったか? お前の負けだろう。俺は鞄さえ返してもらえれば俺はそれで良い。憲兵にも突き出さない」

 面倒だしな、とリオニスは言う。実際手続きは面倒だし、こうした生き方しかできない存在になっていた可能性はリオニスにもある。荷物を盗られたから追いかけただけで別に罰したいとまでは思っていない。

 リオニスの言葉に少年は訝し気な視線を向けてくる。そしてちら、とロビンと呼んだ少年の方を見た。やれやれ、と息を吐いてリオニスは付け足すように言う。

「その子にも何もしない、俺は無傷だしな。ただし、もう一度盗もうとするんなら次は容赦しない」
「……わかったよ」

 諦めたように頷く少年をリオニスは解放する。そして散らばった荷物(財布と金も含めて)を集めると改めて少年たちを見た。ロビンはとことことシュライクに歩み寄り、"ごめんね、僕がうまくやれなかったから"と詫びている。シュライクはそんな彼に笑いかけて、わしわしとその夕焼け色の髪を撫でてやっていた。その様子を見てリオニスは目を細める。

「お前たち、兄弟か?」

 それにしては似ていないけれど。そうリオニスが言うと、シュライクは顔を上げた。そして憮然とした顔をして答える。

「なんだよ、アンタには関係ないだろ。荷物も返したんだから文句ないはずだ」

 早く何処にでも行ってくれと言わんばかりの顔をしている彼。盗みに失敗して不貞腐れているのだろう。

「……いや、気になって」

 リオニスは頬を掻いて言う。余計なお世話か、と思いはしたが……放っておけなかった。自分もこうなっていた可能性があるという想いもあるし、こんなことを繰り返していれば自分が今日しなかったというだけで本当に憲兵に突き出されることもあるだろう。そうなれば当然罰を受ける。盗みを働いた者は腕を斬り落とされるはずだ。盗みの被害者と加害者と言う立場で、気にかけてやる筋合いも何もないはずだが、訳有り気な者を気にかけてしまうのはリオニスの悪癖であり美徳でもあると昔孤児院の院長にいわれたのをぼんやりと思い出した。

「俺も、孤児だったから。お前らもそうなのかな、と何となく思って、放っておけない、っていうか」

 ごにょごにょとそう言って、リオニスは肩を竦める。……結局は同情だろう。同情されたところで腹が膨れる訳でもなし、苛立つだけだということはリオニスも知っているのだが、言わずにはいられなかった。

 そんなリオニスをじっと見つめた後、シュライクは吐き捨てるように言った。

「兄弟じゃねぇよ。俺もロビンも親なんざ知らないしな」
「でも、家族だよね、僕たち。イーグルが言ってたもんね」

 ロビンはシュライクに縋りながらまだ幼い声で言う。そうだな、と笑ってやるシュライクは兄貴然としている。そんな二人を見て、リオニスはライラックの瞳を細めた。それから少し考え込む顔をした後、彼らに向かって口を開いた。

「お前たち、今何人で生活してるんだ?」

 先刻のロビンの発言から推測するに、彼らは何人かで何処かで生活していると考えられたため、そう問いかける。シュライクは何故そんなことを聞くのか、と訝し気な顔をする。

「いや、お前が何人か分の稼ぎのために盗みしようとしてたなら、報酬を考えないといけないと思って……」
「報酬?」

 一層怪訝そうになるシュライクの目を見据えて、リオニスは頷いた。

「俺は隣街のアウィナイトから出てきたばかりだ、ルビアはあんまり治安が良くないって言う程度の情報しか持ってない。さっきみたいに盗みに合うのも困るし、平穏に抜けたいと思ってる。だから、この街に精通してるであろうお前を雇おうか、と思ってな」

 半分は本当だ。先刻の窃盗未遂は相手が子供(シュライク)だったからこうして無事だっただけで大人であったなら勝てなかったかもしれない。また同じような目に遭わないように安全な道を教えてもらえるだけでも助かるし、先刻のシュライクの戦闘能力は相当のものだし、用心棒になるだろうとリオニスは考えていた。残り半分は、完全な自己満足。シュライクたちの境遇を知りたい、と何かしてやれることはないか、と言うお節介である。

 シュライクは少し考え込む顔をした後、口を開いた。

「……今は五人だ。用心棒の仕事は俺が引き受ける、ロビンは住処に返してからでも良いか」

 シュライクはそういう。なかなか取引慣れした声音だな、と思いながらリオニスは一本指を立てて、言った。

「もう一つ取引したいと思うんだが、今日はお前たちの住処に泊めてくれないか? 今からテントを取りに戻るのも面倒だし、この街の宿屋でぼったくられるのも困るからな。勿論報酬は払う」

 先刻の騒ぎで森の中にテントを置いてきてしまった。場所は憶えているため取りに戻ることもできるが、それは面倒だし場合によっては獣にテントを壊されているかもしれない。そうなれば戻るだけ無駄だ。此処で新しいものを調達する方が早いかもしれない。

 それならばこの街で宿をとらなければならない訳だが、この街の人間はどうにも狡賢い者が多く、旅人と見るや足元を見て相場の数倍の宿代を吹っかけてくることがあるのだということはリオニスも知っている。そうなるのは至極厄介であるために彼らの"住処"に泊めてほしい、とリオニスが言い出すことは特段奇妙なことでもなかった。

 シュライクは思案する顔になる。ちらちらとネモフィラ色の瞳で見られているのを理解しながら、リオニスはじっと彼を見つめていた。……恐らく、リオニスが自分たちの住処を特定した上で憲兵に告げる可能性を考えているのだろう。そうなればシュライクもその"家族"も危険な目に遭うことになる。それを考えることが出来る辺り、やはり眼前の少年はしでかしたことは置いておいても優しい人間なのだろう、とリオニスは思った。

「……用心棒代として銅貨三枚、宿代として銅貨二枚。トータルで五枚でどうだ」

 暫く考え込んだ後、シュライクはそう言った。それを聞いてリオニスは頷き、手を差し出す。

「意外と安いな。取引成立だ」

 緩く笑うリオニス。その手をギュッと握ったシュライクはぐいっと顔を近づける。大きく目を見開くリオニスを睨みつけ、まだ少年らしい高さの残る声で凄んだ。

「……ヘタなことしたらどうなるかわかってんな。油断突いた上でならアンタの頭カチ割るくらい俺には出来るからな」

 確かに、先刻の蹴りを真正面から喰らっていたら頭がカチ割れるかはともかくとして脳震盪くらいは起こしていただろうな、とリオニスは思う。小さく笑ったリオニスは肩を竦め、頷いた。

「勿論。よろしくな」

 凄んでもへらりと笑っている彼に毒気を抜かれたようにシュライクは溜息を吐き出す。そして小さく咳払いをすると片眉を吊り上げ、言った。

「……で、俺はアンタの名前をまだ聞いてないし正式に名乗ってない訳だけど」

 そう言われてそう言えば、と思い出す。リオニスは苦笑を漏らすと、改めて名乗った。

「俺はリオニス、リオニス・ラズフィールド。宜しくな」
「シュライクだ。姓はねぇ。こいつはロビン、他の奴らも住処についたら紹介する」

 リオニスに続いて名乗った少年はにっと笑うと、隣に居るロビンに"帰るか"と声をかけ、リオニスを先導して歩き出した。
 
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