16 / 30
2
しおりを挟む
「その、せ、せっかく会えたんだし……」
こんな年下の男の子にみっともなくすがってる自分は滑稽だった。それを自覚したとたん、情けなさに声が震えた。
「あ、ううん。やっぱり何でもない。いきなりごめん」
おばさんが何言ってるんだって引かれたかも。恥ずかしくなってフイと顔を反らした。
聖は一夜だから相手にしてくれたのだ。勘違いも甚だしい。
「わ、忘れて、ほんとごめん」
あはは、と恥ずかしさを誤魔化した。
話題を変えよう。
そうだ、朝食の準備をーーー……
「養ってくれるってことは、僕ヒモなの?」
返ってきた第一声に、大いに慌てた。
「え、ヒモ?!いや…!え……?!」
やはりかなり失礼な提案だった。
わたわたとしていると、何が面白かったのか、聖はお腹を抱えて笑いだした。
うわ、爆笑してるのも可愛い…。
「あははははは!うたこさんやっぱり可愛いなぁ」
だからそれは違うの。君が可愛いの。
バカにされた気がしてジロッと睨む。
ケタケタと暫く笑っていたのが治まると、彼はよっと体を反転させ、わたしをベッドに沈めた。
組み敷かれる体制は、昨夜の情事をを思いだし恥ずかしくなる。顔を赤くしたわたしを見て、聖は意地悪げにニヤッとした。
「いいよ」
「ーーーへ?」
「僕を養ってくれるんでしょ?」
「……」
「うたこさんになら、飼われてもいいよ」
クスクスと笑いながら、聖は顔を近づけた。唇で軽くリップ音が鳴る。
わたしは何が起こったのか理解出来ず、フリーズした。
「ーーー飼う……?」
「今日からよろしくね」
小悪魔わんこは楽しそうにキスの雨を降らせる。
「~~~~」
一瞬遅れてその意味を理解したわたしは、驚きと喜びで足をバタつかせた。
こんな年下の男の子にみっともなくすがってる自分は滑稽だった。それを自覚したとたん、情けなさに声が震えた。
「あ、ううん。やっぱり何でもない。いきなりごめん」
おばさんが何言ってるんだって引かれたかも。恥ずかしくなってフイと顔を反らした。
聖は一夜だから相手にしてくれたのだ。勘違いも甚だしい。
「わ、忘れて、ほんとごめん」
あはは、と恥ずかしさを誤魔化した。
話題を変えよう。
そうだ、朝食の準備をーーー……
「養ってくれるってことは、僕ヒモなの?」
返ってきた第一声に、大いに慌てた。
「え、ヒモ?!いや…!え……?!」
やはりかなり失礼な提案だった。
わたわたとしていると、何が面白かったのか、聖はお腹を抱えて笑いだした。
うわ、爆笑してるのも可愛い…。
「あははははは!うたこさんやっぱり可愛いなぁ」
だからそれは違うの。君が可愛いの。
バカにされた気がしてジロッと睨む。
ケタケタと暫く笑っていたのが治まると、彼はよっと体を反転させ、わたしをベッドに沈めた。
組み敷かれる体制は、昨夜の情事をを思いだし恥ずかしくなる。顔を赤くしたわたしを見て、聖は意地悪げにニヤッとした。
「いいよ」
「ーーーへ?」
「僕を養ってくれるんでしょ?」
「……」
「うたこさんになら、飼われてもいいよ」
クスクスと笑いながら、聖は顔を近づけた。唇で軽くリップ音が鳴る。
わたしは何が起こったのか理解出来ず、フリーズした。
「ーーー飼う……?」
「今日からよろしくね」
小悪魔わんこは楽しそうにキスの雨を降らせる。
「~~~~」
一瞬遅れてその意味を理解したわたしは、驚きと喜びで足をバタつかせた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
15
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる