私の未来

流輝星

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未来はもうない

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ワタシニミライハナイ

私は天見優香、高校三年生





行きたい大学が少し手の届かない。

だから、一生懸命勉強していた。





あの日まで…

私は、6月19日の文化祭が近いため毎日劇の練習をしていた。
私は、主役をすることになっていたため、多少の体調不良では練習を休まなかった
あの日も頭痛がしていた。でもそれがいけなかったのだ





私は寝不足による頭痛だと思い授業を一時間休み保健室で過ごした

でも、頭痛は消えなかった。

主役なしでは劇が進まない

そう思って私は劇の練習に参加した。

これが私の運命の分かれ目だった

翌朝、起きようと思ったとき異変を感じた。

右手が動かない…

でも、こんな異変では休めない

きっと勉強しすぎたのだろう




そう思って、親にも秘密にして学校へ行った





幸い左利きだったので勉強には支障がなかった





今思うと私は事を楽観的に考えていたようだ





まさか、この異変が続くとは…





そして、この異変が私の未来の歯車を狂わすとは…








文化祭当日…





 私は演劇に出るため舞台そでに控えていた

ちょうどそのとき、ふらついてそのまま意識を失ってしまった。





そして、病院に運ばれた。





意識を取り戻した私に医師は精密検査を受けるように言った。





私は今すぐにも学校へ行きたかったが、親は強制的に検査を受けさせた。




頭部CTや頭部MRIなどいろいろな検査を受けた。




めったに風邪をひかない私のことだ。





絶対なんもないでしょ








医師から呼ばれた










「大切なお話があります。」

親が医師に連れられてどこかへ行ってしまった。

親が帰ってきた、目を赤くして…








そして親は静かに話し始めた。





「優香、この話は冗談じゃないの。よく聞いてちょうだい。あなたの脳にはウズラの卵ほどの脳腫瘍ができているの。
普通なら手術でとれる大きさなの。でも、あなたの腫瘍はちがうの。手術ができない場所なの。選択肢は二つあるの。
一つ目は投薬治療で延命をする。もう一つはリスクを冒して手術をする。」



リスクを冒してでも手術がしたい。





だが、医師から言われてしまった。





「成功する確率はほぼゼロ%です。」

私は悩んだ。





このまま投薬治療で延命をするか、





それともリスクを冒して手術をするか…





親はリスクを冒したくないといって投薬治療を勧めた





まだ死にたくない







延命治療を受けることになった








しかし延命治療にも限界はある。








長くても1年…








その1年をどう有効に使うか…








でも、このままじゃ行きたい大学どころか、高校にも行けない








time limitまであと1年…





私には未来はないのだ。





あと一年、医師はやりたいことをしなさいという。




やりたいこと、なんだろう…








友達と遊ぶこと、カラオケに行くこと、学校行事を楽しむこと




ただ、投薬治療をすると副作用が起きる。




副作用によって髪が抜けてしまう。







こんな姿を友達に見られたくない…







そして、学校に行けなくなる。








そうしたら、学校行事にも参加できない







そのことを考えてしまったために不登校になった










それを見たお母さんは、何とか学校に行けるようにウィッグを買ってくれた。











そして、学校に一緒に行ってくれてクラスメートに説明してくれた。













初めはクラスメートも困惑していたが、だんだん慣れてきてくれた





そして時が過ぎて10月…





あと8か月…




今月は体育大会





もちろん私は参加できない








何もできないのでその日は休もうと思ってた。








でも、先生はそうさせなかった。








先生は私に競技のスタートのピストルとか審判とかをやらせた。








最後の思い出づくりのつもりなのだろうか…




最後の思い出が増えていくたびに私の心は空っぽになっていく気がした








体育大会後、私の体は壊れ始めていた







学校に行けない日が続き、とうとう入院することになった








体が痛い








もう私は終わってしまうのだ








結局叶えることができたやりたいことは、学校行事だけだった








それでもこの一年は楽しいことはたくさんあった







後悔はたくさんある







でも、もう十分だ







そんなことをベッドで考えているうちに私にお迎えが来た














2015年6月23日天見優香 永眠





こうして、私の未来は終わったのだ。


















































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