チートな親子と変な仲間たち

ais

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異世界の能力とは

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森の広場の中央に俗物用の大きい三角テントが張っている。周囲には警護団や従者の休む小さなテントが複数あるが端に寄せられて俗物の褥の邪魔をしないよう配慮をしている。

ここ数日は干ばつするほど雨もなく夜も月明かりが強くなるぐらい月が大きく見えた。

警護団はマリーとマリーをニヤニヤ見ながら歩く俗物英雄がテントに入ったのを確認するとギュッと強く目をつぶり、まるで深く懺悔するような気持ちで指定された小さなテントに潜る者と森の周辺をぐるり警護する者に分かれた。

マリーを知る者が多い警護団はマリーがまだ男を知らないのを知っている。
それだけに罪が胸を締めつけ見たくない聞きたくないと自分の殻にこもり夜を過ごすと誓うのだった。

その時、フッとマリーが入ったテントの明かりが消えた。


月明かりで照らされた麻布の薄暗いテントの中では鼻息を荒くした俗物がマリーの匂いを嗅いでいた2メートル程の距離があるのだが漂うマリーの色香を体内に取り込みながら興奮する。
マリーも先程、近くに自生していた良い香りがする花の蜜を自分に塗り俗物が乙女と勘違いするように努力をしていた。

性欲による興奮は思考を鈍らせる
女を屈服させたいゲスな男ほど手に入れれる状況になると思考は浅く一つに絞られてしまう。

「脱げわかるか?脱げ楽しませろ」
俗物はニヤニヤとゆっくりとマリー見下しながら話す右手は自分のズボンに入れて男性器を弄っていた。
「すみません… 初めてなので恥ずかしく、少しばかり服を脱ぐ間は後ろを向いていて頂けませんか?」
わざとらしく頬を赤らめ俯くマリーにホホォと感嘆の声を上げて俗物は後ろを向く

「別に後ろを向かずとも今晩はたっぷり隅から隅まで見るんだから恥ずかしく…」
それが俗物の最後の言葉であった。

簡易のベッドに掛けられていたシーツを俗物に投げかけるや、後ろ首の第一頸椎に隠し持ったスティンガーナイフを突き立てる。
血しぶきが軽く飛ぶがシーツによって阻まれテントかからず外への情報は無く第一頸椎を切断した事で話す叫ぶ動くがなく俗物へ倒れ落ちた。

マリーの笑顔が溢れて止まらない。
久しぶりの知識、しかも腐っても異世界英雄のものだ。どのように自分がなれるか考えたら大笑いしたい衝動に駆られるが静かに唇を噛んで抑える警護団にまだ知られて阻まれるわけにはいかない。
噛んだ唇に血が滲むが目は笑いながら俗物英雄を処理する。


*****
それから四時間ほどが経過した。
ぐるり周りは静かで時折に夜警の薪が火に揺れてパチリパチリと鳴るだけ。
夜警は居眠りでもしているのだろうか足音も聞こえない。

血濡れのマリーは息を飲んでいた。
俗物を処理する時間を省いても3時間は自分に入った知識というか経験や異世界英雄のもつ何かを判断出来ず混乱と恐怖をした。

魔法・宗教・異世界の知識それと神により与えられたステータスと言う己を可視化するものなどなどだ。

「ダメねゆっくり考える時間が必要だわ」
マリーはそう呟くと俗物英雄から得た知識と魔力で魔法を練り上げだした。
マリーに光が集まり1メートル程の光る玉に体が覆われる。
「エクスプロージョン」
そう言うと一帯はマリーを残し消し飛んだ。

警護団の皆も全て死んでしまっただろうは確認せずとも分かるほどの火力にマリーも笑顔になる。
警護団の事などもう過去なのだ。

満天の星、月を見上げて呟く。
「宇宙か、行ってみたいな…」
血濡れのマリーは夢を思うような乙女の顔でしばらく明けだした夜空を眺め爆心地から離れ森に溶け込んでいった。

英雄や警護団が一瞬にして魔法により消し飛んだのだから王都でも問題になり詮索も始まるだろう。
自分の事を知らない時まで待たなければならないな… と森を走りながら思惑する。







それから森でハーミットのように生活し
50年の歳月が経過した。
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