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四章
35話 冒険者
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「ふりだしかー、」
肩を落としながら、ゆっくりと街を目指す堺
はぁー、と、ため息はつくものの、足取りはどこか軽かった
しばらく歩き、アルテの町に入った
とんがりコーンのような屋根をした家々に、舗装された石の道
人々の活気あふれる声で堺のテンションは上がる
「まずは宿だな!」
町を探索すると、
「ここは!」
堺が前田と泊まった宿を見つけた
宿の隣にはモクモクと煙を出した風呂屋がある
扉を開けて室内を見渡す
扉から左側には受付があり、女性が本を読みながら座っている
受付の奥にはクエストボードがあり、数人の冒険者がボードとにらめっこしている
扉から右側には食事をする場所があり、ガッチリとしたおっさんが昼間っからワイワイと酒を飲んでいた
堺は受付にトボトボと向かう
「あのー」
「あ、はい、どうされましたか?」
彼女はパタンと本を閉じてこちらに視線を向ける
「宿を借りたいんですが、」
「宿のご利用ですね、かしこまりました、滞在期間を教えてください」
「え、えーっと、とりあえず、これ分だけ、」
そういって袋の中から、金貨を一枚渡す
「!!??」
「か、かしこまりました、こちらですと…」
堺はゴクリと唾を飲み込む
「100日ほど宿泊が可能です」
(100日!?やばっ!どんだけ価値あんだよこれ、あと数十枚はあるぞ?)
「え、なら、とりあえず、、それ分で、お願いします、」
受付の方は一枚の切符と、鍵を渡した
その鍵には古びた板が繋がれており、薄らと番号が書かれていた
「こちらの切符は隣の風呂屋さんで見せてください、それと宿は2階にあります、あちらの階段から上がってください」
そういって階段のほうに手を向けた
堺はお辞儀をしてそそくさとその場を離れた
階段を登ると、すぐ近くに堺の部屋があり、扉を開けて、鍵を閉めた
机とベット、少し大きめの窓があるシンプルな部屋
「あ~、なんか疲れたぁ~」
ベットに飛び込み、顔をうずくめる
ぼけーっと時間だけが過ぎ、
「あ!魔道具!」
堺はポケットに入れた魔道具を触る
「確か、この中央の魔石に力を込めると、、」
頭の中に映像が映し出された、妄想がハッキリとしているような感じだ
「中身は、、、ない!!」
「アサルトライフルとか、光の鎧とか、なんか色々入ってた気がするけど、あれは前田さん専用なわけね、」
はぁー、とため息をつく
(そういえば、この中に物入れるのどうするんだろう)
堺は金貨の入った袋を持ち、魔道具に近づける、と、
シュルン!!
「おぉ!!」
袋が魔道具に吸われるように入っていった
「すご!!」
魔道具の中身に袋が入っていることがわかった
頭の中で、魔道具の空間を見れるのだが、金貨の入った袋は、モヤモヤとした空間をぷかぷかと浮いている
そして、金貨の袋を出したいと願うと、魔道具の中心からスゥゥッと出てきた
ジャリン!!
ベットに重さが伝わる
堺は魔道具に袋を入れたり出したりした
「そうだ!このベットもいけるのでは!」
はぁはぁと興奮して、ベットに魔道具を近づけると
ズルルルル!
ベットが魔道具の中にズルズルと入ったではないか
「す、すげぇ!!」
堺は魔道具の中に入ったベットを見て、それを出した
シュルルルルン!
ガシャァン!!
宙を舞ったベットは勢いよく床に激突、ものすごい勢いで階段を登る音が聞こえ、受付の女性が「大丈夫ですか!!?」とドアを叩く
「あ、あ!大丈夫です!」とその場を凌いだ
(あ、あれ?なんか、ね、眠たい…)
急に眠気に襲われ、床で寝てしまう堺
ふと起きると、窓から差し込む光は、オレンジ色に変わっていた
「魔力の使い過ぎなんだろうか?最初に魔道具使った時もこんな感じだったなぁ…」
「てか、、魔力あるのいいな!いいな!!」
ハハっと笑う堺、グッタリとした体を起こしてボケーっと外を眺める
「あ!そうだ!俺は強くならないといけないんだった!」
体をうーんと伸ばして、下の受付に向かう
「あ、あの~」
「え!すみません、どうされましたか?」
ウトウトと本を眺めていた受付嬢に話しかける
「えっ~と、クエスト?を受けたいんですが、どうすればいいでしょうか?」
「かしこまりました、、、あの~タグを見せていただけますか?」
「た、タグ??」
「冒険者タグをお持ちではないようですね、こちらで登録と作成が可能ですがどういたしますか?」
「ほんとですか!で、でしたらお願い致します!」
「かしこまりました!では10シルバーになります」
(10シルバー!?金とるんかい!まぁ、そうかそうだよな、)
堺は魔道具を触り、金貨を一枚だけ取り出せたらな~と考えた
すると、イメージの中に金貨一枚が表示される
「えぇ!」
「どうされました!?」
「あ、いや、なんでもないです…」
思わず驚いた堺は、ポッケの中に入っている魔道具から金貨一枚取り出し、机の上に置く
「金貨でのお支払いですね…かしこまりました」
「90シル、バーのお返しです」
ジャラジャラと袋に入ったお金を渡す受付嬢
(銀貨も金貨と同じサイズ、現代の500円玉より少し大きめだな、、)
「それと、こちらが冒険者タグになります」
そのタグはネックレスのようになっており、ブロンズ色の板にEと書かれていた
「ランクはS、A、B、C、D、Eとなってます」
堺は目をキラキラさせ、さっそく首につけた
「ランクによって受けられる待遇も変わっていきます、これからの冒険者ライフ、頑張ってくださいね」
「は、はい!」
「でしたら、さっそくクエストを受けてみますか?Eランクですと、ゴブリン討伐が良さそうですね」
「ご、ご、、」
思わず口を押さえた堺
「だ大丈夫ですか!?」
あの日の記憶がジワジワと思い出される
ゴブリン達の笑い声、苦しみ、憎しみ、、
「っはぁ、っは、はぁ、だ、大丈夫です、」
「クエストはやめておきますか?」
「いや、大丈夫です、、ゴブリン、でお願いします…」
「か、かしこまりました、えーゴブリンは森林や森の中で生活していることが多く、付近の森でもたびたび目撃されます」
「討伐に成功しましたら、耳を切り取って持ってきてください」
「わ、わかりました」
堺は宿を出た
深呼吸をして、沈んでいく太陽を眺めていた
「怖い怖いな、、」
強くなるという決心が、今にも折れそうな堺は、とりあえず町を探索しようと考えた
その時、
「初めてのクエストかい??」
後ろから声が聞こえた
振り向くと、笑みを浮かべたラルトが立っていた
肩を落としながら、ゆっくりと街を目指す堺
はぁー、と、ため息はつくものの、足取りはどこか軽かった
しばらく歩き、アルテの町に入った
とんがりコーンのような屋根をした家々に、舗装された石の道
人々の活気あふれる声で堺のテンションは上がる
「まずは宿だな!」
町を探索すると、
「ここは!」
堺が前田と泊まった宿を見つけた
宿の隣にはモクモクと煙を出した風呂屋がある
扉を開けて室内を見渡す
扉から左側には受付があり、女性が本を読みながら座っている
受付の奥にはクエストボードがあり、数人の冒険者がボードとにらめっこしている
扉から右側には食事をする場所があり、ガッチリとしたおっさんが昼間っからワイワイと酒を飲んでいた
堺は受付にトボトボと向かう
「あのー」
「あ、はい、どうされましたか?」
彼女はパタンと本を閉じてこちらに視線を向ける
「宿を借りたいんですが、」
「宿のご利用ですね、かしこまりました、滞在期間を教えてください」
「え、えーっと、とりあえず、これ分だけ、」
そういって袋の中から、金貨を一枚渡す
「!!??」
「か、かしこまりました、こちらですと…」
堺はゴクリと唾を飲み込む
「100日ほど宿泊が可能です」
(100日!?やばっ!どんだけ価値あんだよこれ、あと数十枚はあるぞ?)
「え、なら、とりあえず、、それ分で、お願いします、」
受付の方は一枚の切符と、鍵を渡した
その鍵には古びた板が繋がれており、薄らと番号が書かれていた
「こちらの切符は隣の風呂屋さんで見せてください、それと宿は2階にあります、あちらの階段から上がってください」
そういって階段のほうに手を向けた
堺はお辞儀をしてそそくさとその場を離れた
階段を登ると、すぐ近くに堺の部屋があり、扉を開けて、鍵を閉めた
机とベット、少し大きめの窓があるシンプルな部屋
「あ~、なんか疲れたぁ~」
ベットに飛び込み、顔をうずくめる
ぼけーっと時間だけが過ぎ、
「あ!魔道具!」
堺はポケットに入れた魔道具を触る
「確か、この中央の魔石に力を込めると、、」
頭の中に映像が映し出された、妄想がハッキリとしているような感じだ
「中身は、、、ない!!」
「アサルトライフルとか、光の鎧とか、なんか色々入ってた気がするけど、あれは前田さん専用なわけね、」
はぁー、とため息をつく
(そういえば、この中に物入れるのどうするんだろう)
堺は金貨の入った袋を持ち、魔道具に近づける、と、
シュルン!!
「おぉ!!」
袋が魔道具に吸われるように入っていった
「すご!!」
魔道具の中身に袋が入っていることがわかった
頭の中で、魔道具の空間を見れるのだが、金貨の入った袋は、モヤモヤとした空間をぷかぷかと浮いている
そして、金貨の袋を出したいと願うと、魔道具の中心からスゥゥッと出てきた
ジャリン!!
ベットに重さが伝わる
堺は魔道具に袋を入れたり出したりした
「そうだ!このベットもいけるのでは!」
はぁはぁと興奮して、ベットに魔道具を近づけると
ズルルルル!
ベットが魔道具の中にズルズルと入ったではないか
「す、すげぇ!!」
堺は魔道具の中に入ったベットを見て、それを出した
シュルルルルン!
ガシャァン!!
宙を舞ったベットは勢いよく床に激突、ものすごい勢いで階段を登る音が聞こえ、受付の女性が「大丈夫ですか!!?」とドアを叩く
「あ、あ!大丈夫です!」とその場を凌いだ
(あ、あれ?なんか、ね、眠たい…)
急に眠気に襲われ、床で寝てしまう堺
ふと起きると、窓から差し込む光は、オレンジ色に変わっていた
「魔力の使い過ぎなんだろうか?最初に魔道具使った時もこんな感じだったなぁ…」
「てか、、魔力あるのいいな!いいな!!」
ハハっと笑う堺、グッタリとした体を起こしてボケーっと外を眺める
「あ!そうだ!俺は強くならないといけないんだった!」
体をうーんと伸ばして、下の受付に向かう
「あ、あの~」
「え!すみません、どうされましたか?」
ウトウトと本を眺めていた受付嬢に話しかける
「えっ~と、クエスト?を受けたいんですが、どうすればいいでしょうか?」
「かしこまりました、、、あの~タグを見せていただけますか?」
「た、タグ??」
「冒険者タグをお持ちではないようですね、こちらで登録と作成が可能ですがどういたしますか?」
「ほんとですか!で、でしたらお願い致します!」
「かしこまりました!では10シルバーになります」
(10シルバー!?金とるんかい!まぁ、そうかそうだよな、)
堺は魔道具を触り、金貨を一枚だけ取り出せたらな~と考えた
すると、イメージの中に金貨一枚が表示される
「えぇ!」
「どうされました!?」
「あ、いや、なんでもないです…」
思わず驚いた堺は、ポッケの中に入っている魔道具から金貨一枚取り出し、机の上に置く
「金貨でのお支払いですね…かしこまりました」
「90シル、バーのお返しです」
ジャラジャラと袋に入ったお金を渡す受付嬢
(銀貨も金貨と同じサイズ、現代の500円玉より少し大きめだな、、)
「それと、こちらが冒険者タグになります」
そのタグはネックレスのようになっており、ブロンズ色の板にEと書かれていた
「ランクはS、A、B、C、D、Eとなってます」
堺は目をキラキラさせ、さっそく首につけた
「ランクによって受けられる待遇も変わっていきます、これからの冒険者ライフ、頑張ってくださいね」
「は、はい!」
「でしたら、さっそくクエストを受けてみますか?Eランクですと、ゴブリン討伐が良さそうですね」
「ご、ご、、」
思わず口を押さえた堺
「だ大丈夫ですか!?」
あの日の記憶がジワジワと思い出される
ゴブリン達の笑い声、苦しみ、憎しみ、、
「っはぁ、っは、はぁ、だ、大丈夫です、」
「クエストはやめておきますか?」
「いや、大丈夫です、、ゴブリン、でお願いします…」
「か、かしこまりました、えーゴブリンは森林や森の中で生活していることが多く、付近の森でもたびたび目撃されます」
「討伐に成功しましたら、耳を切り取って持ってきてください」
「わ、わかりました」
堺は宿を出た
深呼吸をして、沈んでいく太陽を眺めていた
「怖い怖いな、、」
強くなるという決心が、今にも折れそうな堺は、とりあえず町を探索しようと考えた
その時、
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後ろから声が聞こえた
振り向くと、笑みを浮かべたラルトが立っていた
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