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たのみごと
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生まれたときから、両親に
「お前はフェルディナンド・ラ・トゥールとして、我がトゥール国の王位継承権を持つものとして、民の規範となれ」
と言われて育ってきた。だが両親は、俺に剣の才能がないとわかったとき、
「王族で、男だからと言って剣を扱えなくてはならないなどということはない。フェルには魔法の才能がある。教師がいるなら言いなさい」
と、俺を肯定してくれた。両親とも、姉と俺と弟ふたりをとても大切に育ててくれた。父上はこの国の貴族達から父のように慕われている。特に貴族たちの中で一番位が高い二家の公爵家は、まるで家族のようだ。王族を嫁がせたりだとか、公爵家の方から嫁いできたりだとかはもちろんあるけれど、血のつながりだけではない家族のぬくもりがそこにはある。公爵家のうちの一家は剣の名家、ヴァルデンベルク家で、もう一家は魔法の名家、ヴァレンディス家だ。
俺はそのヴァレンディス家の三男、ルーカス・ヴァレンディスに、どうしようもなく恋をしている、らしい。
十年以上の片想いの発端は、王家主催のパーティーだった。当時五歳だった俺とルーカスは、このパーティーが社交界デビューだった。父上の隣に座って、挨拶をしに続々と訪れる貴族たちとたまに言葉を交わしていたら、ヴァルデンベルクの当主に連れられたルーカスがこちらへ来た。たぶん、一目惚れだった。
そこから、俺とルーカスが友達になるのはあっという間だった。同い年で、両親の親交も深いとあれば当然のことのように感じるが、ともかく俺たちは、お互いを「フェル」、「ルー」と愛称で呼び合うまでになった。ルーには剣の素質があって、俺には魔法の素質があった。トゥール国には魔物が出没することが多々あり、国民のほとんどは基礎的な魔法を使うことができる。できない者は自ずと剣や弓を取る。ともかく俺とルーは、お互いの足りないところを埋め合うような形で成長していった。
あの時から十年と少しの時間が経った。俺たちは十六歳になり、それぞれの両親から縁談が持ち掛けられていることを伝えられていた。この国の貴族で十六にもなって婚約者がいないというのはかなり珍しい方である。そして俺とルーは、案の定その珍しい部類に入っていたのである。俺には姉がいるから王位継承権は第二位だし、今は婚約者のことなど考えたくないと無理を言って今までこの姿勢を貫いてきたのだが、ルーになぜ婚約者がいないのか聞いてみてもはぐらかされるばかりで終ぞわからなかった。
そもそも、何故ここまで頑なに断っていた縁談の話が出てきたか、である。それは、「いろいろと面倒」だからだ。わが国では十四歳になると、貴族平民問わず王立学園に入る機会が与えられる。ここでは才能のある子供たちが、魔術、剣術、医術など様々な分野の技術を学ぶことができる。もちろん俺たちは学園に入学したわけだが、そこで結構、トラブルがあったりする。男女問わず、と言っても主に女性だが、玉の輿を狙ってなのかなんだか近づいてくる奴らが多いのだ。そのせいで、ルーと一緒にいる時間がない。というのは両親たちからしたら大した問題ではないようなのだが、そんなこんなで俺やルーを巡っていざこざが起きているらしい。トゥール国は、女神エヴァニアのもと加護を受けている。その加護というのが、同性同士でも子が成せるというものだ。だから他国と比べて同性同士というのに偏見はない。だが珍しい方ではある。とにかくそんなことがあって、そろそろトラブルを解決に導くためにも、婚約者を作ってはどうかという話が持ち上がってきたのだ。
そこで一番に名前が挙がったのが、ルーのふたつ下の妹だった。なんでも兄と仲が良いからうまくやれるだろうとのことだ。俺はその兄と結婚したいのだ、というのは口が裂けても言えないが。
そんなこんなで一度、彼女と話をすることになった。
社交パーティーで何度か顔を合わせたことはあるが、久しぶりに見た彼女はやはりルーに少し似ていた。ヴァレンティス邸の中庭、東屋で茶会の形式をとって対面した彼女が、開口一番に俺へ告げたのは、
「トゥール殿下、私は貴方様の恋路を邪魔するつもりはございません」
だった。あまりの衝撃に目を見開くと、続けざまに彼女が
「ご安心なさってください。人払いは済んでおります。
殿下はお兄様を愛していらっしゃるのでしょう?」
「……、どうして、そう思った」
「ふふ、女の勘でございます」
平静を装えているだろうか、不安で仕方がない。絶対に、誰にもバレていないと思っていたのに。ともかく、人払いを済ませているとは言うが誰かに聞かれたら堪ったものではないので。そっと防音の結界を張った。
「殿下。私はこのことを誰にも言うつもりはありません。ただ、お兄様と殿下を応援したいのです」
「応援と言ってもな……。俺はルーカスに無理強いするつもりはない。そもそも、ルーカスと俺は親友だ」
「あら、お兄様ったら何も……、いえ、すみません。
とにかく、殿下はそのようなことを言っていないでアプローチをするべきです。お兄様はちょろ……、流されやすいですから」
「アプローチ、か。例えば?」
使うことはないと思うが、今後のためと一応聞いておく。
「そうですね……。二か月後の魔術大会に優勝したらお願いを聞いてもらう、というのはいかがですか?」
「魔術大会というと、学園の」
「ええ。いきなり婚約の申し出でなくとも、デートのお誘いなど」
魔術大会というのは、王立学園で毎年開催する大会である。他に剣術大会というのもあり、ルーはそこの優勝候補だ。俺は魔術の才能だけはあったので、確かに優勝は狙えるかもしれない。だが……
「つべこべ言わず、言ってみるのも手だと思いますよ。お兄様だって、嫌なら断るはずです」
彼女の圧倒的な雰囲気に気圧され、俺が何も言えなくなったことでその話題は終わった。その後は他愛のない話をしたり、お茶を楽しんだりしてひとまずこの場は収まった。
翌週、ルーから「話がある」と放課後呼び出された。
「俺、剣術大会に出るんだ。それで……フェル、俺が優勝したら、一つ頼みを聞いてくれないか」
先週、ルーの妹から聞いた話と同じようなことが聞こえてきて、何を頼むかは知らないがきょうだいというのは考えることが似ているのだな、と思った。
「ああ。そういえば俺も魔術大会に出るんだが、優勝したら俺の頼みも一つ聞いてくれないか?」
【sideルーカス】
一目惚れだった。社交界デビューのパーティーで出会ったフェルは、誰の目をも引き付ける容姿を持っていた。仲良くなって、親友の立場を確立した時には、もうこの関係性が壊れるのが怖くて怖くて仕方がなくなっていた。
フェルと妹の茶会の後、妹に突拍子もなく
「お兄様、殿下のことがお好きなのでしょう?というか、お二人は恋人ではないのですか?」
と言われた。
「っはあ!?そ、んなわけないだろ……。第一、お前は殿下と婚約を結ぶ流れになっているだろ?」
「略奪は趣味じゃないですよ、お兄様」
「略奪って……俺はフェ…殿下の恋人じゃない」
「まあまあ、そのような固いことはおっしゃらずにアプローチでもしたらどうですか?……では、私はこれで」
「おい待て!ちょっと!」
アプローチ、アプローチ……。そんなことを一週間近く考えていたら、
「話がある」
と口をついて出てしまった。なんだ、話って。しかも駄目もとで言ったら了承されてしまったし、どうしたらいいのかもうわからない。もう何も考えたくない。その後はひたすら、剣の稽古に打ち込んだ。
二か月後。剣術大会の結果はもちろん優勝だった。嬉しくてうれしくて、今すぐにフェルに伝えに行こうかと思ったが、そういえば明日は魔術大会だったな、と踏みとどまった。それに、頼みごとを考えていない。まあ無難に、食事を一度奢ってもらうとかにしておこうか。
翌日、フェルの魔術大会を観に行った。結果は優勝だった。なんだか自分が勝った時より嬉しかったが、フェルの頼みとやらがどんなものなのか気になって少し我に返った。彼のことだから、俺と同じで食事を一度奢る、とかかもしれない。もちろん王室御用達レストランとかになるだろうけど。
魔術大会が終わって、日が落ちてきたのでフェルを家の馬車で王宮まで送っていくことになった。なんとなく、送っていこうか?とフェルに聞いたら態々自分を迎えに来させていた馬車を返してきて乗り込んできた。言わなきゃよかったって少し思った。
「そういえばフェル、頼みってなんだ?」
「ああ、そんな話もあったな……。俺はお前の頼みを聞いてからにするかな」
「ええ……俺まだ決めてないんだよ……」
他愛のない話をしながら馬車は進んでいく。途中、ヴァレンティス邸を一度通り越して王宮に向かった。王家と二家の公爵家は距離がかなり近い。王宮に到着したころにはすっかり太陽は沈んでいて、明かりを得る魔法を使ったフェルの顔がいつもよりキラキラしているから、つい服の裾を掴んでしまった。
「どうした?俺と別れるのがそんなに寂しかったか?」
微笑みながら言うので、俺はつい欲望を口に出してしまった。
「フェル、頼みなんだけどさ
俺を、抱いてくれないか」
「お前はフェルディナンド・ラ・トゥールとして、我がトゥール国の王位継承権を持つものとして、民の規範となれ」
と言われて育ってきた。だが両親は、俺に剣の才能がないとわかったとき、
「王族で、男だからと言って剣を扱えなくてはならないなどということはない。フェルには魔法の才能がある。教師がいるなら言いなさい」
と、俺を肯定してくれた。両親とも、姉と俺と弟ふたりをとても大切に育ててくれた。父上はこの国の貴族達から父のように慕われている。特に貴族たちの中で一番位が高い二家の公爵家は、まるで家族のようだ。王族を嫁がせたりだとか、公爵家の方から嫁いできたりだとかはもちろんあるけれど、血のつながりだけではない家族のぬくもりがそこにはある。公爵家のうちの一家は剣の名家、ヴァルデンベルク家で、もう一家は魔法の名家、ヴァレンディス家だ。
俺はそのヴァレンディス家の三男、ルーカス・ヴァレンディスに、どうしようもなく恋をしている、らしい。
十年以上の片想いの発端は、王家主催のパーティーだった。当時五歳だった俺とルーカスは、このパーティーが社交界デビューだった。父上の隣に座って、挨拶をしに続々と訪れる貴族たちとたまに言葉を交わしていたら、ヴァルデンベルクの当主に連れられたルーカスがこちらへ来た。たぶん、一目惚れだった。
そこから、俺とルーカスが友達になるのはあっという間だった。同い年で、両親の親交も深いとあれば当然のことのように感じるが、ともかく俺たちは、お互いを「フェル」、「ルー」と愛称で呼び合うまでになった。ルーには剣の素質があって、俺には魔法の素質があった。トゥール国には魔物が出没することが多々あり、国民のほとんどは基礎的な魔法を使うことができる。できない者は自ずと剣や弓を取る。ともかく俺とルーは、お互いの足りないところを埋め合うような形で成長していった。
あの時から十年と少しの時間が経った。俺たちは十六歳になり、それぞれの両親から縁談が持ち掛けられていることを伝えられていた。この国の貴族で十六にもなって婚約者がいないというのはかなり珍しい方である。そして俺とルーは、案の定その珍しい部類に入っていたのである。俺には姉がいるから王位継承権は第二位だし、今は婚約者のことなど考えたくないと無理を言って今までこの姿勢を貫いてきたのだが、ルーになぜ婚約者がいないのか聞いてみてもはぐらかされるばかりで終ぞわからなかった。
そもそも、何故ここまで頑なに断っていた縁談の話が出てきたか、である。それは、「いろいろと面倒」だからだ。わが国では十四歳になると、貴族平民問わず王立学園に入る機会が与えられる。ここでは才能のある子供たちが、魔術、剣術、医術など様々な分野の技術を学ぶことができる。もちろん俺たちは学園に入学したわけだが、そこで結構、トラブルがあったりする。男女問わず、と言っても主に女性だが、玉の輿を狙ってなのかなんだか近づいてくる奴らが多いのだ。そのせいで、ルーと一緒にいる時間がない。というのは両親たちからしたら大した問題ではないようなのだが、そんなこんなで俺やルーを巡っていざこざが起きているらしい。トゥール国は、女神エヴァニアのもと加護を受けている。その加護というのが、同性同士でも子が成せるというものだ。だから他国と比べて同性同士というのに偏見はない。だが珍しい方ではある。とにかくそんなことがあって、そろそろトラブルを解決に導くためにも、婚約者を作ってはどうかという話が持ち上がってきたのだ。
そこで一番に名前が挙がったのが、ルーのふたつ下の妹だった。なんでも兄と仲が良いからうまくやれるだろうとのことだ。俺はその兄と結婚したいのだ、というのは口が裂けても言えないが。
そんなこんなで一度、彼女と話をすることになった。
社交パーティーで何度か顔を合わせたことはあるが、久しぶりに見た彼女はやはりルーに少し似ていた。ヴァレンティス邸の中庭、東屋で茶会の形式をとって対面した彼女が、開口一番に俺へ告げたのは、
「トゥール殿下、私は貴方様の恋路を邪魔するつもりはございません」
だった。あまりの衝撃に目を見開くと、続けざまに彼女が
「ご安心なさってください。人払いは済んでおります。
殿下はお兄様を愛していらっしゃるのでしょう?」
「……、どうして、そう思った」
「ふふ、女の勘でございます」
平静を装えているだろうか、不安で仕方がない。絶対に、誰にもバレていないと思っていたのに。ともかく、人払いを済ませているとは言うが誰かに聞かれたら堪ったものではないので。そっと防音の結界を張った。
「殿下。私はこのことを誰にも言うつもりはありません。ただ、お兄様と殿下を応援したいのです」
「応援と言ってもな……。俺はルーカスに無理強いするつもりはない。そもそも、ルーカスと俺は親友だ」
「あら、お兄様ったら何も……、いえ、すみません。
とにかく、殿下はそのようなことを言っていないでアプローチをするべきです。お兄様はちょろ……、流されやすいですから」
「アプローチ、か。例えば?」
使うことはないと思うが、今後のためと一応聞いておく。
「そうですね……。二か月後の魔術大会に優勝したらお願いを聞いてもらう、というのはいかがですか?」
「魔術大会というと、学園の」
「ええ。いきなり婚約の申し出でなくとも、デートのお誘いなど」
魔術大会というのは、王立学園で毎年開催する大会である。他に剣術大会というのもあり、ルーはそこの優勝候補だ。俺は魔術の才能だけはあったので、確かに優勝は狙えるかもしれない。だが……
「つべこべ言わず、言ってみるのも手だと思いますよ。お兄様だって、嫌なら断るはずです」
彼女の圧倒的な雰囲気に気圧され、俺が何も言えなくなったことでその話題は終わった。その後は他愛のない話をしたり、お茶を楽しんだりしてひとまずこの場は収まった。
翌週、ルーから「話がある」と放課後呼び出された。
「俺、剣術大会に出るんだ。それで……フェル、俺が優勝したら、一つ頼みを聞いてくれないか」
先週、ルーの妹から聞いた話と同じようなことが聞こえてきて、何を頼むかは知らないがきょうだいというのは考えることが似ているのだな、と思った。
「ああ。そういえば俺も魔術大会に出るんだが、優勝したら俺の頼みも一つ聞いてくれないか?」
【sideルーカス】
一目惚れだった。社交界デビューのパーティーで出会ったフェルは、誰の目をも引き付ける容姿を持っていた。仲良くなって、親友の立場を確立した時には、もうこの関係性が壊れるのが怖くて怖くて仕方がなくなっていた。
フェルと妹の茶会の後、妹に突拍子もなく
「お兄様、殿下のことがお好きなのでしょう?というか、お二人は恋人ではないのですか?」
と言われた。
「っはあ!?そ、んなわけないだろ……。第一、お前は殿下と婚約を結ぶ流れになっているだろ?」
「略奪は趣味じゃないですよ、お兄様」
「略奪って……俺はフェ…殿下の恋人じゃない」
「まあまあ、そのような固いことはおっしゃらずにアプローチでもしたらどうですか?……では、私はこれで」
「おい待て!ちょっと!」
アプローチ、アプローチ……。そんなことを一週間近く考えていたら、
「話がある」
と口をついて出てしまった。なんだ、話って。しかも駄目もとで言ったら了承されてしまったし、どうしたらいいのかもうわからない。もう何も考えたくない。その後はひたすら、剣の稽古に打ち込んだ。
二か月後。剣術大会の結果はもちろん優勝だった。嬉しくてうれしくて、今すぐにフェルに伝えに行こうかと思ったが、そういえば明日は魔術大会だったな、と踏みとどまった。それに、頼みごとを考えていない。まあ無難に、食事を一度奢ってもらうとかにしておこうか。
翌日、フェルの魔術大会を観に行った。結果は優勝だった。なんだか自分が勝った時より嬉しかったが、フェルの頼みとやらがどんなものなのか気になって少し我に返った。彼のことだから、俺と同じで食事を一度奢る、とかかもしれない。もちろん王室御用達レストランとかになるだろうけど。
魔術大会が終わって、日が落ちてきたのでフェルを家の馬車で王宮まで送っていくことになった。なんとなく、送っていこうか?とフェルに聞いたら態々自分を迎えに来させていた馬車を返してきて乗り込んできた。言わなきゃよかったって少し思った。
「そういえばフェル、頼みってなんだ?」
「ああ、そんな話もあったな……。俺はお前の頼みを聞いてからにするかな」
「ええ……俺まだ決めてないんだよ……」
他愛のない話をしながら馬車は進んでいく。途中、ヴァレンティス邸を一度通り越して王宮に向かった。王家と二家の公爵家は距離がかなり近い。王宮に到着したころにはすっかり太陽は沈んでいて、明かりを得る魔法を使ったフェルの顔がいつもよりキラキラしているから、つい服の裾を掴んでしまった。
「どうした?俺と別れるのがそんなに寂しかったか?」
微笑みながら言うので、俺はつい欲望を口に出してしまった。
「フェル、頼みなんだけどさ
俺を、抱いてくれないか」
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