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くまちゃん再び
ハーティス公爵家で迎えた初めての朝。
昨夜のことがあったおかげで、ランズベルト様と顔が合わせづらい……。
(うう……きっとランズベルト様にとって、私はペットみたいなものよね。可愛いというのもきっとそういう基準。あの「あーん」だって、きっと餌付けしてるような感覚で、深い意味はないのよ! それに途中で我に返って元に戻っていたし……そう! だから深い意味はないわ!)
そうだとすると、私だけ意識しているのもおかしい。
(ああ、でもでも! オネエモードになるほど彼の中で可愛いと一度は思ったということよね!? それもやっぱりペット的な感覚なのかしら……あの後も普通だったし……)
けれどなぜか、そんなふうに結論づけると心がモヤモヤする。
「この感覚は何なのかしら……?」
ベッドで起き上がったまま、モヤモヤした気持ちを持て余していると、扉がノックされ、おさげ髪の侍女が入ってきた。
「ロベリア様、おはようございます。昨夜はよくお眠りになられましたでしょうか?」
「ええ。とても気持ちよく眠れましたわ」
「今後ロベリア様の身の回りのお世話をさせていただきます、ジョアンナと申します」
黒いおさげ髪に眼鏡をかけた侍女は、爽やかな笑顔で頭を下げる。
まさに「これぞ物語に出てくる侍女!」という感じの王道スタイルに思わず感動して、満面の笑みを返してしまう。
「よろしくお願いしますね、ジョアンナ」
「はい。それでは早速ですが、お支度を整えさせていただきますね」
そう言ってテキパキと支度をされていき、あっという間に貴族令嬢の普段着スタイルが完成した。
(あれ? こんな服持ってきたかしら?)
不思議に思い衣装をヒラヒラしながら見ていると、ジョアンナが嬉しそうに答える。
「こちらは今朝早く、奥様がご用意されたものでございます。大変お似合いです!」
「夫人がご用意くださったのですか!? お礼をお伝えしなくてはいけませんね」
(どうりで生地がいい訳だわ! でもどうしましょう……こんな朝早く、私の衣装を揃えさせたとか、これ、完全に嫁歓迎ムードな流れよね!?)
昨夜の初対面時に、夫人の圧に押されまくった自分を思い出す。
これからどう対応するかをランズベルト様に相談して決めなくてはいけないわね、などと考えている暇は、残念ながら私には用意されていなかった。
部屋にノックの音が響き、扉を開くと、そこには夫人の姿があった。
「おはようございます、ロベリア様」
「おはようございます……。ルイーゼ様」
薄紫の爽やかなワンピースを着たルイーゼ様は、私の服装を見て満足そうに微笑んだ後、そのままの笑顔で私の挨拶に苦言を呈した。
「ロベリア様、違いますでしょ。『お義母様』とお呼びになって」
「いえ、ですが……」
「遠慮なさらなくてもよろしいのよ。わたくしはあなたたちの味方なんですもの!」
「あ、いえ、その……あ! このワンピースありがとうございます! とっても可愛い上に着心地も良くて……」
「まあ! 喜んでもらえて良かったわ! 実はそのワンピース、わたくしのと合わせデザインなの。ほら、ちょっとこちらへ来てくださる? こうやって並ぶとハートのラインが見えるのよ!」
呼ばれるがままに鏡の前に並んで見ると、確かに刺繍のラインが重なったハートを描いている。
「凄く凝っていますね……! しかもこの刺繍のライン自体もよく見ると羽根になっているのですね……素敵ですわ! ありがとうございます!」
「ふふ。あなたは刺繍とかもなさるの?」
「あ、いえ、刺繍はあまりしないのですが、ぬいぐるみ作りを少々……」
段々声が小さくなっていく。
(せっかく気に入ってもらえているのに、そんな子供染みた趣味を持ってるとか、呆れられてしまうんじゃ……)
「……もしかして、ランスにぬいぐるみを見せたりなさった?」
夫人は少し躊躇いがちに、困ったような表情で私に聞いた。
「はい。お見せしました。ランズベルト様との出会いも、落ち込んでぬいぐるみを持っていたら、声をかけられまして……」
「まあ、そうだったのね」
心なしか、夫人は少し嬉しそうに頷いた。
「ちなみにその時持っていたのは、このぬいぐるみです」
着替えの際、テーブルに置いていた『くま吉』を手に取り、夫人に向かって見せる。
すると夫人は目をらんらんと輝かせて、どこかで聞いたことのある言葉を口にした。
「……クマちゃん!」
(ああ、やっぱり……!)
「これは『くま吉』と言いまして、私が幼い頃に侍女と一緒に作ったぬいぐるみです」
「まあ! この子、よく見るとそのお目目はサファイアなのね。可愛いわ~! これをお作りになったの?」
(やっぱりまごうことなく、ランズベルト様のお母様だわ。まさかここまで同じことをおっしゃるとは……)
「はい。裁縫の得意な侍女に手伝ってもらって、ですが。他にも色んなぬいぐるみがありますが、ご覧になられますか?」
そう言った途端、私の手はルイーゼ様にがっしりと握られていた。
「ええ! 是非!」
どうやら、ランズベルト様の可愛いもの好きは完全にルイーゼ様の影響……というよりも、二人の言動があまりにも似過ぎていて、思わず笑いそうになってしまうのを必死に堪える。
「では、どうぞこちらへ」
部屋の端に積まれた荷物ゾーンへと案内しようとしていたところ、再び扉がノックされる。
「ロベリア嬢、今少しよろしいですか?」
ランズベルト様の声に、ルイーゼ様が笑顔でこちらを見る。
「わたくしは構いませんから、どうぞ対応なさって」
「いえ、ですが……」
「いいから! わたくしのことは気になさらないで」
小声でそう言うルイーゼ様は、どこかウキウキしているように見えた。
「では、お言葉に甘えて」
そうして、扉の方へ戻ると、ランズベルト様に声を掛ける。
「はい。大丈夫です」
開いた扉の前には、どこかに出掛ける前なのか、執務服の上からローブを身に纏うランズベルト様の姿があった。
「どこかへ出掛けられるのですか?」
「はい。今から王宮に……って、母上!?」
私の隣でなぜかニコニコしているルイーゼ様に気付いたランズベルト様は気まずそうに声を上げる。
「まあ! わたくしったら、お邪魔をしてしまいましたわね。わたくしは失礼しますから、どうぞお二人で仲良くなさって」
「え!? あのっ」
「あ、そうだわ! ロベリア様、もしかして、我が家でもぬいぐるみをお作りなられる予定はおありかしら?」
「……は、はい。一応、その予定です」
「まあ!! では、では! もしよろしければ、わたくしの『くま吉』さんも作ってはいただけないかしら!? もちろん、材料は全て提供させていただきますわ!!」
相変わらずの笑顔の圧に若干引き気味になってしまうものの、ぬいぐるみを制作する許可どころか、作ってほしいと言われたことに思わず嬉しくなってしまう。
「よろしいのですか!? もちろん、ルイーゼ様の『くま吉』も作らせていただきます!」
「まあ! よろしいの!? 本当に!? ありがとう!!!! 楽しみにしていますわ~~~!!」
「ちょっ、母上!」
大喜びするルイーゼ様に、ランズベルト様が苦言を呈そうとするものの、ここぞとばかりに反撃が始まる。
「どうせランスもロベリア様に作って欲しいとお願いをしたのでしょう?? ランスだけ作っていただくなんてずるいですわよ!!」
「ずるいってそんな……」
そんな二人のやり取りを見ながら、私は笑いが堪えきれず、口元を押さえてくすくすと笑ってしまったのだった。
昨夜のことがあったおかげで、ランズベルト様と顔が合わせづらい……。
(うう……きっとランズベルト様にとって、私はペットみたいなものよね。可愛いというのもきっとそういう基準。あの「あーん」だって、きっと餌付けしてるような感覚で、深い意味はないのよ! それに途中で我に返って元に戻っていたし……そう! だから深い意味はないわ!)
そうだとすると、私だけ意識しているのもおかしい。
(ああ、でもでも! オネエモードになるほど彼の中で可愛いと一度は思ったということよね!? それもやっぱりペット的な感覚なのかしら……あの後も普通だったし……)
けれどなぜか、そんなふうに結論づけると心がモヤモヤする。
「この感覚は何なのかしら……?」
ベッドで起き上がったまま、モヤモヤした気持ちを持て余していると、扉がノックされ、おさげ髪の侍女が入ってきた。
「ロベリア様、おはようございます。昨夜はよくお眠りになられましたでしょうか?」
「ええ。とても気持ちよく眠れましたわ」
「今後ロベリア様の身の回りのお世話をさせていただきます、ジョアンナと申します」
黒いおさげ髪に眼鏡をかけた侍女は、爽やかな笑顔で頭を下げる。
まさに「これぞ物語に出てくる侍女!」という感じの王道スタイルに思わず感動して、満面の笑みを返してしまう。
「よろしくお願いしますね、ジョアンナ」
「はい。それでは早速ですが、お支度を整えさせていただきますね」
そう言ってテキパキと支度をされていき、あっという間に貴族令嬢の普段着スタイルが完成した。
(あれ? こんな服持ってきたかしら?)
不思議に思い衣装をヒラヒラしながら見ていると、ジョアンナが嬉しそうに答える。
「こちらは今朝早く、奥様がご用意されたものでございます。大変お似合いです!」
「夫人がご用意くださったのですか!? お礼をお伝えしなくてはいけませんね」
(どうりで生地がいい訳だわ! でもどうしましょう……こんな朝早く、私の衣装を揃えさせたとか、これ、完全に嫁歓迎ムードな流れよね!?)
昨夜の初対面時に、夫人の圧に押されまくった自分を思い出す。
これからどう対応するかをランズベルト様に相談して決めなくてはいけないわね、などと考えている暇は、残念ながら私には用意されていなかった。
部屋にノックの音が響き、扉を開くと、そこには夫人の姿があった。
「おはようございます、ロベリア様」
「おはようございます……。ルイーゼ様」
薄紫の爽やかなワンピースを着たルイーゼ様は、私の服装を見て満足そうに微笑んだ後、そのままの笑顔で私の挨拶に苦言を呈した。
「ロベリア様、違いますでしょ。『お義母様』とお呼びになって」
「いえ、ですが……」
「遠慮なさらなくてもよろしいのよ。わたくしはあなたたちの味方なんですもの!」
「あ、いえ、その……あ! このワンピースありがとうございます! とっても可愛い上に着心地も良くて……」
「まあ! 喜んでもらえて良かったわ! 実はそのワンピース、わたくしのと合わせデザインなの。ほら、ちょっとこちらへ来てくださる? こうやって並ぶとハートのラインが見えるのよ!」
呼ばれるがままに鏡の前に並んで見ると、確かに刺繍のラインが重なったハートを描いている。
「凄く凝っていますね……! しかもこの刺繍のライン自体もよく見ると羽根になっているのですね……素敵ですわ! ありがとうございます!」
「ふふ。あなたは刺繍とかもなさるの?」
「あ、いえ、刺繍はあまりしないのですが、ぬいぐるみ作りを少々……」
段々声が小さくなっていく。
(せっかく気に入ってもらえているのに、そんな子供染みた趣味を持ってるとか、呆れられてしまうんじゃ……)
「……もしかして、ランスにぬいぐるみを見せたりなさった?」
夫人は少し躊躇いがちに、困ったような表情で私に聞いた。
「はい。お見せしました。ランズベルト様との出会いも、落ち込んでぬいぐるみを持っていたら、声をかけられまして……」
「まあ、そうだったのね」
心なしか、夫人は少し嬉しそうに頷いた。
「ちなみにその時持っていたのは、このぬいぐるみです」
着替えの際、テーブルに置いていた『くま吉』を手に取り、夫人に向かって見せる。
すると夫人は目をらんらんと輝かせて、どこかで聞いたことのある言葉を口にした。
「……クマちゃん!」
(ああ、やっぱり……!)
「これは『くま吉』と言いまして、私が幼い頃に侍女と一緒に作ったぬいぐるみです」
「まあ! この子、よく見るとそのお目目はサファイアなのね。可愛いわ~! これをお作りになったの?」
(やっぱりまごうことなく、ランズベルト様のお母様だわ。まさかここまで同じことをおっしゃるとは……)
「はい。裁縫の得意な侍女に手伝ってもらって、ですが。他にも色んなぬいぐるみがありますが、ご覧になられますか?」
そう言った途端、私の手はルイーゼ様にがっしりと握られていた。
「ええ! 是非!」
どうやら、ランズベルト様の可愛いもの好きは完全にルイーゼ様の影響……というよりも、二人の言動があまりにも似過ぎていて、思わず笑いそうになってしまうのを必死に堪える。
「では、どうぞこちらへ」
部屋の端に積まれた荷物ゾーンへと案内しようとしていたところ、再び扉がノックされる。
「ロベリア嬢、今少しよろしいですか?」
ランズベルト様の声に、ルイーゼ様が笑顔でこちらを見る。
「わたくしは構いませんから、どうぞ対応なさって」
「いえ、ですが……」
「いいから! わたくしのことは気になさらないで」
小声でそう言うルイーゼ様は、どこかウキウキしているように見えた。
「では、お言葉に甘えて」
そうして、扉の方へ戻ると、ランズベルト様に声を掛ける。
「はい。大丈夫です」
開いた扉の前には、どこかに出掛ける前なのか、執務服の上からローブを身に纏うランズベルト様の姿があった。
「どこかへ出掛けられるのですか?」
「はい。今から王宮に……って、母上!?」
私の隣でなぜかニコニコしているルイーゼ様に気付いたランズベルト様は気まずそうに声を上げる。
「まあ! わたくしったら、お邪魔をしてしまいましたわね。わたくしは失礼しますから、どうぞお二人で仲良くなさって」
「え!? あのっ」
「あ、そうだわ! ロベリア様、もしかして、我が家でもぬいぐるみをお作りなられる予定はおありかしら?」
「……は、はい。一応、その予定です」
「まあ!! では、では! もしよろしければ、わたくしの『くま吉』さんも作ってはいただけないかしら!? もちろん、材料は全て提供させていただきますわ!!」
相変わらずの笑顔の圧に若干引き気味になってしまうものの、ぬいぐるみを制作する許可どころか、作ってほしいと言われたことに思わず嬉しくなってしまう。
「よろしいのですか!? もちろん、ルイーゼ様の『くま吉』も作らせていただきます!」
「まあ! よろしいの!? 本当に!? ありがとう!!!! 楽しみにしていますわ~~~!!」
「ちょっ、母上!」
大喜びするルイーゼ様に、ランズベルト様が苦言を呈そうとするものの、ここぞとばかりに反撃が始まる。
「どうせランスもロベリア様に作って欲しいとお願いをしたのでしょう?? ランスだけ作っていただくなんてずるいですわよ!!」
「ずるいってそんな……」
そんな二人のやり取りを見ながら、私は笑いが堪えきれず、口元を押さえてくすくすと笑ってしまったのだった。
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