〝普通〟に生きたいだけなのに

bebe

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中学生

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入学して半年も経つとみんなすっかり学校に慣れた様子だった。



「ミナ~!つぎ移動教室やから早く行こ!」


前の席のしーちゃんが教科書を持って立ち上がる。


「ほんとだ!つぎ移動教室か!早く行こ!」


ミナは慌てて教科書を用意し、しーちゃんと2人で教室からでていった。


入学式の日、3人で仲良くしようと言っていたのに今ではすっかり2人で行動するのがいいみたいだった。



移動教室か。めんどくさいな。

教科書どこにやったっけな。

あれ次の科目て、美術だよね。教科書て何冊あったっけ?


「レイカ!はやく移動しないと授業始まっちゃうよ?」


机から顔をあげるとそこには、まゆが心配そうにこちらをみていた。


まゆとは小学生のときに習っていたミニバスケの同じチームだった。


学校ではあまり話したことがなかったが、心配して声をかけてくれたようだった。


「美術の授業てなにがいるっけ?」


まゆの手元をみるとなにやらたくさんもっていた。


「スケッチブックと分厚い教科書2冊!あと鉛筆も!」


まゆは素早く答えてくれた。


急いで用意し、まゆと一緒に美術室へ向かった。



「しーちゃんとミナとはもう仲良くないの?」


美術室へ向かう途中、まゆがさりげなく聞いてきた。



「いや仲良いよ?いまでもよく喋るし」



そう答えるとまゆはなんだか気まずそうな顔をして



「でも2人さきに行っちゃったけどいいの?」




心配しているようだった。


なにをそんなに心配する必要があるのだろうか?



「移動教室で時間なかったから先に行っただけじゃない?」


すると、まゆを意を決したようにこちらを真っ直ぐみてきた。


「いつも休み時間なにしてるの?ミナとしーちゃん2人でどこか行ったりしてるときもあるけど」



まゆはわたしが2人からハブられてるのではないかと心配してくれてる様子だった。


「隣のクラスの2組のモモとアヤナと過ごしてるよ。」



まゆはなにか言いたげな顔をしたまま伏し目がちに


「そうなんだ。モモちゃんとアヤナちゃんと仲良いんだね。」



とだけ言い、聞きたいことは聞き終えたような顔をしていた。




「3組のミチとも仲良いよ。よく4人で2組の教室で話してる。」



するとまゆは顔をあげ、びっくりした顔をしていた。


「ちがうクラス同士で仲良いんだ!すごいね」



そういえばみんな同じクラス内でグループを作りよく行動しているようだった。


でもミナとしーちゃんも2組と3組の派手な子たちとよく廊下で話してるのをみる。



ミナとしーちゃんとあまり一緒に行動しなくなったのは、それが原因でもあった。


派手な子たちと廊下で話すとき、決まってミナとしーちゃんは2人で廊下へでていく。



スカートを短くし先生たちに注意されても

「うるせえ」と暴言を吐き

廊下で大声で話してる集団に入りたくなかったからわたしにとってはちょうどよかった。




ただ仲が悪くなったとかではなく、ミナとしーちゃんと3人で教室で喋って過ごすこともあった。















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