〝普通〟に生きたいだけなのに

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まゆの決意2

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  朝、仲良しだの友だちだの言っていた
ミナとしーちゃんは休み時間になるとすぐに2人で廊下へでていった。


わたしも2組に行こうっと。


2組に向かう途中の廊下で

ミナとしーちゃんが派手なグループの子たちと何やら小声で話していた。


いつもはギャアギャアうるさいのに今日は静かだなー⋯。



なんて思いながら2組につくと、いつもより人が少ないことに気づいた。


「なんか今日人少ないね」


教室に入ってすぐ2人ではしゃいでいるモモとアヤナに声をかけた。


「ほんとだね。ギャルたちが廊下で話してていないのはいつも通りだけど、今日は男子たちもいないからかな?」



なるほど。いつもいる男子が今日はいないようだった。


いや厳密に言えばいるっちゃいる。


ただ教室のすみでなにやらドゥフドゥフ言いながら話してる4人の男子だけだった。




「男子いないだけでこんな教室から人が少なくなるんだね。みんなどこに行ったんだろ。」



2組は3クラスの内、真ん中にあるため2組に集まることが多かった。


だからいつも2組は人がいっぱいで騒がしかったのに今日は人が少なくて変な感じだ。



「まあ次の授業、移動教室だからみんな先行ってるのかも。次の教室遠いし。」


モモがアヤナと机の上に書いて笑っていたハゲた担任のイラストを消しながら言う。



「あぁぁ!消さないでぇぇぇ!」


アヤナが急に叫びだした。


「嫌だよ。ハゲをモモの机の上で飼いたくない。」


モモが笑いながら容赦なくハゲを消していく。


「力作だったのにぃ~。」


アヤナがしょんぼりしながら机の上に顔を乗せ不貞腐れる。



「わたしらもそろそろ移動しよ。レイカ~わたしら次移動教室だからそろそろ移動するね。」


モモが教科書の準備をしながらアヤナに授業の準備をするように促す。



次の授業まであと3分か。

わたしも教室戻るか。


教室へ戻ると2組とは逆に人でいっぱいだった。


なんか今日人口密度たかいな、と思いながら自分の席に座る。




「大丈夫?なんかあったらいつでも言ってね。あれはさすがにやりすぎだよね。」


隣のクラスのまゆと同じ部活の子がまゆに話しかけていた。



なにかあったんだろうか。



まゆの方をみるとまゆは泣いていた。



いつも元気でニコニコしていたまゆが泣くなんて珍しい。


なにがあったんだろう。



「ありがとう。もうほんまにしんどい。」


まゆが涙ながらに訴えている。



どうしたんだろう。なんだかすごく気になる。



いま話しかけないほうがいいかな。



でもすごく気になる。ただのお節介かな。



チラチラみているとまゆに話しかけていた子と目が合った。



「大丈夫?なにかあったの?」


絶好のチャンスだ!とばかりに話しかけてみる。



「あ~まゆがミナと揉めてて。」


歯切れ悪そうに答えてくれたがそれ以上教えてくれる様子はないようだった。



これ以上聞かないほうがいいやつかな?



「なにかあったら言ってね。できることならなんでもするよ」


とりあえずまゆの隣の子が言ってた言葉を真似して言ってみた。


「ありがとう」


まゆは下を向いたまま、まだ泣いてる様子だった。



ーーー⋯チャイムが鳴った。



いまだザワザワしてる教室に先生が入ってくる。



「はやく席につきなさい!もうチャイムは鳴っています!違うクラスの人は早く自分の教室へ戻りなさい!」


教室に入ってきてすぐに説教がはじまった。



「なんかあったら言ってな!俺はいつでも守るから!」


そう言い残し隣のクラスの男子は去っていった。


「ありがとう!」


ミナが去って行く男子に上機嫌で話しかけていた。




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