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二章 有明と黄昏
35話
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そこには見覚えのある施設が構えられていた。
岩塩抗で見かけた魔素の精製所だ。そこでただひとり、机に向かい合っている男。
細身の長身に、モノクル。見間違えるはずがない。
ヴァンクラットは俺達が来ることが意外だったのか、目を見開いた。
ただそこには侮蔑の感情が混じってるように感じた。
「おやおや、魔素の影響を自力で逃れたのですか? それは素晴らしい! 一度私に研究させてくださいませんか? 言い値で報酬を払いましょう!」
「黙れ、ヴァンクラット。 お前は俺達の質問にだけ答えればいい」
「おやおや、手厳しい。 せっかく生き残ったというのに、わざわざ死地へ足を運んだおふたりに、小粋なジョークを聞かせたまでのこと」
「冗句を言っている余裕もなかろう。 お主が追い詰められたのは事実。 二対一。 我輩の好む状況ではないが、お主を殺す為ならば手段は択ばぬ。 そう誓ったのでな」
肩を震わせるビャクヤは、今まで見たことのない表情を浮かべていた。
とがった歯を剥き出し、鋭い眼光でヴァンクラットを睨みつける。
それはビャクヤが初めて見せる、剥き出しの怒りだった。
だがヴァンクラットは余裕の笑みすら浮かべて、両手を広げて見せた。
「すでに勝つことを確信している様子ですが、この場所にいる限り私に敗北はあり得ない!」
ヴァンクラットは手元にあった機材で、自分の中に魔素を流し込んだ。
激しく痙攣する体と、血走った目。
ともすれば精神を破壊されかねないというのに、ヴァンクラットには一切の迷いがなかった。
そして数秒後、ヴァンクラットは俺達の方へ視線を向けた。
「魔素を取り込んで、自我を保てるのか」
「私は魔素を完全に掌握しています。 普通に使用すれば人間の脆い精神は壊れてしまいますが、私はそれをコントロールできる。 つまり意識を保ったまま、魔素の恩恵を受けられるという事です」
今まで戦ってきた相手を思い出す。
魔素に犯された人間たちは身体能力を増強され、凄まじいまでの生命力を得ていた。
もしその能力が意識を保てたまま会得できるのであれば、確かに戦いを有利に進められるだろう。
ヴァンクラットは特に、普通の段階でも俺の転移魔法を防ぐほどの魔法を使える。
魔素と元々の能力を考えれば、苦戦を強いられても可笑しくない相手だ。
自分の成果を見せられて楽しいのか、笑いながらヴァンクラットは話を続ける。
「それにしても、おふたりにはずいぶんと手を煩わされましたよ。 当初はワイバーンを使って殺す手はずだったのですが、予想外に抵抗されたので、村を襲わせて私の元におびき寄せました。 簡単に引っかかったおふたりには感謝しかありませんよ。 まぁ、ワイバーンを殺されたことで、『彼女』に借りを作ってしまいましたが……。」
モノクルの位置を直し、ヴァンクラットは上層へ向かう道へと視線をずらす。
「とはいえあのシルバー級冒険者も役立たずでしてね。 事故を装って貴方達を殺せといっていたのですが、無能過ぎたので魔素を使って兵隊に変えたのですが、足止めすらできないとは。 クズは何をしようと、クズのままなのだと実感させられますよ」
「その言葉、貴様に返してやろう、ヴァンクラット」
「まさか抵抗する気ですか? 精神を破壊されていない貴重なサンプルなので、せめて潰れてしまわないよう気を付けますが、保証はありませんよ?」
その言葉と同時に、周囲の部屋から魔物が飛び出してくる。
ゴブリンから始まりホブ・ゴブリンなど、珍しいところではスナーク・ソルジャーなども混じっている。
だがそれらは命令を待っている猟犬の如く、俺達の様子を伺っていた。
普通の魔物であればすぐさま飛び掛かってくるはずだ。
しかしその魔物たちは明らかに命令を待っていた。
「魔素を使った魔物か」
「良いでしょう? 自慢のコレクションです。 とはいってもこの規模のダンジョンではこの程度の魔物しか手に入りませんので、あらかた周囲を滅ぼしたら新たなコレクションを求めて場所を移すのも一興ですね」
「いいや、お主の命運はここで尽きる。 二度と外の土を踏めると思うな」
「さすがは勇ましいですね。 気に入りましたよ。 そこの男を殺した後は、貴女に魔素を使い、私のコレクションに加えるとしましょう」
それがたまらなく楽しいといった様子で、ヴァンクラットは語る。
「ですが今は存分に抵抗してもらってかまいません。 できるものなら、ね」
そういうと、ヴァンクラットは手を打ち鳴らした。
同時に、周囲の魔物が一斉に戦闘態勢へと入る。
牙を剥き、剣を引き抜き、敵意と殺意の籠った視線が俺達へと向けられる。
だが同時に、やりやすくも感じた。
相手がそういう手段に出るのであれば、此方の対応も決まっている。
「そうか。 なら、遠慮はいらないな」
集中、起動、座標固定。
瞬時に視線を巡らせて、そして両手の剣を転移させる。
魔素を取り込んでから、変わったことが一つある。
それは相手に対しての慈悲をまったく感じなくなったことだ。
それが良いことなのか、悪いことなのかは、まだ分からない。
だが今、この瞬間だけはそれに感謝していた。
俺の手を離れた剣が転移を繰り返し、加速していく。
そして例のごとく剣は風切り音だけを残し、そして――
「残響転移・御剣天翔」
全ての魔物が、一瞬にして砕け散った。
◆
「な、なにを……。」
呆然と、ヴァンクラットは周囲を眺めていた。
先ほどまでの自信と余裕はどこへ消えたのか、その様は余りに滑稽だった。
「なにを? 存分に抵抗しろと言っていなかったか?」
魔物の位置に固定した総数50に上る転移座標を、亜音速の刃が通過した。
ただそれだけだった。
ただ一瞬の出来事に、ヴァンクラットのコレクションとやらが砕け散り、肉片と化す。
血煙が周囲にまき散らされて、室内に濃厚な死の臭いが充満する。
「調子に乗るなよ、有明の使徒が!」
遅すぎる反応を、ヴァンクラットが返す。
あれが切札だとしたら、余りに脆弱すぎる。
ふと視線を向けると、ヴァンクラットは一歩後ずさり、そして魔法を唱える。
「ストーム・ウィンド!」
魔素によって強化されたヴァンクラットが、周囲に風を生み出す。
岩塩抗で俺の攻撃を弾いた魔法だろう。
俺の攻撃を見て防御手段として展開したのだろうか。
周囲にあったテーブルや資材などをいとも容易く切り裂いていた。
下手に近づけば俺達もああなるって訳か。
だが、それがどうしたというのだろうか。
まさかヴァンクラットは――
「どうした? なにか気付いたか?」
――俺が正々堂々と戦うとでも思ったのだろうか。
ヴァンクラットは訝し気に周囲を見渡して、目を見開いた。
モノクルの向こう側に見える瞳は、確実に恐怖が見え隠れしている。
自分の過信した魔素を使い、魔物を従えて、俺達をこの場で確実に殺す手はずだったのだろう。
だが残念なことに、その願いはかなわない。
「あぁ、探してるのは、お前の後ろにぶら下がってる、あれか?」
指さした向こう。
ヴァンクラットの後ろ側。
そこには、切断されたヴァンクラットの両腕が、俺の二本の剣によって壁に縫い付けられていた。
岩塩抗で見かけた魔素の精製所だ。そこでただひとり、机に向かい合っている男。
細身の長身に、モノクル。見間違えるはずがない。
ヴァンクラットは俺達が来ることが意外だったのか、目を見開いた。
ただそこには侮蔑の感情が混じってるように感じた。
「おやおや、魔素の影響を自力で逃れたのですか? それは素晴らしい! 一度私に研究させてくださいませんか? 言い値で報酬を払いましょう!」
「黙れ、ヴァンクラット。 お前は俺達の質問にだけ答えればいい」
「おやおや、手厳しい。 せっかく生き残ったというのに、わざわざ死地へ足を運んだおふたりに、小粋なジョークを聞かせたまでのこと」
「冗句を言っている余裕もなかろう。 お主が追い詰められたのは事実。 二対一。 我輩の好む状況ではないが、お主を殺す為ならば手段は択ばぬ。 そう誓ったのでな」
肩を震わせるビャクヤは、今まで見たことのない表情を浮かべていた。
とがった歯を剥き出し、鋭い眼光でヴァンクラットを睨みつける。
それはビャクヤが初めて見せる、剥き出しの怒りだった。
だがヴァンクラットは余裕の笑みすら浮かべて、両手を広げて見せた。
「すでに勝つことを確信している様子ですが、この場所にいる限り私に敗北はあり得ない!」
ヴァンクラットは手元にあった機材で、自分の中に魔素を流し込んだ。
激しく痙攣する体と、血走った目。
ともすれば精神を破壊されかねないというのに、ヴァンクラットには一切の迷いがなかった。
そして数秒後、ヴァンクラットは俺達の方へ視線を向けた。
「魔素を取り込んで、自我を保てるのか」
「私は魔素を完全に掌握しています。 普通に使用すれば人間の脆い精神は壊れてしまいますが、私はそれをコントロールできる。 つまり意識を保ったまま、魔素の恩恵を受けられるという事です」
今まで戦ってきた相手を思い出す。
魔素に犯された人間たちは身体能力を増強され、凄まじいまでの生命力を得ていた。
もしその能力が意識を保てたまま会得できるのであれば、確かに戦いを有利に進められるだろう。
ヴァンクラットは特に、普通の段階でも俺の転移魔法を防ぐほどの魔法を使える。
魔素と元々の能力を考えれば、苦戦を強いられても可笑しくない相手だ。
自分の成果を見せられて楽しいのか、笑いながらヴァンクラットは話を続ける。
「それにしても、おふたりにはずいぶんと手を煩わされましたよ。 当初はワイバーンを使って殺す手はずだったのですが、予想外に抵抗されたので、村を襲わせて私の元におびき寄せました。 簡単に引っかかったおふたりには感謝しかありませんよ。 まぁ、ワイバーンを殺されたことで、『彼女』に借りを作ってしまいましたが……。」
モノクルの位置を直し、ヴァンクラットは上層へ向かう道へと視線をずらす。
「とはいえあのシルバー級冒険者も役立たずでしてね。 事故を装って貴方達を殺せといっていたのですが、無能過ぎたので魔素を使って兵隊に変えたのですが、足止めすらできないとは。 クズは何をしようと、クズのままなのだと実感させられますよ」
「その言葉、貴様に返してやろう、ヴァンクラット」
「まさか抵抗する気ですか? 精神を破壊されていない貴重なサンプルなので、せめて潰れてしまわないよう気を付けますが、保証はありませんよ?」
その言葉と同時に、周囲の部屋から魔物が飛び出してくる。
ゴブリンから始まりホブ・ゴブリンなど、珍しいところではスナーク・ソルジャーなども混じっている。
だがそれらは命令を待っている猟犬の如く、俺達の様子を伺っていた。
普通の魔物であればすぐさま飛び掛かってくるはずだ。
しかしその魔物たちは明らかに命令を待っていた。
「魔素を使った魔物か」
「良いでしょう? 自慢のコレクションです。 とはいってもこの規模のダンジョンではこの程度の魔物しか手に入りませんので、あらかた周囲を滅ぼしたら新たなコレクションを求めて場所を移すのも一興ですね」
「いいや、お主の命運はここで尽きる。 二度と外の土を踏めると思うな」
「さすがは勇ましいですね。 気に入りましたよ。 そこの男を殺した後は、貴女に魔素を使い、私のコレクションに加えるとしましょう」
それがたまらなく楽しいといった様子で、ヴァンクラットは語る。
「ですが今は存分に抵抗してもらってかまいません。 できるものなら、ね」
そういうと、ヴァンクラットは手を打ち鳴らした。
同時に、周囲の魔物が一斉に戦闘態勢へと入る。
牙を剥き、剣を引き抜き、敵意と殺意の籠った視線が俺達へと向けられる。
だが同時に、やりやすくも感じた。
相手がそういう手段に出るのであれば、此方の対応も決まっている。
「そうか。 なら、遠慮はいらないな」
集中、起動、座標固定。
瞬時に視線を巡らせて、そして両手の剣を転移させる。
魔素を取り込んでから、変わったことが一つある。
それは相手に対しての慈悲をまったく感じなくなったことだ。
それが良いことなのか、悪いことなのかは、まだ分からない。
だが今、この瞬間だけはそれに感謝していた。
俺の手を離れた剣が転移を繰り返し、加速していく。
そして例のごとく剣は風切り音だけを残し、そして――
「残響転移・御剣天翔」
全ての魔物が、一瞬にして砕け散った。
◆
「な、なにを……。」
呆然と、ヴァンクラットは周囲を眺めていた。
先ほどまでの自信と余裕はどこへ消えたのか、その様は余りに滑稽だった。
「なにを? 存分に抵抗しろと言っていなかったか?」
魔物の位置に固定した総数50に上る転移座標を、亜音速の刃が通過した。
ただそれだけだった。
ただ一瞬の出来事に、ヴァンクラットのコレクションとやらが砕け散り、肉片と化す。
血煙が周囲にまき散らされて、室内に濃厚な死の臭いが充満する。
「調子に乗るなよ、有明の使徒が!」
遅すぎる反応を、ヴァンクラットが返す。
あれが切札だとしたら、余りに脆弱すぎる。
ふと視線を向けると、ヴァンクラットは一歩後ずさり、そして魔法を唱える。
「ストーム・ウィンド!」
魔素によって強化されたヴァンクラットが、周囲に風を生み出す。
岩塩抗で俺の攻撃を弾いた魔法だろう。
俺の攻撃を見て防御手段として展開したのだろうか。
周囲にあったテーブルや資材などをいとも容易く切り裂いていた。
下手に近づけば俺達もああなるって訳か。
だが、それがどうしたというのだろうか。
まさかヴァンクラットは――
「どうした? なにか気付いたか?」
――俺が正々堂々と戦うとでも思ったのだろうか。
ヴァンクラットは訝し気に周囲を見渡して、目を見開いた。
モノクルの向こう側に見える瞳は、確実に恐怖が見え隠れしている。
自分の過信した魔素を使い、魔物を従えて、俺達をこの場で確実に殺す手はずだったのだろう。
だが残念なことに、その願いはかなわない。
「あぁ、探してるのは、お前の後ろにぶら下がってる、あれか?」
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