怪談短歌

牧田紗矢乃

文字の大きさ
上 下
15 / 54

015、雪合戦

しおりを挟む
 雪合戦 君に届けと 投げるのは
 小石を詰めた 雪玉三つ



 真似しちゃダメ、絶対。

 生まれも育ちもでっかいどーな私なので雪合戦は小さい頃定番の遊びでした。
 雪合戦にも禁止事項っていうのがあって、それが「雪玉に石や氷をいれること」なんですよね。
 理由は言わずもがな。危険だからです。

 雪質によってはサラサラすぎて全く固まらなかったり逆にベタ雪で手袋に浸水&くっつきまくりで雪玉がうまく作れないことも多々あります。
 そんな時につららの破片を芯にしたら……なんて考えが頭をよぎったこともあります。

 でもね、そんなことをした所で雪玉は固まらないんですよ。
 空中分解して中から氷の破片が出てきて怒られるの。

 大事なことなので最後にもう一度言います。
 真似しちゃダメ、絶対。
しおりを挟む

処理中です...