届けたい願い ~君が生きた証~

ゆうら

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はじまり

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「ど、ど...うして。ここは、こんな世界なんだろ。---な世界のせいで俺たちは、---になるんだ。あの世界こそ。---になるべき姿。きっとここを---すればきっと--------も---。」

お前たちが悪いんだ。
    俺たちに背をわせるなんて。
         そんなの許せるわけがないんだよ。

君たちの事が。大嫌いなんだよ。

その言葉とともに窓から太陽の光が照りつけてくる。

眩しい.....

重たい目を開ける。

するといつもと同じ光景がいつもと同じように目の中に映る。

当たり前。
そんなことは今だから言えることなのだろうか?

きっとそうなんだろう。
昔の人たちは、当たり前の言葉を今とは違う言葉として使っていたに違いないだろう。

そう思っても不思議じゃないくらい。今の世の中は、明日も明後日も。絶対来るっていうことが分かっているんだろう。

そうじゃなきゃ、明日の予定まで決めないだろう。
友達と遊ぶ約束を事前にしたり。帰えり際また明日ねなんて。
普通明日が来ないかもって思ってる奴らじゃ言わないしな。バイト先のシフトも1週間2週間後までぎっしりシフトを組んである。

それだけ、明日がくる自信があるのだろうか。

どうしてだろうか?昔はこんなこと思わなかったのに。今になってふと頭の中に思い浮かぶ。

 嫌な予感がする?そんなわけないだろ?

明日は俺の魂が尽きるまでやってくるわだろ?

俺。考えること変わったな。年をとったのかも。

だって今日は誕生日だしね。きっと。そうに違いない。

そう考えながら今日もいつもと同じように学校へ向かうための支度を始める。

明日がくるとか来ないとかどうでもいいのにな。

なんて、頭では薄々感づいているはずなのに。
なのに、起きる直前に頭の中で聞こえた言葉が今も心の中で何度もなんども同じ言葉がぐるぐるとワープする。

きっと、気のせいだ。

なにが、

お前たちが悪いんだ。
    俺たちに背をわせるなんて。
         そんなの許せるわけがないんだよ。

君たちの事が。大嫌いなんだよ。

だよ。笑わせるなよ。自分の頭がおかしくなっちゃった。

あはは。疲れておかしなことかんがえるようになったのだろう。

そう考えることにした。
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