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プロローグ 理想郷の消滅
しおりを挟むこの世界の中心である大都市、ユリティシア帝国には、精密な技術、圧倒的財力、広大な土地には豊かな自然と無数の金鉱山があった。そんな帝国に人々は憧れ、移住してくる人間も後を絶たず、毎日賑わいを見せており、「理想郷」とまで語り継がれていた。
各国から常に注目を集める大帝国には、優秀な人材が自然と集まる様になり、何より、「魔法使い」達はこぞってユリティシア帝国に集まった。
ユリティシア帝国を治めるのは、「栄光の象徴」、「神の代理人」とまで称され、称えられる、ユリティシア皇族家であった。一族の者は、魔力が最も高いとされる、プラチナブロンドをしており、澄んだ碧眼の宝石眼を持ち合わせている。
天空神レアと大地神イアの化身とまで民から崇められるのには、人間離れした美しい容姿と、圧倒的な魔力量と、魔法の才があったからである。魔法使いたちは、貪欲な程に知識欲があり、この世界の最高権力であり最高の魔法使いと呼ばれるユリティシア家が統治する国であるからこそ、この国へ集まっていたのであった。
だが、星架歴550年、世界を暗闇が覆いつくし、大都市ユリティシア帝国は、その影一つ残さずたった一夜にして消失したのであった。
第二次魔素災害。空気中に漂う魔素が、何らかの原因で一時的に不安定になる事により、大地と天空のバランスが乱れ、歪が生まれる。その歪は、大きく時空をも歪ませ、そこにあるすべての物質を消失させる。
以前魔素災害が起きたのは、人類史上残されている記述により、200年前の星架歴350年に1度生じている。
それから200年後、2度目の魔素災害が生じたことにより、「第二次魔素災害」「暗黒の年」と語り継がれるのであった。
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