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第四章 闇の王国編
第三十一話 会長と魔王
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ティアは副会長レゼントの後ろに続き、生徒会室の扉を押し開けた。
瞬間、部屋にいた全員の視線が一斉にこちらへ注がれる。
――その熱を帯びた眼差しに、ティアはすぐに気づいた。
(……全員揃ってる。
私を“待ち構えていた”ってわけね)
窓際の大きな机に、悠然と腰かけているのは会長――ザザルン王国第一王子エルリン。
その背筋は真っ直ぐで、温厚さを感じさせる柔らかな笑みを浮かべながらも、瞳の奥には油断ならぬ光が宿っていた。
ティアはその姿を一瞥した瞬間、船の上での会話を思い出す。
――「学園に入ったら何をするのか、まさか学生を謳歌する訳でもないでしょ」
――「初めは生徒として馴染む必要はありますが……本来の目的は、バザルトン王国が何故壊滅させたのがザザルン王国が侵略したのか。
もし、そうだとして、その目的は何なのか。」
――「闇の国と呼ばれている理由も気になるけど……王子達が何かを知っているかどうか、よね」
ーー「何故闇の王国と呼ばれているかですが、ザザルン王国の主な輸出による収入が軍事産業や魔導機や魔導装置など、他国の戦争にも支援をしたりと黒い噂が多い国なんです。
ここ10年でかなり勢力を伸ばしています。
それもあって闇の王国と呼ばれる様になったんです。」
ーー「なるほどね。闇商人的な活動をしてるのね。襲撃して来た奴らとの関係も気になるわね。」
ーー「ザザルン王国には暗殺を得意とする組織もあると聞きます。
油断せず行きましょう。」
ティアは、エルリンの整った横顔を見据えながら小さく笑みを漏らした。
(……バザルトン王国の真相をこの王子が知っているのか否か。
先ずは懐に飛び込んで行くしかないわね。)
バザルトン王国への侵攻壊滅なんて恐らく国の極秘事項。
この国に着いてから、ここの雰囲気からして海を超えて戦争をして一国を滅ぼしたなんて全く感じられないもの。
でも、エルリンは知っている様な予感がする。
あの目、何でもお見通しよって感じ。
ふん!面白い。
こうなったら何としても、王子と接近して何か糸口を掴まないと。
ロイスには言ってなくて悪いけど、親しく話せるくらいにはならないと。
ティアは静かに深呼吸をして、凛とした笑みを浮かべた。
「……お呼びでしょうか、生徒会長殿下」
その声は、誰もが振り返るほどに澄んでいた。
彼女は既に、“舞台”に立っていた。
ティアを見るなり、エルリンは柔らかく微笑んだ。
その笑顔には敵意も下心もなく――ただ純粋に彼女を好意的に見ているように映る。
(……ふふ、対面での印象は悪くない。)
ティアは心中で小さく舌なめずりをする。
二人は応接室に入り、豪奢な椅子に腰掛ける。
軽い挨拶の後、エルリンが言葉を切り出した。
「……魔力測定、300だそうだね。
実に素晴らしい数値だ。
どうだろう、生徒会に入ってみないか?」
その言葉を待っていたティアだったが、すぐには頷かない。
(……生徒会に入るのは一番調査しやすいけれど、この人がどういった意図で私を誘っているのか、まだ見えない。
まずは控えめに断るのが正解ね)
「とても光栄なお誘いですわ。
ですが……まだ転入したばかりで、まずは皆さんと仲良くなりたいのです」
控えめな笑みを添えてそう告げると、エルリンは少し残念そうに肩を竦めた。
「そうか。
……だが、いつでも歓迎するよ」
(…、まだ駆け引きって感じね。)
そして話題は兄ロイスに移る。
ティアが自然に“尊敬と愛情”を語ると、エルリンの表情はさらに和らいでいった。
――完全に「可憐な妹キャラ」として受け入れられている。
その空気を逃さず、ティアは一歩踏み込んだ。
「ああ、そう言えば……船に乗っていた時、変な噂を耳にしましたの。
バザルトン王国が……どこかの国に侵略された、とか」
さも無邪気な雑談のように話す。
エルリンは、即座に首を横に振った。
「そんな話は聞いたことがないね」
――返答には違和感はない。
ティアは少し悩んだが。
彼の言葉とは裏腹に、心の奥底で小さな波紋が広がり、魔力の微妙な揺らぎを感じ取った。
(……確信は無いけど少しこころに乱れがある様に感じる。何かは知ってる)
不確定だが、大きな収穫だ。
「とても怖い話ですよね。
……でも、船乗りの噂なんて、きっと根拠のない話ですよね」
ティアはしおらしく視線を伏せ、少し震える声で続けた。
「でも……わたし、怖くなってしまって
戦争とか人が傷ついて、命のやり取りをされるのはとても怖いです。」
今にも涙が零れそうで零れない――絶妙な表情を作る。
“守ってあげたい弱さ”を演出するために。
(……さあ、どう出る?)
すると、エルリンは自然に手を伸ばし、ティアの肩をそっと抱き寄せた。
「ああ……可哀想に。
そんな噂を聞かされたら、不安になるだろうね」
その温かな声に、ティアは目を閉じながら、心の中で小さく笑った。
保健室。
会長が運んでくれた。
私は体調が悪くなったフリをした。
清潔な白布のベッドに横たわるティアは、カーテン越しの静けさに耳を澄ませていた。
(……別に体調なんて悪くない。
ただ、会長と二人きりの会話のあとで、もう少し冷静に整理したかっただけよ)
ロイスに知らせてもらうよう会長に頼んである。
その間に少し考えるつもりだったが――。
ガラリ、とドアが乱暴に開く音。
カーテンが勢いよく引かれ、目の前に影が立つ。
「……あなたは」
不機嫌そうに眉をひそめた少年の顔。
廊下で一度すれ違った、あの男子生徒。
「セスだ。忘れたか?」
「……ああ。廊下で会いましたわね」
セスは腕を組み、ティアを睨む。
「会長に接近して、何を探ってる?
まさか他の女どもみたいに、貴族狙いってわけじゃないだろう。」
「ちょっと! 失礼じゃありません?
私は会長に呼ばれて、生徒会室に行っただけです」
「へぇ。
……まあいい」
セスは鼻で笑い、声を低くした。
「忠告しておく。
――会長を甘く見るな。
あれは……ヤバい奴だ」
その一言だけ残し、彼はドアを叩きつけるように出ていった。
ティアは思わず上体を起こす。
「……な、何なの?
会長には気をつけろって……どういう意味よ?」
困惑が胸を満たす。
その時。
「ティア、大丈夫かい?」
柔らかな声と共にロイスが現れた。
見慣れた兄の笑顔――“お兄様キャラ”全開である。
「……ああ、ロイス。普通でいいわよ。」
「そ、そうですか」
少しティアは機嫌が悪かった。
ロイスは苦笑し、ベッド脇に腰掛けた。
「生徒会室に呼ばれて……会長と話したのですか?」
「ええ。
少なくとも好感は持ってくれたと思うわ」
ティアは頷くと、眉を寄せる。
「でもね……さっき“セス”という男子生徒が来て、会長には気をつけろって言い残して行ったの。
……どういうことだと思う?」
彼女の声には、本気の困惑が混じっていた。
次の日の昼休み。
人通りの少ない廊下を歩いていたセスの背へ、ロイスの声が鋭く飛ぶ。
「おい、お前がセスか?」
セスは一瞬だけ振り返り、口の端を吊り上げた。
「……やっぱり来たな。
そろそろだと思ってたぜ」
「?」
「場所を変えよう」
二人は無言で歩き、生徒準備室へと入る。
扉が閉まると同時に、空気が張りつめた。
セスが口を開く。
「ロイス……聞いた事があるぜ。
そう勇者ロイスだよな」
「――ッ‼」
ロイスの心臓が大きく跳ねた。
誰にも明かしていないはずの正体を、目の前の少年が言い当てるとは。
「……お前は何者だ。
なぜティアに近づく」
「決まってるだろ。
可愛いからさ。
ああ、可憐だな彼女は、強かにも見える。
俺のタイプだ」
「ふざけるな。
嘘をつくな」
ロイスの声が低く唸る。
「お前はティアに“会長には気をつけろ”と忠告した。
どういう意味だ」
セスは目を細め、逆に問い返す。
「ああ……会長か。
だが、お前こそ何を探ってる?
勇者が学園に“留学生”なんて、理由があるはずない。
……もしかして――バザルトン王国の件か?」
「お前に答える義務はない」
「へぇ。
なら俺も答える義務はねえな」
二人は一歩も引かず、視線をぶつけ合った。
緊張が膨れ上がり――。
ロイスが堪えきれず、セスの胸ぐらを掴み上げる。
「ティアに近づくな」
セスはわずかに笑みを浮かべる。
「……もしかして、大事な女か?」
「ああ!俺を育ててくれた人の大切な人だからな。」
「そうか。
まあ、そのうち分かるよ。」
そして、ロイスの手を軽く払いのけ、扉へ歩き出す。
「そうそう、これを伝えてやろうと思ってたんだ。
闇の組織にも気をつけろ。」
吐き捨てるように言い残し、セスは準備室を後にした。
ロイスの拳は、まだ震えていた。
瞬間、部屋にいた全員の視線が一斉にこちらへ注がれる。
――その熱を帯びた眼差しに、ティアはすぐに気づいた。
(……全員揃ってる。
私を“待ち構えていた”ってわけね)
窓際の大きな机に、悠然と腰かけているのは会長――ザザルン王国第一王子エルリン。
その背筋は真っ直ぐで、温厚さを感じさせる柔らかな笑みを浮かべながらも、瞳の奥には油断ならぬ光が宿っていた。
ティアはその姿を一瞥した瞬間、船の上での会話を思い出す。
――「学園に入ったら何をするのか、まさか学生を謳歌する訳でもないでしょ」
――「初めは生徒として馴染む必要はありますが……本来の目的は、バザルトン王国が何故壊滅させたのがザザルン王国が侵略したのか。
もし、そうだとして、その目的は何なのか。」
――「闇の国と呼ばれている理由も気になるけど……王子達が何かを知っているかどうか、よね」
ーー「何故闇の王国と呼ばれているかですが、ザザルン王国の主な輸出による収入が軍事産業や魔導機や魔導装置など、他国の戦争にも支援をしたりと黒い噂が多い国なんです。
ここ10年でかなり勢力を伸ばしています。
それもあって闇の王国と呼ばれる様になったんです。」
ーー「なるほどね。闇商人的な活動をしてるのね。襲撃して来た奴らとの関係も気になるわね。」
ーー「ザザルン王国には暗殺を得意とする組織もあると聞きます。
油断せず行きましょう。」
ティアは、エルリンの整った横顔を見据えながら小さく笑みを漏らした。
(……バザルトン王国の真相をこの王子が知っているのか否か。
先ずは懐に飛び込んで行くしかないわね。)
バザルトン王国への侵攻壊滅なんて恐らく国の極秘事項。
この国に着いてから、ここの雰囲気からして海を超えて戦争をして一国を滅ぼしたなんて全く感じられないもの。
でも、エルリンは知っている様な予感がする。
あの目、何でもお見通しよって感じ。
ふん!面白い。
こうなったら何としても、王子と接近して何か糸口を掴まないと。
ロイスには言ってなくて悪いけど、親しく話せるくらいにはならないと。
ティアは静かに深呼吸をして、凛とした笑みを浮かべた。
「……お呼びでしょうか、生徒会長殿下」
その声は、誰もが振り返るほどに澄んでいた。
彼女は既に、“舞台”に立っていた。
ティアを見るなり、エルリンは柔らかく微笑んだ。
その笑顔には敵意も下心もなく――ただ純粋に彼女を好意的に見ているように映る。
(……ふふ、対面での印象は悪くない。)
ティアは心中で小さく舌なめずりをする。
二人は応接室に入り、豪奢な椅子に腰掛ける。
軽い挨拶の後、エルリンが言葉を切り出した。
「……魔力測定、300だそうだね。
実に素晴らしい数値だ。
どうだろう、生徒会に入ってみないか?」
その言葉を待っていたティアだったが、すぐには頷かない。
(……生徒会に入るのは一番調査しやすいけれど、この人がどういった意図で私を誘っているのか、まだ見えない。
まずは控えめに断るのが正解ね)
「とても光栄なお誘いですわ。
ですが……まだ転入したばかりで、まずは皆さんと仲良くなりたいのです」
控えめな笑みを添えてそう告げると、エルリンは少し残念そうに肩を竦めた。
「そうか。
……だが、いつでも歓迎するよ」
(…、まだ駆け引きって感じね。)
そして話題は兄ロイスに移る。
ティアが自然に“尊敬と愛情”を語ると、エルリンの表情はさらに和らいでいった。
――完全に「可憐な妹キャラ」として受け入れられている。
その空気を逃さず、ティアは一歩踏み込んだ。
「ああ、そう言えば……船に乗っていた時、変な噂を耳にしましたの。
バザルトン王国が……どこかの国に侵略された、とか」
さも無邪気な雑談のように話す。
エルリンは、即座に首を横に振った。
「そんな話は聞いたことがないね」
――返答には違和感はない。
ティアは少し悩んだが。
彼の言葉とは裏腹に、心の奥底で小さな波紋が広がり、魔力の微妙な揺らぎを感じ取った。
(……確信は無いけど少しこころに乱れがある様に感じる。何かは知ってる)
不確定だが、大きな収穫だ。
「とても怖い話ですよね。
……でも、船乗りの噂なんて、きっと根拠のない話ですよね」
ティアはしおらしく視線を伏せ、少し震える声で続けた。
「でも……わたし、怖くなってしまって
戦争とか人が傷ついて、命のやり取りをされるのはとても怖いです。」
今にも涙が零れそうで零れない――絶妙な表情を作る。
“守ってあげたい弱さ”を演出するために。
(……さあ、どう出る?)
すると、エルリンは自然に手を伸ばし、ティアの肩をそっと抱き寄せた。
「ああ……可哀想に。
そんな噂を聞かされたら、不安になるだろうね」
その温かな声に、ティアは目を閉じながら、心の中で小さく笑った。
保健室。
会長が運んでくれた。
私は体調が悪くなったフリをした。
清潔な白布のベッドに横たわるティアは、カーテン越しの静けさに耳を澄ませていた。
(……別に体調なんて悪くない。
ただ、会長と二人きりの会話のあとで、もう少し冷静に整理したかっただけよ)
ロイスに知らせてもらうよう会長に頼んである。
その間に少し考えるつもりだったが――。
ガラリ、とドアが乱暴に開く音。
カーテンが勢いよく引かれ、目の前に影が立つ。
「……あなたは」
不機嫌そうに眉をひそめた少年の顔。
廊下で一度すれ違った、あの男子生徒。
「セスだ。忘れたか?」
「……ああ。廊下で会いましたわね」
セスは腕を組み、ティアを睨む。
「会長に接近して、何を探ってる?
まさか他の女どもみたいに、貴族狙いってわけじゃないだろう。」
「ちょっと! 失礼じゃありません?
私は会長に呼ばれて、生徒会室に行っただけです」
「へぇ。
……まあいい」
セスは鼻で笑い、声を低くした。
「忠告しておく。
――会長を甘く見るな。
あれは……ヤバい奴だ」
その一言だけ残し、彼はドアを叩きつけるように出ていった。
ティアは思わず上体を起こす。
「……な、何なの?
会長には気をつけろって……どういう意味よ?」
困惑が胸を満たす。
その時。
「ティア、大丈夫かい?」
柔らかな声と共にロイスが現れた。
見慣れた兄の笑顔――“お兄様キャラ”全開である。
「……ああ、ロイス。普通でいいわよ。」
「そ、そうですか」
少しティアは機嫌が悪かった。
ロイスは苦笑し、ベッド脇に腰掛けた。
「生徒会室に呼ばれて……会長と話したのですか?」
「ええ。
少なくとも好感は持ってくれたと思うわ」
ティアは頷くと、眉を寄せる。
「でもね……さっき“セス”という男子生徒が来て、会長には気をつけろって言い残して行ったの。
……どういうことだと思う?」
彼女の声には、本気の困惑が混じっていた。
次の日の昼休み。
人通りの少ない廊下を歩いていたセスの背へ、ロイスの声が鋭く飛ぶ。
「おい、お前がセスか?」
セスは一瞬だけ振り返り、口の端を吊り上げた。
「……やっぱり来たな。
そろそろだと思ってたぜ」
「?」
「場所を変えよう」
二人は無言で歩き、生徒準備室へと入る。
扉が閉まると同時に、空気が張りつめた。
セスが口を開く。
「ロイス……聞いた事があるぜ。
そう勇者ロイスだよな」
「――ッ‼」
ロイスの心臓が大きく跳ねた。
誰にも明かしていないはずの正体を、目の前の少年が言い当てるとは。
「……お前は何者だ。
なぜティアに近づく」
「決まってるだろ。
可愛いからさ。
ああ、可憐だな彼女は、強かにも見える。
俺のタイプだ」
「ふざけるな。
嘘をつくな」
ロイスの声が低く唸る。
「お前はティアに“会長には気をつけろ”と忠告した。
どういう意味だ」
セスは目を細め、逆に問い返す。
「ああ……会長か。
だが、お前こそ何を探ってる?
勇者が学園に“留学生”なんて、理由があるはずない。
……もしかして――バザルトン王国の件か?」
「お前に答える義務はない」
「へぇ。
なら俺も答える義務はねえな」
二人は一歩も引かず、視線をぶつけ合った。
緊張が膨れ上がり――。
ロイスが堪えきれず、セスの胸ぐらを掴み上げる。
「ティアに近づくな」
セスはわずかに笑みを浮かべる。
「……もしかして、大事な女か?」
「ああ!俺を育ててくれた人の大切な人だからな。」
「そうか。
まあ、そのうち分かるよ。」
そして、ロイスの手を軽く払いのけ、扉へ歩き出す。
「そうそう、これを伝えてやろうと思ってたんだ。
闇の組織にも気をつけろ。」
吐き捨てるように言い残し、セスは準備室を後にした。
ロイスの拳は、まだ震えていた。
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しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
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