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百七十六話 進展なし
しおりを挟む「えぇ。別に変化はないって・・・」
兄さん・・・
「そうですか・・・。父さんにも報告しないと」
「お願いしてもいい?」
天馬は、母の声が聞こえたと分かると、目を覚ました
「天馬ちゃん。私の天使!」
天馬は母の顔を見てる
「天使か・・・」
僕は、子供を欲しいと思ったことは無いが、こういう時に側に居て欲しいものなのだろうか?今の、花恋さんの心の支えになっているのだろう
「僕には務まらない。天馬にしか無理だな・・・」
本音が声に出た
「何か言った?」
「いえ、何も・・・。帰ります?」
「いえ、私はまだいるから先に帰ってていいわよ」
「え?そうすると、帰りは?」
「タクって帰るから」
僕は、ここにいても無意味だ。側にいた方が目障りになるかもしれない
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