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サムライ校での学園生活

日本版切り裂きジャックを捕らえよ!!

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キャラクターファイル


【天道 神院】

国家防衛員養成学校(サムライ校)校長 件 玄勇会会長  

・玄勇会の会長でもあり、サムライ校の校長でもある。
・30歳の若き校長
・身長170cm
・常に笑顔なのが、逆に怖い。不気味






今宵はとても満月が綺麗だ・・・・

その満月が照らしている江戸城もとても綺麗だ・・・・・

その江戸城の最上階の天守閣に、天道校長はまるで世界を全て見通しているかのように立っている。

そして、下から自分を見上げている子供たちを見下ろしている。



ザワザワ・・・・・

友愛たち新入生は、何事が起こるのかと騒めき始めた・・・


到着して、いきなりゲーム? 実力を見せてもらう?・・・・何もできないのに・・・・・

何をやるんだろう?


と一気に不安になる友愛・・・



校長「先程、我々は、学校の牢獄に収容していた危険な殺人鬼をわざと野に放ちました。新入生の皆さんには、その殺人鬼を捕まえて私の所まで引っ張ってきてもらいたい。それが、今回の皆さんへの課題です。」


!!!!

新入生の騒めきが、さっきより大きくなった。



殺人鬼を捕まえる? 僕らみたいな子供が?

ていうか、そもそも学校に牢獄があるってどういうこと?


校長「今から、その殺人鬼に関する情報を君たちのスマホに送ります。」


ピロン! ピロン!

子供たちのスマホに通知音が鳴る。

各々、スマホに来た通知を開いてみると・・・・


通知はPDFファイルで、中には一枚の顔写真があった・・・

髪型はバッチリ決まっているが、細面の血色の悪そうな顔をした男性が映っていた・・・



リリ「これ、シリアルキラーの【日本版切り裂きジャック】として有名な【最黒慈縁(さいぐろじえん)】よ。」



友愛「え?だ、誰それ・・・?」





顔写真の男性は、【最黒慈縁(さいぐろじえん)】というシリアルキラーだった。



【最黒慈縁(さいぐろじえん)】

90年代から2000年代初頭にかけて、傭兵時代の経験を活かし、ナイフ一本で
37人もの男女を殺害した日本史上最悪のシリアルキラー。

証拠を一切残さずに、綺麗に人を殺害することから

『芸術的殺人家』 『殺人紳士』 という異名を持つ。




リリ「そんな、危険な犯罪者を学校で閉じ込めて、また野に放つって・・・一体どういうこと?正気なのかしら?」


リリも頭が混乱している・・・・

そして、多くの新入生たちは、危険な犯罪者がこの近くにいることに怯え、悲鳴を上げたり、泣き叫んだり、恐怖で縮こまって震えてしまっていた・・・


冴鶴「は、面白れぇじゃねえか。要は、その殺人鬼を捕まえて、あの天守閣で見下ろしている生意気な校長の前に突き出せばいいんだろ?簡単な話じゃねえか。」

そう言うと、冴鶴は早速1人で駆け足で探しに行ってしまった。



友愛「え?命知らずなの?」


リリ「ちょ・・ちょっと冴鶴!!バカなの!」


リリは、1人で無茶をしに行く冴鶴を追いかける。


友愛「ちょっと待って!2人とも!僕を置いてかないでよ!!」



校長「ちなみに、まともに探そうとせず、怖くて駅へ戻って帰ろうとしたり、校舎に逃げ込もうとしたりしても無駄ですからね。駅へ戻ろうとすれば、ここ一帯にある警報装置が作動し、すぐに殺人鬼が追ってくるでしょう。校舎には様々な仕掛けが施されていますから、無断で入ろうとしたら、それこそ皆さんの命がありません。なぜならこの校舎には、あらゆる外敵や不法侵入者を天国へ誘う、幾つもの【死の罠】が張り巡らされていますから・・・

まさに・・この学校は、【天国へ近づける塔】・・・

皆さんも天国の景色が見たいならば、是非とも無断侵入してください(笑)」



(笑)じゃねーよ!!何、余裕そうに微笑んでやがる!! 子供の命をなんだと思ってんだ、バカ校長!!

と突っ込みたくなる友愛・・・・・



校長「あ!後、最黒君は、ナイフを使った殺人が得意な人ですから、殺されないように気を付けてくださいねー」


なんだよ!!最黒君って!!あんた殺人鬼と友達なの?

殺されないように気をつけろって・・・あんたがわざわざ僕ら子供を、生か?死か?のような危険な状況に放り込んだんじゃん!!

こんな形じゃなくても、他に色々別な課題あったよね?




と、心の中で色々、突っ込んでるうちに・・・友愛以外の新入生の子供達はどこかへ行ってしまっていた。


友愛「みんなに・・・置いてかれちゃった・・・」


どうやら、どこに行っても、友愛の影の薄さはピカ一のようだ。

リリや冴鶴にも置いてけぼりにされ・・・1人落ち込んでいると・・・


「ねえ、大丈夫?」

寝ぐせのように髪がはねており、メガネをかけた、暗そうな印象の男の子が友愛に話しかけてきた。












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