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サムライ校での学園生活
新たな繋がり
しおりを挟む天道校長の【課題】は、新入生を試すためのフェイクだった・・・・・
それが、新入生全体に知れ渡ると、途端に不満の声があちらこちらから聞こえ始めた。
「なんだよ、あんな怖い目に合わせておいて」
「とんでもない課題をさせておいて、全部芝居だと!」
「ふざけないでほしいんだけど!私たち真っ暗な森の中で必死に捜索したのよ!」
新入生たちの中に、本気で校長のやり方に不満を持つ者が続出。
ピーチクパーチク文句を言い続ける子供たちに・・・・
「静かに!!」
と威厳のある声がとどろく。
瞬間、新入生たちのざわめきは、一瞬で沈黙に変わった。
新入生の目の前に現れた声の主は・・・・
自衛隊員のような迷彩服を身につけ、長髪と口髭が特徴的なサングラス姿の中年男性だった。
友愛も麗太も全ての新入生が一瞬にして、この人物がただ者ではないと理解した。
「『戦闘術、殺人術』の授業を担当する稲西というものです。これから君たち新入生は、入学式に参加します。ついて来てください。」
【稲西 實常】
・サムライ校教師
・年齢56歳 身長167cm
・担当科目は、主に『戦闘術』『殺人術』『制圧術』『零距離戦闘術』など
稲西先生に連れられ、新入生は入学式が行われる江戸城大広間へむかっていく。
友愛も麗太も、ピりついた空気に なんとなく緊張を感じながら歩いてると・・・
リリ「ごめん!ごめん!友愛 1人にさせちゃって!」
緊張感のない大きなリリの声が、友愛の耳に聞こえてくる。
リリと冴鶴が友愛のもとへ戻ってきたのだ!
友愛「もう2人とも!どこ行ったのかと思ってたよ。」
少しむくれ顔で、そう言う友愛・・・
リリ「ほんとにごめんね。冴鶴がすぐに駆け出しちゃうからさ。」
冴鶴「ったく、あの校長もくだらないことさせやがって・・・ところで、そいつは誰だ?」
冴鶴が、友愛の隣にいる麗太に気づき、彼に視線を向ける。
すると、突然リリが・・・・
リリ「あー!海江田家のボンボン!!」
麗太「あー!!小野田家の傲慢女!!」
リリと麗太が、互いの存在に気づき、指を差して大声で名を呼び合う。
冴鶴「あれ、お前ら知り合いだったのか?」
友愛「あ、もしかして友達だったの?」
リリ、麗太「友達じゃねえよ!!こんな奴!!」
恐ろしい剣幕でそう言う2人に、友愛は「ひえー」とビビる・・・・
一体、この2人はどういう関係なの?
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