87 / 112
サムライ校での学園生活
戦争部??
しおりを挟む清宮姫の登場で、もうクラス中が大混乱に陥っていた!
えええええー!
なんで神皇家のお姫様が!
国の代表が、なんで僕らの学校に!
つーか、テレビで見るよりずっと可愛いぜ!
本当に尊すぎる、下手なアイドルよりずっと美しいわ!
よりによってなんで、うちみたいなクソ学校に!
おい、今誰だ!クソ学校とか言った奴!
生徒の皆さん・・・お前ら、どこの野次馬だよ・・・・・
浅見先生「お静かに!皆さんお静かに!」
清宮姫の洗練された美しさと可愛いらしさ、さらには、その上品さにクラス中の男子ばかりではなく、女子までもが見惚れていた・・・・
そして、麗太に関しては、あまりに驚愕な出来事すぎて、嬉しさと色々な感情が混ざって、しばらく口を開けたまま、脳が働いていない様子・・・
友愛も、驚きはしたが、なんとなく予想はしていたので、麗太ほどではなかったが・・・
まさか神皇家のお姫様だったとはね・・・・そこは全然、予想外だった・・・
全く動かないで呆然としている麗太を、友愛が心配そうに見ていると、後ろの冴鶴が肩を叩いて話しかけてきた。
冴鶴「なあ、おかしいと思わねえか?」
冴鶴は、相変わらずクールな口調だ。
友愛「え?何が?」
友愛の何も違和感を持たない鈍感さに、冴鶴はため息をつく。
冴鶴「このタイミングで、国の代表の妹君である姫様が来るなんて、どう考えても頭がおかしいだろ?
よくわからん骸骨の仮面の暗殺者が入学早々お前らを襲ったり、生徒が1人誘拐され、殺されているんだぞ。どう考えても、この学校は安全じゃないだろ。それなのに国の偉い人物を招き入れるなんて・・・
全く、この学校の先公共は何を考えてんだ?いや、それ以前に、この学校に姫様を留学させる国の連中もおかしすぎるぜ。」
確かに、そうだ・・・・冴鶴の言う通り、この学校は安全じゃない・・・
いくら強固な防衛システムが、校内中に張り巡らされているとはいえ、生徒が1人亡くなっている学校に
国の偉い人を招き入れるのは危険すぎる・・・
なのに、姫様を招くなんて・・・確かに、大人たちは何を考えているんだろう?
友愛「まあ、でも元々まともな人なんて、この学校にいないような気がするけど・・・・」
冴鶴「そういうことじゃねえよ・・きっと、何か裏にあるに違いねえよ・・・・それはそうとお前・・・自分を狙う、その【0】って人物の協力者のことはどうすんだよ。」
友愛「え?」
ああ、そうだった・・・
冴鶴「校内にいるかもしれないんだろ?そいつをどうにか見つけてやっつけない限り、お前は命を狙われたままなんだろ?そいつがいる限り【0】にお前の情報は色々送られるんだからな。」
リリ「冴鶴の言う通りよ。自分の命を守るためには、こちらからも何か攻撃を仕掛けないと・・・そのためには、まずは相手のことを色々知らなくちゃ・・・今日からでも作戦会議を開きましょう!」
確かに・・・
友愛は思った・・・
みんなには言ってなかったけど、夏休み期間中、生きていられたこと自体も奇跡だったんだ・・・
夏休み中、【0】は殺そうと思えば、いつでも僕を殺せたはずなんだ・・・
休み中、交通事故に見せかけて、僕を殺そうとしてきたようだが・・・
あれ一回きり・・・何もしてこなかった・・・
一体、敵は何を考えているんだろう?
リリ「後、これからは絶対1人で行動しちゃダメよ!いつ敵が襲ってくるかわからないんだから!」
友愛「う、うん・・・わかったよ。」
浅見先生「そこ、静かに!」
浅見先生が、ヒソヒソ話をしている友愛たちを注意する!
そして、なんとかクラス全体を静かにさせたところで・・・
浅見先生「姫様に、わざわざこの学校に来てもらったのには、理由があります・・・・姫様には、この学校の特別部活動の1つである【戦争部】の主催者をやっていただきます!!」
【戦争部】・・・・・・
さて、【戦争部】とは一体、何なのか?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる