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サムライ校での学園生活
78億7500万人自宅警備員計画と、【自宅警備員保護法】
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友愛「新渡稲生?」
【新渡稲生(にいといなぞう)】・・・・う~ん、名前からしてニートになるために産まれてきたような奴・・・
京子「新渡稲生・・・なんか、どっかで聞いたことあったような・・・」
京子が記憶を探るように、首をかしげる。
安部「あ、思い出しましたよ!確か、入学してからずっと、授業をボイコットし続けているヤバい人がいるって話を聞いたことがあります!・・その人の名前が確か新渡稲生だって・・」
いつも低めのテンションの安部の声が少し上ずっているのだから、よほど校内では名物キャラなんだろう、
この新渡稲生という人物は・・・
京子「そうそう、授業をずっとボイコットしているから、名前だけは有名だけど、ほとんど教室に来ないから、誰も顔を知らない謎の人ってなっていて・・・名前だけが独り歩きしてるって・・・」
岩一「それがまさか、こんな生真面目そうな顔をしていたとはな・・・てっきりヤンキーかと思っていたぜ」
新渡「ヤンキー?・・・ふん、そんな理想や志もなく、ただ尖っているだけのアホ共と一緒にしないでくれたまえ!」
長身で、髪をオールバックにしている【新渡稲生】少年は、目の中に熱い理想の炎を宿していて、どう見ても授業に出席しないニートには見えない・・・
ビジュアルは、どう考えても優等生そのものなのだ。
麗太「いや、ニートって本来、夢とか志とかを持たず、家に寄生している生き物でしょ?君、どう考えてもニートではなく革命家でしょ? そもそも学校に入学している時点でニートではないような・・・」
新渡「なんだと!ニートが夢を持ってはいけないというのか?ニートが学校に来てはいけないのか?」
新渡が熱く反論した! いや、登場した最初からだいぶ熱い夢見がち少年ではあるのだが・・・
麗太「ごめん、この人とは会話成立しないわ!」
麗太があきれたように、会話を投げ出す。
新渡「我々が目指す社会は、ニートが胸を張って歩ける社会だ!【ニートという民族】を社会的に保護し、ニートに自由と尊厳を与える社会だ!そして、ゆくゆくは日本国民、いや世界中の人々を全て【自宅警備員】にし、地球人78億7500万人が何もしなくていい理想社会を目指す!
そのための最初の足掛かりとして、我々ニート党はこのサムライ校で、まず授業をボイコットし続けたのだ!
学校側は、契約上、我々を卒業するまで面倒見なくてはならないことになっているからな!
例え、授業に出ていなくても退学にはできまい、グヒヒヒヒ・・・・」
全員「勉強しろ!!」
まあ、当然のツッコミだろう。
ていうか、勉強しなくてもいいから、せめて出席しろよ
悪質すぎる・・・・
そして、新渡君、今、君は完全に悪役の面になってますよ・・・
新渡「そして、ゆくゆくは学校中にニート党の党員をどんどん増やし、ボイコットの規模をどんどん拡大させ、サムライ校側に卒業しても、校内に寄生し続けられるように、保障を要求する!晴れて学校の乗っ取りは完了というわけだ!どうだ?君らも党員になって、我々と授業をボイコットしないか?」
新渡が、まるで怪しい宗教団体へ勧誘するかのように、問う。
全員「ならねえよ!」
ニート党員以外の友愛たち全員が総ツッコミ!
友愛たちは、「ほんと何やってんのお前ら?」とツッコミったくなった。
リリ「つまり、あなたたちはそうやって、ずっと校内で地下活動をしていたわけ?てか授業に出ないで、いつもどこでプラプラしているわけ?」
新渡「そうだな・・・まあ、寮でダラダラしたり・・・後は学校の使われていない部屋でゲームしたり・・・後は校舎を出て、森の中に我らのアジトや秘密基地とかを作ったりしていたな・・・いずれは、組織をもっと大きくするつもりだからな。今のうちに拠点を作っておいて損はない。」
麗太「いや、もう明らかにニートではないだろ・・・完全に中二病にかかった革命家だよ、君は・・・」
だが、こんなバカみたいなリーダーに賛同する連中がこれだけいるとは・・・
友愛たちを取り囲むニート党員は、明らかに2,30人はいる・・・いや下手したらもっと・・・
新渡には、何かしら凄いカリスマがあるのだろう・・・
新渡「さてと・・・おしゃべりの時間は終わりだ、諸君・・・清宮姫を渡してもらおうか?我々ニート党の理想を、日本政府に要求するためには、その方の誘拐が必要なのだ!案ずるな、姫に危害を加えるつもりはない。ほんのしばらく我々と生活を共にするだけの話だ。」
新渡の目つきが少し変わった・・・明らかに先程までの雰囲気とは違う。
清宮姫は、レカミエの背中に隠れて震える・・・・
友愛「君なのか?姫様を殺意を持った目で見ていたのは・・・・」
新渡「?・・・何の話だ?我々は清宮姫を狙ってはいたが、殺意を持った視線など、向けてはいない!」
岩一「とぼけんな!」
岩一が、新渡に猛突進しようとする!
流石、元ジュニア相撲チャンピオン!
巨体を、ニート党員たちにぶつけながら突き進み、スピードが乗った張り手を新渡に食らわそうと・・・
バン!!
新渡「いきなり暴力を振るうとは・・・交渉する気はないというわけか?」
なんと、あの岩一の張り手を両手だが、受け止めたのだ!新渡稲生が・・・・
岩一も、これにはビックリした・・・
一見、ただの生真面目な優男かと思いきや、岩一のスピードと馬鹿力を、まともに受け止めたのだ・・・
普通の人間なら、相撲をやっていた人間の腕力には叶わない・・・・・
だが、新渡はその細い腕で、岩一の攻撃を受け止めた・・・・
レカミエ「やはり・・・最初から感じていました・・・・」
友愛「え?」
レカミエ「新渡という方は、隠していたようですが、強者(つわもの)だけが発する深い剛のにおいを
発しています・・・・」
リリ「つまり、何かしらの武術の達人であるってこと??」
レカミエ「ええ、恐らくは・・・」
岩一と新渡は、睨みあう・・・
新渡「私をただの優男と思ってもらっては困る・・・普段は表に出さないが、組織を率いるリーダーとして心身ともに強くなくてはならないからな・・・授業に出ない代わりに毎日、読書と剣術の鍛錬は欠かさず、山で行っている!」
なぜ、山??
新渡のその話を聞き、部下である他のニート党員たちは、感激したのか、めちゃめちゃ泣いていた・・・
なんだろう、もはや宗教に近いな・・・
麗太「だから、お前だけは確実にニートじゃねえよ!お前が一番サムライらしいよ!」
麗太が激しくツッコむ!
その時だった!
ドタドタドタドタ・・・・
階段を駆け上がる音がしたかと、思うと・・・・
奴らがやってきた!学校の治安を守る男臭い集団が・・・・
「実力行使委員会だ!ニート党員共め!今日こそ授業に出席させてやる!」
組織の頭文字である【J】のバッジを胸につけた奴ら・・・奴らこそ【実力行使委員会】!!
学校に革命を起こそうとする【日本ニート党】!
逆に学校の規律を正し、ニート党のような反体制を許さない【実力行使委員会】!
闘いの火蓋が切って落とされた!
友愛「すいません、もう授業終わってます!放課後ですよ!」
【新渡稲生(にいといなぞう)】・・・・う~ん、名前からしてニートになるために産まれてきたような奴・・・
京子「新渡稲生・・・なんか、どっかで聞いたことあったような・・・」
京子が記憶を探るように、首をかしげる。
安部「あ、思い出しましたよ!確か、入学してからずっと、授業をボイコットし続けているヤバい人がいるって話を聞いたことがあります!・・その人の名前が確か新渡稲生だって・・」
いつも低めのテンションの安部の声が少し上ずっているのだから、よほど校内では名物キャラなんだろう、
この新渡稲生という人物は・・・
京子「そうそう、授業をずっとボイコットしているから、名前だけは有名だけど、ほとんど教室に来ないから、誰も顔を知らない謎の人ってなっていて・・・名前だけが独り歩きしてるって・・・」
岩一「それがまさか、こんな生真面目そうな顔をしていたとはな・・・てっきりヤンキーかと思っていたぜ」
新渡「ヤンキー?・・・ふん、そんな理想や志もなく、ただ尖っているだけのアホ共と一緒にしないでくれたまえ!」
長身で、髪をオールバックにしている【新渡稲生】少年は、目の中に熱い理想の炎を宿していて、どう見ても授業に出席しないニートには見えない・・・
ビジュアルは、どう考えても優等生そのものなのだ。
麗太「いや、ニートって本来、夢とか志とかを持たず、家に寄生している生き物でしょ?君、どう考えてもニートではなく革命家でしょ? そもそも学校に入学している時点でニートではないような・・・」
新渡「なんだと!ニートが夢を持ってはいけないというのか?ニートが学校に来てはいけないのか?」
新渡が熱く反論した! いや、登場した最初からだいぶ熱い夢見がち少年ではあるのだが・・・
麗太「ごめん、この人とは会話成立しないわ!」
麗太があきれたように、会話を投げ出す。
新渡「我々が目指す社会は、ニートが胸を張って歩ける社会だ!【ニートという民族】を社会的に保護し、ニートに自由と尊厳を与える社会だ!そして、ゆくゆくは日本国民、いや世界中の人々を全て【自宅警備員】にし、地球人78億7500万人が何もしなくていい理想社会を目指す!
そのための最初の足掛かりとして、我々ニート党はこのサムライ校で、まず授業をボイコットし続けたのだ!
学校側は、契約上、我々を卒業するまで面倒見なくてはならないことになっているからな!
例え、授業に出ていなくても退学にはできまい、グヒヒヒヒ・・・・」
全員「勉強しろ!!」
まあ、当然のツッコミだろう。
ていうか、勉強しなくてもいいから、せめて出席しろよ
悪質すぎる・・・・
そして、新渡君、今、君は完全に悪役の面になってますよ・・・
新渡「そして、ゆくゆくは学校中にニート党の党員をどんどん増やし、ボイコットの規模をどんどん拡大させ、サムライ校側に卒業しても、校内に寄生し続けられるように、保障を要求する!晴れて学校の乗っ取りは完了というわけだ!どうだ?君らも党員になって、我々と授業をボイコットしないか?」
新渡が、まるで怪しい宗教団体へ勧誘するかのように、問う。
全員「ならねえよ!」
ニート党員以外の友愛たち全員が総ツッコミ!
友愛たちは、「ほんと何やってんのお前ら?」とツッコミったくなった。
リリ「つまり、あなたたちはそうやって、ずっと校内で地下活動をしていたわけ?てか授業に出ないで、いつもどこでプラプラしているわけ?」
新渡「そうだな・・・まあ、寮でダラダラしたり・・・後は学校の使われていない部屋でゲームしたり・・・後は校舎を出て、森の中に我らのアジトや秘密基地とかを作ったりしていたな・・・いずれは、組織をもっと大きくするつもりだからな。今のうちに拠点を作っておいて損はない。」
麗太「いや、もう明らかにニートではないだろ・・・完全に中二病にかかった革命家だよ、君は・・・」
だが、こんなバカみたいなリーダーに賛同する連中がこれだけいるとは・・・
友愛たちを取り囲むニート党員は、明らかに2,30人はいる・・・いや下手したらもっと・・・
新渡には、何かしら凄いカリスマがあるのだろう・・・
新渡「さてと・・・おしゃべりの時間は終わりだ、諸君・・・清宮姫を渡してもらおうか?我々ニート党の理想を、日本政府に要求するためには、その方の誘拐が必要なのだ!案ずるな、姫に危害を加えるつもりはない。ほんのしばらく我々と生活を共にするだけの話だ。」
新渡の目つきが少し変わった・・・明らかに先程までの雰囲気とは違う。
清宮姫は、レカミエの背中に隠れて震える・・・・
友愛「君なのか?姫様を殺意を持った目で見ていたのは・・・・」
新渡「?・・・何の話だ?我々は清宮姫を狙ってはいたが、殺意を持った視線など、向けてはいない!」
岩一「とぼけんな!」
岩一が、新渡に猛突進しようとする!
流石、元ジュニア相撲チャンピオン!
巨体を、ニート党員たちにぶつけながら突き進み、スピードが乗った張り手を新渡に食らわそうと・・・
バン!!
新渡「いきなり暴力を振るうとは・・・交渉する気はないというわけか?」
なんと、あの岩一の張り手を両手だが、受け止めたのだ!新渡稲生が・・・・
岩一も、これにはビックリした・・・
一見、ただの生真面目な優男かと思いきや、岩一のスピードと馬鹿力を、まともに受け止めたのだ・・・
普通の人間なら、相撲をやっていた人間の腕力には叶わない・・・・・
だが、新渡はその細い腕で、岩一の攻撃を受け止めた・・・・
レカミエ「やはり・・・最初から感じていました・・・・」
友愛「え?」
レカミエ「新渡という方は、隠していたようですが、強者(つわもの)だけが発する深い剛のにおいを
発しています・・・・」
リリ「つまり、何かしらの武術の達人であるってこと??」
レカミエ「ええ、恐らくは・・・」
岩一と新渡は、睨みあう・・・
新渡「私をただの優男と思ってもらっては困る・・・普段は表に出さないが、組織を率いるリーダーとして心身ともに強くなくてはならないからな・・・授業に出ない代わりに毎日、読書と剣術の鍛錬は欠かさず、山で行っている!」
なぜ、山??
新渡のその話を聞き、部下である他のニート党員たちは、感激したのか、めちゃめちゃ泣いていた・・・
なんだろう、もはや宗教に近いな・・・
麗太「だから、お前だけは確実にニートじゃねえよ!お前が一番サムライらしいよ!」
麗太が激しくツッコむ!
その時だった!
ドタドタドタドタ・・・・
階段を駆け上がる音がしたかと、思うと・・・・
奴らがやってきた!学校の治安を守る男臭い集団が・・・・
「実力行使委員会だ!ニート党員共め!今日こそ授業に出席させてやる!」
組織の頭文字である【J】のバッジを胸につけた奴ら・・・奴らこそ【実力行使委員会】!!
学校に革命を起こそうとする【日本ニート党】!
逆に学校の規律を正し、ニート党のような反体制を許さない【実力行使委員会】!
闘いの火蓋が切って落とされた!
友愛「すいません、もう授業終わってます!放課後ですよ!」
応援ありがとうございます!
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