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2話
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まずは観察だ。
自分が以前住んでいた所は集落の外れにあり、家の後ろが山になっていてそばに小さい畑があった。
だが、ここは山から遠く、大きく平らな土地に田んぼや畑が広がっている。
家は、平らな土地の外れの方にいくつか固まっていたり、田んぼの真ん中にポツンとあったりしているので、広々とした土地を思う存分使って栄えた村という印象だ。
これだけ土地を使えるということは、土が豊かなのだろう。
その証拠に、収穫期真っ最中の畑には、枝ごと乾燥中の豆、土から掘り出されたばかりの里芋、カブ、ネギ、大根、田んぼの隅に植えられているヒエ、アワなどの雑穀、そして今か今かと収穫を待つ稲が、広大な土地を埋め尽くしている。
これだけ色んなものが収穫できるのだ、さぞやかなりの年貢を収めていることだろう。
小さな畑を細々と耕し、何とか食いつないでいたあの頃とは大違いだ。
あの仏のふりをした餅野郎は修行とかなんとか言っていたが、こんな良い所に寄越すとは、なんともマヌケなヤツめ。
豆だってあんなに大量にあるんだ、少しくらいいただいても良いよな、小遣い稼ぎになる。
そんなことを考えながら田んぼや畑を見ていたら、「とき」からクスクス笑われた。
「なぁに、しの?あっちこっちキョロキョロして、そんなに面白いことあった?」
そうだった、今は「とき」の妹の「しの」になっていて、なぜか手を繋いで歩いてたんだ。
ハッと我に返り、「とき」を振り返る。
「今年はこんなに収穫できて、本当にありがたいわよね、うちの畑でもこんなに芋が取れたし、おっとうの商いも上手いこといったし、今日はごちそうよ」
そういうと、「とき」は背中に担いだ籠の中身を見せる。
大きい親芋がゴロゴロと入っており、煮るとホクホクとして何ともうまそうなやつだ。アタイが興味津々で籠を覗いているのが嬉しいのか、繋いだ手を揺らしながら「とき」は歩く。
「さあ、家に帰る前にちょっと寄る所があるから、急ごうか」
そういえば、家に帰る道とはちょっと外れた所を歩いている。
今歩いている道の先に見えるのは、大きな家。
何しに行くんだ?
「とき」の行動を不思議に思いながらも、その大きな家に近づいていく。
その家の前には立派な扉付きの門があり、家の屋根は村人が住む茅葺き屋根とは違い重厚な瓦、使っている柱や板には樹木の節が見当たらないので、いかに木材にこだわって建てたかがわかる。
一目見て分かった、ここは庄屋だ。
村を取りまとめたり、土地を農民に貸したりする村一番の権力者の家だ。
年貢を収めたりするときは、この家に米を詰めた俵を持ってきたり、橋や道を直すときに大勢の人が集まることはあるが、今日はそんな日ではないし、ましてや夕飯の準備をする時間に村人を呼ぶこともない。
よくわからず「とき」についていくと、扉を開け放している門の前に、中年の女たちがひとりの若い男を囲んでいた。
囲まれた若い男は大きなザルを持ち、ザルの持ち手に細く割いた竹のようなものを巻き付けている。
巻き付け終わると、男は近くにいた中年女にザルを渡し、
「はい終わったよ、これで使いやすくなったはずだ」
と微笑む。
渡された中年女は喜び、
「ありがとぉ、前より綺麗になった気がするわー」
と感謝し、男に小銭を渡すと側を離れた。
中年女がなくなったので、若い男が「とき」に気づき声をかける。
「ああ、ときちゃん今帰りかい?お疲れ様」
声をかけられ、「とき」の手に力が入った。
ん?心無しか手も汗ばんでいるような?
「徳次さんもお疲れ様です、今日も大にぎわいですね」
「とき」が若い男、徳次に声をかけたが、なぜか声が高くて震えているぞ。
チラリと見ると、頬が赤い。
ははぁ、そういうことか。
「とき」が徳次に近づき、籠の中身を見る。
「やあ、今日もいっぱいとれたね、ときちゃんは畑仕事が上手いから、芋も喜んでるんじゃないか?」
徳次に褒められたうえに顔を寄せられ、「とき」はますます赤くなった。
なるほど、よく見ると徳次は日に焼けているが目鼻立ちが整っており、女に持てそうな面構え。
こんなに女がそばにいるのも不思議ではない。
また、徳次の恰好は旅に出る者がするような装備をしているので、ザルや籠の細工、補修をしながら村々を回っている流れ者なのかもしれない。
竹細工の腕だけで食べていけるのか分からないが、今みたいに女から声をかけられ世話してもらえるなら、そういう生活もありだろう。
徳次に声をかけてもらったせいか、「とき」は嬉しそうに話を続ける。
「おかげで手はささくれだらけですけどね、若い女がこんなんじゃだめですよね」
「いいや、ときちゃんが一生懸命な働き者だとよくわかるよ、こんないい娘をお嫁さんにできる人はうらやましいな」
そう言われ、「とき」は顔を真っ赤にしてうつむき、周りの中年女たちは二人を見て笑う。
「あれ徳次さん、そんなふうにときちゃんをからかっちゃいけないよ」
「ほら見てみなよ、こんなに真っ赤にさせて、責任取らなきゃ」
「ええ、俺なんかじゃときちゃんに釣り合わあいって」
皆で笑い合い、「とき」と徳次を囲む。
この徳次は相当慣れている。
女がかけてほしい言葉、どうすればこちらを向くかが分かっているのだ。
その手練手管にまんまとハマったのか、「とき」は。
まぁ、家と農作業しか知らない若い娘は、こういう男に引っかかりやすい。
せめて、嫁に行く前のひとときの夢を見ればいいさ。
ようやく笑いが収まったところで、「とき」は本題を切り出した。
「徳次さん、明日でもいいから直してほしい籠があるので、家に来てもらってもいいですか?」
「もちろん、ときちゃんの頼みならお安い御用だ」
二人の微笑ましいやり取りを見ていたら、門の向こう、大きな家の方から男の大声が聞こえてきた。
「ウチがそんな買い物をすると思ったか!ましてやそんな子供を買うなんてな!とっとと帰れ!」
全員がギョッとして門の方を見ると、一目でカタギではないと分かる体格のいい男と、男の子分だろうか、刀をぶら下げたヒョロヒョロの男二人、ガリガリに痩せた子供とも言える年齢の女の子が出てきた。
その女の子の首には縄が巻き付けられており、その縄は子分の片方が引いている。
体格のいい男はこちらをギロリと睨みつけ、
「ちっ、ずいぶんと頭の硬いヤツだ、若い女がいたほうが村のためだろうに」
そう吐き捨てると、男二人に声を掛け去っていった。
縄をつけられた女の子は、「とき」より三つ、四つ下だろうか、虚ろな目でこちらを見ていたが、子分が縄を引っ張るとトボトボとついていく。
その背中に向けて、門から出てきた男が、
「二度とくるな!」
と声を張り上げていた。
中年女の一人が、門から出てきた男に声をかける。
「庄屋さま、何があったんですか?それにあの女の子は・・・」
声を掛けられた男はこちらへ振り向く。
歳は50代だろうか、角ばった厳しい顔つきだが、村を治めている人間の威厳が伝わってくる。
庄屋は厳しい顔から、苦虫を噛み潰したような表情になった。
「ああ、あれは人さらいだよ。この女の子はいりませんか?これから冬になるでしょう、若い男たちは何もすることがなくなり退屈になる、なのでどうですか、だと!」
中年女たちから非難するようなため息が漏れる。
「自分たちもこの商品を売り捌かなければ冬を越せるかどうか分かりません、あの子だって身寄りもないし、どうか人助けだと思って、とか言っていたが、そんなふうに人をもの扱いできるものか!」
話すうちに先程の出来事を思い出したのだろう、庄屋の顔がどんどん赤くなっていった。
人さらいは通常、このような村ではなく、大きな町で人間を売る。
大金を出して人を買うのは、大きな商いをやっている店だろう。
そういう店は町にあるはずだが、ということは、この村は町くらい豊かなのだろうか。
それなら、ここはアタイが思った以上に恵まれた村なのかもしれない。
現に、人さらいが売りに来たりもするし、竹細工をしながら流れてきた者もいる。
確かに、人間を売り買いするのはどうかというものわかるが、簡単に人手を増やすことができる。
人を買った家や村は人手が増え、できることが増え、より豊かになり、行く場所のない人は自分の飯と寝床をもらえる。
全く悪いとは言い切れない、アタイはあの人さらいの男に賛成するね。
人は、綺麗事だけでは生きていけない。
この庄屋様はご立派な志を持ってはいるが、育ちがいいのかそこらへんが分かっていないようだ。
どういう村か、この一連のやり取りで分かってきたぞ。
自分が以前住んでいた所は集落の外れにあり、家の後ろが山になっていてそばに小さい畑があった。
だが、ここは山から遠く、大きく平らな土地に田んぼや畑が広がっている。
家は、平らな土地の外れの方にいくつか固まっていたり、田んぼの真ん中にポツンとあったりしているので、広々とした土地を思う存分使って栄えた村という印象だ。
これだけ土地を使えるということは、土が豊かなのだろう。
その証拠に、収穫期真っ最中の畑には、枝ごと乾燥中の豆、土から掘り出されたばかりの里芋、カブ、ネギ、大根、田んぼの隅に植えられているヒエ、アワなどの雑穀、そして今か今かと収穫を待つ稲が、広大な土地を埋め尽くしている。
これだけ色んなものが収穫できるのだ、さぞやかなりの年貢を収めていることだろう。
小さな畑を細々と耕し、何とか食いつないでいたあの頃とは大違いだ。
あの仏のふりをした餅野郎は修行とかなんとか言っていたが、こんな良い所に寄越すとは、なんともマヌケなヤツめ。
豆だってあんなに大量にあるんだ、少しくらいいただいても良いよな、小遣い稼ぎになる。
そんなことを考えながら田んぼや畑を見ていたら、「とき」からクスクス笑われた。
「なぁに、しの?あっちこっちキョロキョロして、そんなに面白いことあった?」
そうだった、今は「とき」の妹の「しの」になっていて、なぜか手を繋いで歩いてたんだ。
ハッと我に返り、「とき」を振り返る。
「今年はこんなに収穫できて、本当にありがたいわよね、うちの畑でもこんなに芋が取れたし、おっとうの商いも上手いこといったし、今日はごちそうよ」
そういうと、「とき」は背中に担いだ籠の中身を見せる。
大きい親芋がゴロゴロと入っており、煮るとホクホクとして何ともうまそうなやつだ。アタイが興味津々で籠を覗いているのが嬉しいのか、繋いだ手を揺らしながら「とき」は歩く。
「さあ、家に帰る前にちょっと寄る所があるから、急ごうか」
そういえば、家に帰る道とはちょっと外れた所を歩いている。
今歩いている道の先に見えるのは、大きな家。
何しに行くんだ?
「とき」の行動を不思議に思いながらも、その大きな家に近づいていく。
その家の前には立派な扉付きの門があり、家の屋根は村人が住む茅葺き屋根とは違い重厚な瓦、使っている柱や板には樹木の節が見当たらないので、いかに木材にこだわって建てたかがわかる。
一目見て分かった、ここは庄屋だ。
村を取りまとめたり、土地を農民に貸したりする村一番の権力者の家だ。
年貢を収めたりするときは、この家に米を詰めた俵を持ってきたり、橋や道を直すときに大勢の人が集まることはあるが、今日はそんな日ではないし、ましてや夕飯の準備をする時間に村人を呼ぶこともない。
よくわからず「とき」についていくと、扉を開け放している門の前に、中年の女たちがひとりの若い男を囲んでいた。
囲まれた若い男は大きなザルを持ち、ザルの持ち手に細く割いた竹のようなものを巻き付けている。
巻き付け終わると、男は近くにいた中年女にザルを渡し、
「はい終わったよ、これで使いやすくなったはずだ」
と微笑む。
渡された中年女は喜び、
「ありがとぉ、前より綺麗になった気がするわー」
と感謝し、男に小銭を渡すと側を離れた。
中年女がなくなったので、若い男が「とき」に気づき声をかける。
「ああ、ときちゃん今帰りかい?お疲れ様」
声をかけられ、「とき」の手に力が入った。
ん?心無しか手も汗ばんでいるような?
「徳次さんもお疲れ様です、今日も大にぎわいですね」
「とき」が若い男、徳次に声をかけたが、なぜか声が高くて震えているぞ。
チラリと見ると、頬が赤い。
ははぁ、そういうことか。
「とき」が徳次に近づき、籠の中身を見る。
「やあ、今日もいっぱいとれたね、ときちゃんは畑仕事が上手いから、芋も喜んでるんじゃないか?」
徳次に褒められたうえに顔を寄せられ、「とき」はますます赤くなった。
なるほど、よく見ると徳次は日に焼けているが目鼻立ちが整っており、女に持てそうな面構え。
こんなに女がそばにいるのも不思議ではない。
また、徳次の恰好は旅に出る者がするような装備をしているので、ザルや籠の細工、補修をしながら村々を回っている流れ者なのかもしれない。
竹細工の腕だけで食べていけるのか分からないが、今みたいに女から声をかけられ世話してもらえるなら、そういう生活もありだろう。
徳次に声をかけてもらったせいか、「とき」は嬉しそうに話を続ける。
「おかげで手はささくれだらけですけどね、若い女がこんなんじゃだめですよね」
「いいや、ときちゃんが一生懸命な働き者だとよくわかるよ、こんないい娘をお嫁さんにできる人はうらやましいな」
そう言われ、「とき」は顔を真っ赤にしてうつむき、周りの中年女たちは二人を見て笑う。
「あれ徳次さん、そんなふうにときちゃんをからかっちゃいけないよ」
「ほら見てみなよ、こんなに真っ赤にさせて、責任取らなきゃ」
「ええ、俺なんかじゃときちゃんに釣り合わあいって」
皆で笑い合い、「とき」と徳次を囲む。
この徳次は相当慣れている。
女がかけてほしい言葉、どうすればこちらを向くかが分かっているのだ。
その手練手管にまんまとハマったのか、「とき」は。
まぁ、家と農作業しか知らない若い娘は、こういう男に引っかかりやすい。
せめて、嫁に行く前のひとときの夢を見ればいいさ。
ようやく笑いが収まったところで、「とき」は本題を切り出した。
「徳次さん、明日でもいいから直してほしい籠があるので、家に来てもらってもいいですか?」
「もちろん、ときちゃんの頼みならお安い御用だ」
二人の微笑ましいやり取りを見ていたら、門の向こう、大きな家の方から男の大声が聞こえてきた。
「ウチがそんな買い物をすると思ったか!ましてやそんな子供を買うなんてな!とっとと帰れ!」
全員がギョッとして門の方を見ると、一目でカタギではないと分かる体格のいい男と、男の子分だろうか、刀をぶら下げたヒョロヒョロの男二人、ガリガリに痩せた子供とも言える年齢の女の子が出てきた。
その女の子の首には縄が巻き付けられており、その縄は子分の片方が引いている。
体格のいい男はこちらをギロリと睨みつけ、
「ちっ、ずいぶんと頭の硬いヤツだ、若い女がいたほうが村のためだろうに」
そう吐き捨てると、男二人に声を掛け去っていった。
縄をつけられた女の子は、「とき」より三つ、四つ下だろうか、虚ろな目でこちらを見ていたが、子分が縄を引っ張るとトボトボとついていく。
その背中に向けて、門から出てきた男が、
「二度とくるな!」
と声を張り上げていた。
中年女の一人が、門から出てきた男に声をかける。
「庄屋さま、何があったんですか?それにあの女の子は・・・」
声を掛けられた男はこちらへ振り向く。
歳は50代だろうか、角ばった厳しい顔つきだが、村を治めている人間の威厳が伝わってくる。
庄屋は厳しい顔から、苦虫を噛み潰したような表情になった。
「ああ、あれは人さらいだよ。この女の子はいりませんか?これから冬になるでしょう、若い男たちは何もすることがなくなり退屈になる、なのでどうですか、だと!」
中年女たちから非難するようなため息が漏れる。
「自分たちもこの商品を売り捌かなければ冬を越せるかどうか分かりません、あの子だって身寄りもないし、どうか人助けだと思って、とか言っていたが、そんなふうに人をもの扱いできるものか!」
話すうちに先程の出来事を思い出したのだろう、庄屋の顔がどんどん赤くなっていった。
人さらいは通常、このような村ではなく、大きな町で人間を売る。
大金を出して人を買うのは、大きな商いをやっている店だろう。
そういう店は町にあるはずだが、ということは、この村は町くらい豊かなのだろうか。
それなら、ここはアタイが思った以上に恵まれた村なのかもしれない。
現に、人さらいが売りに来たりもするし、竹細工をしながら流れてきた者もいる。
確かに、人間を売り買いするのはどうかというものわかるが、簡単に人手を増やすことができる。
人を買った家や村は人手が増え、できることが増え、より豊かになり、行く場所のない人は自分の飯と寝床をもらえる。
全く悪いとは言い切れない、アタイはあの人さらいの男に賛成するね。
人は、綺麗事だけでは生きていけない。
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この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
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