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25話:器をつくろう2
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異世界生活十六日目
土器作りは大成功だった。──けれど、揚げ物を作るには向いていなかった。
「メグミ、落ち込まないで」
「大丈夫だよミコちゃん! 私はこのくらいでへこたれないよ!」
笑顔を返しつつ、次の案を思いついていた。
「土器がダメなら、次は陶器でチャレンジしよう!」
「陶器?」
「もっと高温で焼いた器のことだよ。私の故郷には、陶器を作る“窯”っていう施設がたくさんあったんだ!」
「じゃあ……今度は窯をつくるの?」
「そうだよミコちゃん! さっそく、オカちゃんたちにも協力してもらおう!」
「それで今度は“窯”ってやつを作るのか。メグミは次から次へと新しいことを思いつくなあ」
「オカちゃんたちにはたくさん働いてもらってばかりで、ごめんね。でもどうしても試してみたくて……」
「何言ってんだ。俺たちはこういう作業、けっこう好きなんだぜ。新しいことが次々出てくると、楽しくてたまらねえよ!」
「メグミが来てからというもの、毎日がワクワクの連続だぜ!」
……オカちゃん、いいやつすぎる。
「それで、その“窯”ってのはどんな感じなんだ?」
「えっとね、入り口があって、天井には煙の出口があって……中に熱がこもるように土で固めて作るんだ!」
「相変わらずざっくりだな! ま、いいや。ヤマトくんと一緒に仕上げてくるぜ!」
ズゴゴゴゴ……ドシャ!
何かが崩れ落ちる音がした。
「中をくり抜いて作ると強度が足りんな。もっと固い地盤を掘ってみるか」
どうやら、試作窯が一度崩れてしまったらしい。生き埋めとか、大丈夫だったんだろうか。
「オカちゃん、大丈夫?」
「心配いらねえ! 今度こそ見事な窯を作ってやるから、待ってろよ!」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……!
しばらく工事音が響き続けた。
「おーい、メグミ! できたぞー!」
呼ばれて見に行くと、そこには立派な……いや、めちゃくちゃ立派な窯が完成していた。でかい。
「立派に作ったね、オカちゃん……」
「おう! 自信作だぜ。めっちゃ固めたから、ガザ爺の体当たりでも壊れねえぞ!」
「表面加工は俺がやったけどな」
どうやらヤマトくんの“スベスベ加工”が施されているらしい。
「さあ、焼き物を作るよ! ヤマトくん、成形をお願い!」
「任せろ」
私は不器用なので、土器の成形は完全にヤマトくんにお任せしていた。
コネコネ……。
昨日作った瓶と寸分たがわぬ精巧なものが、あっという間に完成した。人間の職人さんも顔負けかもしれない。
「このままだと表面がザラザラしてるから、細かい砂でスベスベにしてもらえるかな?」
「じゃ、じゃあ僕の出番だね、フフフ……」
ホリくんが瓶を手に取り、丁寧に磨き始める。
……すごくツルツルになった。これはすごい!
「ホリくん、こんなにスベスベにできるんだ! ありがとう!」
「砂の扱いくらいしか取り柄がないからね……こういうときくらいは役に立たないと、フフフ」
準備完了!
窯に瓶をセットして、コメちゃんズに加熱をお願いする。
「むーん!」
「えーい!」
──うーん、ちょっと火力が足りない気がする。
ミコちゃんがハサミを高く掲げ、たくさんのコメちゃんズを集結させる。
「むむむーん!」
おお……青い炎が出てる! これはすごい!
「たくさん時間をかけて加熱しないといけないから、交代でやってね!」
「わかったー!」
「みんなでやるー!」
コメちゃんズが交代しながら、日が暮れるまで焼き続けた。
「そろそろいい気がする!」
コメちゃんズが熱を取り除き、窯から取り出されたのは──見事な赤茶色の瓶。
「ああ……これこれ! 故郷の焼き物とそっくり! 作れるもんなんだなあ……」
ちょっと、しみじみしてしまった。
──よし! この瓶に油を入れて……!
「いざ! 揚げ物!」
パッカーン!!
……割れた。盛大に割れた。
「メグミ、また危ないぞい!」
ガザ爺がまた砂をかけて火を消してくれた。ありがたいけど、なんかもう恒例行事みたいになってきた。
「鉄がないと……揚げ物は無理なのかなあ……」
ふと気づく。
熱した油を浴びても、石の土台は砕けていない。
……これ、石の上で油を使えば《揚げ焼き》くらいならできるのでは?
私はめげない!
次は、平らな石を探しに行こう!
土器作りは大成功だった。──けれど、揚げ物を作るには向いていなかった。
「メグミ、落ち込まないで」
「大丈夫だよミコちゃん! 私はこのくらいでへこたれないよ!」
笑顔を返しつつ、次の案を思いついていた。
「土器がダメなら、次は陶器でチャレンジしよう!」
「陶器?」
「もっと高温で焼いた器のことだよ。私の故郷には、陶器を作る“窯”っていう施設がたくさんあったんだ!」
「じゃあ……今度は窯をつくるの?」
「そうだよミコちゃん! さっそく、オカちゃんたちにも協力してもらおう!」
「それで今度は“窯”ってやつを作るのか。メグミは次から次へと新しいことを思いつくなあ」
「オカちゃんたちにはたくさん働いてもらってばかりで、ごめんね。でもどうしても試してみたくて……」
「何言ってんだ。俺たちはこういう作業、けっこう好きなんだぜ。新しいことが次々出てくると、楽しくてたまらねえよ!」
「メグミが来てからというもの、毎日がワクワクの連続だぜ!」
……オカちゃん、いいやつすぎる。
「それで、その“窯”ってのはどんな感じなんだ?」
「えっとね、入り口があって、天井には煙の出口があって……中に熱がこもるように土で固めて作るんだ!」
「相変わらずざっくりだな! ま、いいや。ヤマトくんと一緒に仕上げてくるぜ!」
ズゴゴゴゴ……ドシャ!
何かが崩れ落ちる音がした。
「中をくり抜いて作ると強度が足りんな。もっと固い地盤を掘ってみるか」
どうやら、試作窯が一度崩れてしまったらしい。生き埋めとか、大丈夫だったんだろうか。
「オカちゃん、大丈夫?」
「心配いらねえ! 今度こそ見事な窯を作ってやるから、待ってろよ!」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……!
しばらく工事音が響き続けた。
「おーい、メグミ! できたぞー!」
呼ばれて見に行くと、そこには立派な……いや、めちゃくちゃ立派な窯が完成していた。でかい。
「立派に作ったね、オカちゃん……」
「おう! 自信作だぜ。めっちゃ固めたから、ガザ爺の体当たりでも壊れねえぞ!」
「表面加工は俺がやったけどな」
どうやらヤマトくんの“スベスベ加工”が施されているらしい。
「さあ、焼き物を作るよ! ヤマトくん、成形をお願い!」
「任せろ」
私は不器用なので、土器の成形は完全にヤマトくんにお任せしていた。
コネコネ……。
昨日作った瓶と寸分たがわぬ精巧なものが、あっという間に完成した。人間の職人さんも顔負けかもしれない。
「このままだと表面がザラザラしてるから、細かい砂でスベスベにしてもらえるかな?」
「じゃ、じゃあ僕の出番だね、フフフ……」
ホリくんが瓶を手に取り、丁寧に磨き始める。
……すごくツルツルになった。これはすごい!
「ホリくん、こんなにスベスベにできるんだ! ありがとう!」
「砂の扱いくらいしか取り柄がないからね……こういうときくらいは役に立たないと、フフフ」
準備完了!
窯に瓶をセットして、コメちゃんズに加熱をお願いする。
「むーん!」
「えーい!」
──うーん、ちょっと火力が足りない気がする。
ミコちゃんがハサミを高く掲げ、たくさんのコメちゃんズを集結させる。
「むむむーん!」
おお……青い炎が出てる! これはすごい!
「たくさん時間をかけて加熱しないといけないから、交代でやってね!」
「わかったー!」
「みんなでやるー!」
コメちゃんズが交代しながら、日が暮れるまで焼き続けた。
「そろそろいい気がする!」
コメちゃんズが熱を取り除き、窯から取り出されたのは──見事な赤茶色の瓶。
「ああ……これこれ! 故郷の焼き物とそっくり! 作れるもんなんだなあ……」
ちょっと、しみじみしてしまった。
──よし! この瓶に油を入れて……!
「いざ! 揚げ物!」
パッカーン!!
……割れた。盛大に割れた。
「メグミ、また危ないぞい!」
ガザ爺がまた砂をかけて火を消してくれた。ありがたいけど、なんかもう恒例行事みたいになってきた。
「鉄がないと……揚げ物は無理なのかなあ……」
ふと気づく。
熱した油を浴びても、石の土台は砕けていない。
……これ、石の上で油を使えば《揚げ焼き》くらいならできるのでは?
私はめげない!
次は、平らな石を探しに行こう!
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