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第十五話 #コラボ配信
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「うーん……どうするか」
大食いして、フロントラインから来た刺客を日本から追い出した次の日。
俺は次の配信のネタを考えていた。
初配信は話題性を作るために、ミノタウロスを倒す配信をした。
そして録画や作り物を疑われた。
二回目は、質問コーナーとレッドドラゴン討伐をした。
見事に録画や作り物だと疑う人はほとんどいなくなった。
あと配信の最後にバラしたAランク1位はすごい話題になったらしい。
姉によると、元は青い鳥だった現在はアルファベット一文字のSNSで、『狂犬のクロ』『クロ』『Aランク一位』というワードが軒並みトレンドを獲得したらしい。
俺にはよく分からんが、かなり色々な人に見られたということみたいだ。
これが謂わゆるバズるというやつか。
チラッとどんな俺の事について投稿されているか気になったけど、お褒めの言葉がたくさんあって気分よかったっす。
そして狂犬のクロチャンネルの登録者数は10万人を超えていた。
これは、とてつもなく早いペースだと姉は言っていた。さすがだぜ、俺。
主に話題になった原因は、ランキング一位の件が絡んでいる。
存在だけは知られているAランク探索者のランキング。
順位は全て明かされていないことから、不明なランカーはどんな人物なのか考察がよくされている様だ。
順位が明かされているAランク探索者達は、探索者内でもそうじゃない人にも認知されていることが多い。
よくテレビで見かけるしな。
マジノコとか炎帝とか特に。
そうしたAランカーの内、不明だった一人名乗り出たことによって、しかもそれがランキング一位だということで更に話題性を呼んだらしい。
ずげえな。
それで色々な配信者からコラボしませんか? という依頼が沢山きた。
来過ぎてスマホどんだけスクロールしても一番下まで観測ができないほどにな。
ここで俺は三回目の配信は誰かとコラボ配信しようかと、考えた。
正直ダンジョンでやることなど限られる。
ダンジョンを適当に練り歩くか、自分の最高層を突き進むぐらいしかない。
練り歩き配信だとモンスターが弱すぎて面白みがねえし、最高到達階層で配信は時間がかなりかかるから次の”遠征”まではできない。
探索者なりたての人の為に攻略配信をしてもいいが、それはもうアンタレスがしていたからネタ被りになってしまう。
俺がアンタレスかとっちの見るのってなったら勿論アンタレスを見る人が大多数だろう。
しかもアンタレスは現在、Cランク探索者までが立ち入りできる階層を配信しているし、事細かにモンスターの弱点とか立ち回りとかを情報で出している。
そこの攻略配信が終わったら、ゆくゆくはアンタレス自身が行けるところまで攻略配信をするつもりだろう。
途中から誰も行けなくなって参考にならなそうだが。
話が逸れた。
ダンジョンで配信するにもネタがない。
だったらダンジョンですることないなら、現実でできることすればいいじゃないかと思い姉に相談。
一人でするにはまだ早いと言われた。
それでもするんだったら、だれかゲストを呼んですればいいと教えて貰ったのだ。
だから俺はコラボ配信をしようかと思ったのだ。
コラボならダンジョンに行かなくても大丈夫だよと姉に聞いた。
姉ちゃん、配信のことになると真面目モードになるのおもろいな。
ストイックだぜ。
コラボ相手は連絡送って来た相手から選んでもいいが、一番最初にコラボする相手はもう俺の中で決めていた。
多分、つか絶対にOKは出してくれることだろう。
しかも相手は超大物だ。
こりゃまた話題になること間違い無しだな。
◇◇◇
「どうもみなさんこんにちは。少し遅れました、狂犬のクロです」
<コメント>
・待ってた!!!
・開始時刻10分も過ぎてんぞ!
・遅刻かよ狂犬さんよ
・戦闘能力は高くても時間通りに動く能力はないみたいだな!
・Aランクは時間にルーズって聞いたけど本当なんですね
なんか遅刻したら散々に言われている件について。
いやね、俺だって遅刻したくてしたわけじゃねえんだ。
なんなら俺悪くねえし、コラボ相手が遅れただけだし!!!
「つかおい、Aランクは時間にルーズってなんだよ、まあほぼ全員が問題児で時間を守らないけどさあ……
俺は稀有な常識枠なんでそんな事ないんすけど」
<コメント>
・常識あったらドラゴンの口に突っ込まないんだわ
・ダンジョンで防具も武器も身につけてない野郎が常識語んなよ
・どの口が言ってんだよ
・童話界隈でリアル一寸法師って話題になってたぜお前
「なんと酷言いわれようだよ。なんて可哀想な俺!」
なんて酷い視聴者達なのだろうか。
俺はこんなにも寛大だというのに。
ってか童話界隈って何?
<コメント>
・というかコラボ配信なんだろ?
・コラボ相手はどこ?そして誰?
・田中、アンタレスって来たからもう誰来ても驚かねえ
・某チュートリアルのおっさんとかかな!
・イーニアちゃん!!!!
・炎帝とか来て欲しい
・ここに来て別の不明ランカーとか?
「はっはっは。お前ら全員違えよ! まあ正解にはたどり着かないか! お前ら学ねえもんな! それじゃあ正解に出てきていただきましょう、どうぞ!」
「どーもー! おもしろチャンネルの愛莉でーす!」
<コメント>
・!!?!?!?!?
・ここにきて配信界隈の超大物!?
・おもしろチャンネルキター! え?
・え? えーと、え????
・超大穴来たじゃねえか!
・誰がこんなん予想できんだよ?!
・狂犬、こんなビックネームと知り合いなのやばくね?
・人脈がすごい……
そう、俺が呼んだ超大物とは実の姉である愛莉、もといおもしろチャンネルだ。
きっと誰も予想できなかっただろうな。
こりゃ視聴者驚かせることには成功したな!
つか姉の影響力はすごいな、知らない人がいないな。
超有名人はすごいぜ。
たが驚き終わるにはまだ早いぜ、視聴者
まだ配信は始まったばかりなんだからクライマックスには早いだろう?
「さあ今日は俺の実姉であるおもしろチャンネルの愛莉と雑談配信をしていきたいと思います!」
「よろしく頼むぜクロ!」
<コメント>
・じ、実姉!?
・おもしろチャンネルがお姉ちゃんだとッ…!?
・姉弟なの!?
・こいつは一体何者なんだよ!
・絶対驚かない自信があったのに……こんなんずるいだろ!
さあ、驚け、喚けおまえらよ!
まだ配信は始まったばかりだぜ!!!
大食いして、フロントラインから来た刺客を日本から追い出した次の日。
俺は次の配信のネタを考えていた。
初配信は話題性を作るために、ミノタウロスを倒す配信をした。
そして録画や作り物を疑われた。
二回目は、質問コーナーとレッドドラゴン討伐をした。
見事に録画や作り物だと疑う人はほとんどいなくなった。
あと配信の最後にバラしたAランク1位はすごい話題になったらしい。
姉によると、元は青い鳥だった現在はアルファベット一文字のSNSで、『狂犬のクロ』『クロ』『Aランク一位』というワードが軒並みトレンドを獲得したらしい。
俺にはよく分からんが、かなり色々な人に見られたということみたいだ。
これが謂わゆるバズるというやつか。
チラッとどんな俺の事について投稿されているか気になったけど、お褒めの言葉がたくさんあって気分よかったっす。
そして狂犬のクロチャンネルの登録者数は10万人を超えていた。
これは、とてつもなく早いペースだと姉は言っていた。さすがだぜ、俺。
主に話題になった原因は、ランキング一位の件が絡んでいる。
存在だけは知られているAランク探索者のランキング。
順位は全て明かされていないことから、不明なランカーはどんな人物なのか考察がよくされている様だ。
順位が明かされているAランク探索者達は、探索者内でもそうじゃない人にも認知されていることが多い。
よくテレビで見かけるしな。
マジノコとか炎帝とか特に。
そうしたAランカーの内、不明だった一人名乗り出たことによって、しかもそれがランキング一位だということで更に話題性を呼んだらしい。
ずげえな。
それで色々な配信者からコラボしませんか? という依頼が沢山きた。
来過ぎてスマホどんだけスクロールしても一番下まで観測ができないほどにな。
ここで俺は三回目の配信は誰かとコラボ配信しようかと、考えた。
正直ダンジョンでやることなど限られる。
ダンジョンを適当に練り歩くか、自分の最高層を突き進むぐらいしかない。
練り歩き配信だとモンスターが弱すぎて面白みがねえし、最高到達階層で配信は時間がかなりかかるから次の”遠征”まではできない。
探索者なりたての人の為に攻略配信をしてもいいが、それはもうアンタレスがしていたからネタ被りになってしまう。
俺がアンタレスかとっちの見るのってなったら勿論アンタレスを見る人が大多数だろう。
しかもアンタレスは現在、Cランク探索者までが立ち入りできる階層を配信しているし、事細かにモンスターの弱点とか立ち回りとかを情報で出している。
そこの攻略配信が終わったら、ゆくゆくはアンタレス自身が行けるところまで攻略配信をするつもりだろう。
途中から誰も行けなくなって参考にならなそうだが。
話が逸れた。
ダンジョンで配信するにもネタがない。
だったらダンジョンですることないなら、現実でできることすればいいじゃないかと思い姉に相談。
一人でするにはまだ早いと言われた。
それでもするんだったら、だれかゲストを呼んですればいいと教えて貰ったのだ。
だから俺はコラボ配信をしようかと思ったのだ。
コラボならダンジョンに行かなくても大丈夫だよと姉に聞いた。
姉ちゃん、配信のことになると真面目モードになるのおもろいな。
ストイックだぜ。
コラボ相手は連絡送って来た相手から選んでもいいが、一番最初にコラボする相手はもう俺の中で決めていた。
多分、つか絶対にOKは出してくれることだろう。
しかも相手は超大物だ。
こりゃまた話題になること間違い無しだな。
◇◇◇
「どうもみなさんこんにちは。少し遅れました、狂犬のクロです」
<コメント>
・待ってた!!!
・開始時刻10分も過ぎてんぞ!
・遅刻かよ狂犬さんよ
・戦闘能力は高くても時間通りに動く能力はないみたいだな!
・Aランクは時間にルーズって聞いたけど本当なんですね
なんか遅刻したら散々に言われている件について。
いやね、俺だって遅刻したくてしたわけじゃねえんだ。
なんなら俺悪くねえし、コラボ相手が遅れただけだし!!!
「つかおい、Aランクは時間にルーズってなんだよ、まあほぼ全員が問題児で時間を守らないけどさあ……
俺は稀有な常識枠なんでそんな事ないんすけど」
<コメント>
・常識あったらドラゴンの口に突っ込まないんだわ
・ダンジョンで防具も武器も身につけてない野郎が常識語んなよ
・どの口が言ってんだよ
・童話界隈でリアル一寸法師って話題になってたぜお前
「なんと酷言いわれようだよ。なんて可哀想な俺!」
なんて酷い視聴者達なのだろうか。
俺はこんなにも寛大だというのに。
ってか童話界隈って何?
<コメント>
・というかコラボ配信なんだろ?
・コラボ相手はどこ?そして誰?
・田中、アンタレスって来たからもう誰来ても驚かねえ
・某チュートリアルのおっさんとかかな!
・イーニアちゃん!!!!
・炎帝とか来て欲しい
・ここに来て別の不明ランカーとか?
「はっはっは。お前ら全員違えよ! まあ正解にはたどり着かないか! お前ら学ねえもんな! それじゃあ正解に出てきていただきましょう、どうぞ!」
「どーもー! おもしろチャンネルの愛莉でーす!」
<コメント>
・!!?!?!?!?
・ここにきて配信界隈の超大物!?
・おもしろチャンネルキター! え?
・え? えーと、え????
・超大穴来たじゃねえか!
・誰がこんなん予想できんだよ?!
・狂犬、こんなビックネームと知り合いなのやばくね?
・人脈がすごい……
そう、俺が呼んだ超大物とは実の姉である愛莉、もといおもしろチャンネルだ。
きっと誰も予想できなかっただろうな。
こりゃ視聴者驚かせることには成功したな!
つか姉の影響力はすごいな、知らない人がいないな。
超有名人はすごいぜ。
たが驚き終わるにはまだ早いぜ、視聴者
まだ配信は始まったばかりなんだからクライマックスには早いだろう?
「さあ今日は俺の実姉であるおもしろチャンネルの愛莉と雑談配信をしていきたいと思います!」
「よろしく頼むぜクロ!」
<コメント>
・じ、実姉!?
・おもしろチャンネルがお姉ちゃんだとッ…!?
・姉弟なの!?
・こいつは一体何者なんだよ!
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さあ、驚け、喚けおまえらよ!
まだ配信は始まったばかりだぜ!!!
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