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9話 リーワース首都 ヤリク
しおりを挟む海の匂いがしてきた。
サーフィンをしていた頃を思い出す。
道も心なしか、砂地が多くなってきたような
気がする。
「主、海岸へ到着いたしました」
「こ・・ここが」
「はい。デミヒューマンエリアとの間にある
ドメス海峡です」
そこには波が穏やかな、島が点在する海峡だった。
「意外と・・なんていうか、穏やかなのね?」
「はい。この海峡は各大陸の主要航路です。
戦闘エリア近辺は軍艦が多いですが、
こちらまで来ると、ほぼ商船が
行きかっております」
「このまま一気にリーワースまで行きましょうか」
ミリアが言った。
「どれぐらいで着けるの?」
「まぁ2刻もあれば大丈夫ですよ?」
「一気に首都のヤリクまで行きましょうかぁ」
リベラが言った。
「わかった。じゃぁ、行きましょう」
私達はミリアに乗って、ヤリクまで飛んだ。
----リーワース首都ヤリク----
ヤリクに到着した。
ロハの村とは比べものにならないくらい
大きな街だった。
獣人も、人間も亜人もいた。それぞれが混在して
バランスが取れているような印象を受けた。
「わぁ~っ・・大きい街ねぇ~・・」
「ホントですわねぇ・・私が前回に居たときよりも
数倍大きくなっているような気が・・」
リベラも驚いたようだった。
「ここ数年、戦争が始まってから
この国はますます栄えました。
中立国ということで、人が集まって
くるのでしょう」
とジャンが言った。
「まずは、魔界の魔石屋に行きましょうか」
ミリアが先導した。
「ねぇ、リベラ。出店っていつからしているの?」
「私達が異転する前に、斥候で何人かこちらに
送り込んでいたのです。
拠点として出店を先行しましたわぁ。
シュベル様のご指示で。」
「へぇ~そうなんだ」
「魔界特製の魔石は純度が高くて、
とても評判がよろしいんですよ」
ミリアが言った。
しばらく歩くと、大通りの商店が集まる所に、
比較的大きい3階建ての商店の前に来た。
「ここですわぁ」
「グ・・グレス商会??」
「はぁい。魔王様の苗字を屋号にしておりますの」
リベラが誇らしげに言った。
「え?苗字あったんだ・・。知らなかった」
「ございましてですわよぉ。
セリーヌ様は、セリーヌ=グレス様で
いらっしゃいますわ」
「そ・・そうなんだ・・」
店に入ると、広めの店内に、
色々な魔石が展示してあった。
お客も結構な数が居た。
店員?と思しき、数人が接客をしている。
私達は店の奥にある、カウンターに行った。
そこに、若い人型の女性がいた。
「お待ちしておりました。セリーヌ様。
私はこの店の責任者を拝命しております、
ベリスと申します。
以後、よろしくお願い申し上げます」
ベリスは恭しく頭を下げた。
「ベリス、久しぶりだわねぇ。
お店は順調かしら?」
リベラはベリスを知っているようだった。
「リベラ様、ご無沙汰しております。
はい、この店も認知が行き届きまして、
ここのところ、かなりの盛況でございます」
べリスはニッコリと笑って言った。
「ベリスさん、私達の宿はどうすればいいのでしょう?」
「ミリア様、この店の3階をお使いください。
3つ部屋がございますのでご自由にお使いください」
3階に上がると、大きな部屋が3つと、
大きな居間があった。
窓からは通りが良く見える。
私達はそれぞれの部屋に入った。
ジャンは今、ネコになっているので問題なし。
「はぁ~~一息ついたって感じよねぇ~」
部屋のソファーに腰を掛けた。
剣を置き、体が軽くなった。
「主、これからどうするんですか?」
ジャンがネコ型のまま私の横に来た。
「うーん・・なんか内陸までの道案内の人が来る
とか言ってたけどー・・
予定より早く着いたから、今日は来ないと思うわ」
「我はしばし寝るです。
ネコになると眠くてしょうがありません」
ジャンは眠そうに丸くなってソファの隅に
身を置いた。
「いいわよ。今日はここで泊まるから
ゆっくり寝てなさい」
私は、部屋を出て居間に行った。
リベラもミリアも、そこでお茶を飲んでた。
「セリーヌ様も、お茶をお入れしましょうか?」
「うん。ミリア、お願い」
「なんとか着きましたわねぇ。セリーヌ様」
リベラもホッとした様子だった。
何気にこれまで、緊張してたかも知れない。
「うん。リベラ、ここってどんな国なの?」
「はい。エルフやドワーフなどの亜人が4割。
獣人と人間がそれぞれ3割の、
共和国でございますねぇ。
今の国主はエルフ族と聞いております」
「各種族でウマくやっているのねぇ」
「この国は昔からそうでございましたわねぇ。
300年前は、人間はここにしか
いませんでしたわ」
リベラは昔を思い出すようにシンミリと言った。
「ねぇ、街に出てもいい?」
私は好奇心を抑えきれなかった。
こんな大きな街、見たことないし。
「はぁい。ミリアとなら結構でございますわよ」
「やった!ねぇミリア、お茶飲んだら
街に出てみない?」
「はい。御伴いたします」
私はお茶をのんで、一息ついてから
ミリアと街に出た。
まだ夕方前で明るかった。
「すごいのねぇ・・
どこまで続いてんだろ、この大通り」
店の前の大通りは果てしなく続いている
ように見えた。
「お城まで続いているでしょうねぇ。
あまり兵の姿が見られませんので、
お城はもっと先でしょう」
行きかう人々は、エルフやドワーフはもちろん、
人間や獣人もいる。
大通りは広く、馬車が5~6台並んで走っても
余裕があるぐらいだった。
「いろんなお店があるわねぇ~。武器屋とか防具屋
あ!アクセサリーショップがある!
ミリア、見にいってみよ!」
私達は、大きい店構えの
アクセサリーショップに入った。
ドワーフのお店みたいだった。
「ミリア!見て見て!防魔のネックレスだって!
キレイだわね~」
一際金色に輝くネックレスが展示されていた。
「ホントにいろんなものがありますわねえ」
「これって魔石を使っているの?」
「使っておりませんねぇ。魔石を使っていなくても
刻印の文字が重要な場合もあります」
ミリアと二人で色々見ていると、
先ほどから居た、ドワーフが駆け寄ってきた。
「し・・失礼いたします、お客様。
私は店主のデボイと申します。
ちょっとお客様のその指輪を拝見させて
貰ってもよろしいですかな?」
デボイは私の指輪をチラッと見ながら言った。
「え?ええ・・別にいいけど?」
私はデボイにステータスリングを見せた。
「こ・・これは・・・」
店主のデボイは、さらに虫眼鏡のようなモノを
取り出し、マジマジと指輪を見た。
「お・・お客様、この指輪をどこで?」
デボイは、大ごとが起きたような感じだった。
「え?いや・・両親に貰ったんだけど・・」
「あなた?なんでございます?失礼ではありませんか?」
ミリアがデボイに言った。
「あ・・いや、これは失礼いたしました。
そのお嬢様がされている指輪が・・
私の覚えが間違っていなければ・・」
再び、マジマジと指輪を見る。
「え~?なんなの~?怖いのイヤなんですけどぉ」
「いえいえ、決して怖いモノなどではありません。
その指輪は伝説の『ソロモンの指輪』
ではないかと・・」
「なに?そ・・その、ソロバンとか言うのは・・」
「ソロバンでは無く、ソロモンの指輪です。
天使と悪魔を使役できるという、
伝説の一品でございます」
これはスゴイんだと言わんばかりの勢いだった。
「両親からそんなこと聞いてないけど・・
ステータスリングとしか・・」
「並みのモノなら指輪に飲み込まれるという
言い伝えがございます。
もしソロモンの指輪であれば、貴女様は一体・・」
少し恐怖のようなモノを感じたのか
デボイは小声になっていく。
「アッハァハァ!なんかの間違いだってぇ!
似たような指輪っていっぱいあるんでしょ?
模造品かもしれないじゃない!」
私は極力明るく、かつ白々しく言った。
「あ・・いやでも・・その内側の刻印は・・」
デボイが追い打ちをかける。
「まぁまぁ。私みたいなのが、
そんな大それた指輪をしているハズがないでしょ?
なんか悪いけど、違うと思うわ」
と言いながら、ミリアに目で合図を送った。
「じゃぁ、セリーヌ様、でましょうか」
ミリアが合図に気づき、店を出るように言った。
「うん。いろいろありがと。じゃあね!」
私達は店主に声をかけ店を出た。
「ねぇねぇ!!どういうこと?!!
ビックリしたんですけどぉ!」
慌てて早速ミリアに聞いた。
「はぁ、そのあたりはリベラ様がお詳しいですから・・」
ミリアも困った様子だった。
「じゃ、帰ってリベラに聞く」
私達は魔石屋に帰った。
慌てて3階に上がり、リベラを探した。
「り・・リベラ―!!どこ??」
「はいはい。こちらでございますわよぉ!
慌てて・・
どうされたのですか?」
リベラは居間でジャンを抱き、
ノンビリしていた。
「ね・・ねぇ!この指輪!!」
私はリベラの目の前に指輪を突き付けた。
「はい?ソロモンの指輪がどうかしました?」
リベラは事もなげに言った。
「え・・えーーーー!!マジ?ね・・ねぇ!」
「ハイ。そうですわよ?どうかされたのですか?」
それがどうしたの?って感じでリベラが言う。
「い・・いやさっき、アクセサリーショップの店主が
その指輪は伝説のなんとかって!!」
「あぁ~・・天使と悪魔を使役するですかぁ?」
そんな大したことないよ~って感じがするしっ!!
「い・・・いやいや、そうじゃなくて!!
普通のモノは指輪に飲み込まれるってーーーー!!
言ったぁーーー!!」
私は半泣きだった。
「あらまぁ・・ご心配ですかぁ?ウフフ」
ニヤニヤと笑うしっ!!
「だ・・だって、そんな物騒なモノなんて
聞いてないもん!!」
「でも、セリーヌ様、物騒な目には会って
ございませんでしょう?オホホホ」
「あ・・そーーーだったぁーーーっ!!」
仰る通りでした。
クスクスと笑い、リベラが続けた。
「確かに、力がふさわしく無いモノが
その指輪をすると、指輪の力に抗いきれず
飲み込まれます。
でも、セリーヌ様は大丈夫。
ちゃんと、指輪に認められているのですよ」
私に言い含めるように言う。
「天使と悪魔を使役できるって?」
「オホホホ!セリーヌ様、聖獣を従属された
じゃないですか?
聖獣、特に白虎は神獣とも言われております。
それも指輪の力の一つでございますでしょう」
「そ・・そうなんだぁ・・
指輪がどうとかって言ってたし・・
ヤケにすんなり契約をすると思ったわ・・」
「悪魔を使役って言われるのは、魔界の事ですわ。
まぁ、『悪』ではございませんけどね。ウフフ」
私はふと気づいた。
「じゃぁ、ママもそれだけの力があったんだ・・」
「もちろんでございますわ。
シュベル様は、リリア様の力を確認した上で
指輪を差し上げたはずでございます」
「あーーそう言えば、巨人族とか魔人達との
闘いのあと指輪を上げたって言ってたぁ・・」
リベラがそれを聞いてニコッと笑って言った。
「ソロモンの指輪などと大それたモノは、
リリア様が受け取らないと思われたのでしょう。
だから、ただのステータスリングと
仰ったんじゃないでしょうか?」
「なるほどーー。やるなパパ」
「シュベル様は、そういう方でした。
相手の負担になるような事は仰いませんでしたから」
フゥッと昔を思い出すように言った。
「じゃぁ・・私が持っててもいいのね?この指輪」
「当たり前でございますわぁ!
セリーヌ様は選ばれた方なのですから」
実害が無いと聞き、私はホッとした。
ミリアも指輪の事は初耳らしく驚いていた。
「魔界の宝物庫には、いろんな伝説のモノが
ありますからねぇ~。
その中から適当に見つけたんじゃないのですかねぇ。
シュベル様は」
「そう言えば、剣の訓練のとき、
伝説の剣とかいうのがいっぱいあったわ・・・」
「魔界にはもっとスゴイ物がいっぱいありますわよぉ?
ソロモンの指輪程度の物ならゴロゴロありましてよぉ」
リベラは、まるで当たり前の事のように、
今更感を満開に出して言った。
「なーーんだぁ。ビックリしたぁ。。
じゃぁさ、伝説の剣の代表みたいな
エクスカリバーとかもあったりするの?」
私が知っているのはその程度だ。
「あぁ、剣の訓練の時に、セリーヌ様が
使ってらした剣ですわよぉ?」
またまた、今更ですか?感。
「え・・えーーー!!
あの、アカが適当に選んだ剣って
エクスカリバーなの?」
「はぁい。そうでございますわ」
「ま・・魔界ってスゴイのね・・」
「はぁい」
リベラがニコッと笑った。
私はその晩、改めてマジマジと指輪を見た。
パパとママから指輪を貰った、あの夜のように。
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