本当に神様でしたか?!改め

るい

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 琢也とのやりとりも先生が来たのでやめ、皆自分の席へと着く。


「簡単に自己紹介しよう。俺はこのクラスの担任の中山 稔(なかやまみのる)だ。1年間宜しくな!」という30代前半そうな筋骨隆々な男だった。


 秋葉は恐らく体育教師だろうと思っていたが中山先生の発言により教室がざわつく。

「因みに教えているのは生物だ!この筋肉は俺の研究成果だ」と言うが、突っ込み処が多すぎて何を言えば良いか分からなくなる。

「まぁ俺の話は後でも良いとして、そろそろ体育館へ移動して入学式をやるぞ!」と言われクラスメイト達は頭の中が疑問だらけになりながら体育館へ移動していく。

 入学式が始まり、長いだけの話が始まりうとうととする。

 新任教師の紹介が始まると自分のクラスの担任が誰かを聞くために頭を切り換える。

 台に上るのは新任教師、クラス担任合わせて17人おり、その中に雪ねぇを見かけた。

新任教師は2人おり、1人目は安川 美奈やすかわ みなと言い、黒髪セミロングでおっとりとした印象を与える。

 秋葉は白衣が似合いそうだと思いながら話を聞くと化学を教えてくれるらしい。その名前は雪ねぇからたびたび聞かされており、化学に関しては雪ねぇよりも上のようで年も雪ねぇと同じようだ。

 そして、雪ねぇは物理を教えてくれるそうだ。雪ねぇの論文には難しいことが書かれていたが、その内容は斬新で画期的な物だった。

 概要としては新しい原子を発見し、その活用法であった。これにより50年は化学、医療が進歩したと言っても過言では無い。

 現に雪ねぇの、両親である司と棗はそれをいち早く実用化させる為、関係各所を周り、実用化を推し進めた。

 雪ねぇは両親や、ケガを良くしていたまだ幼かった3人の為必死で学び発見し、じつようかまで漕ぎつけた。

 雪ねぇは天才と言われるが努力をして俺達のために頑張っていたのを知っているので普段は残念なことも多いが尊敬をしている。

 そしてクラス担任の発表になり一年3組の担任が発表されることになり、一歩前に出たのはまさかの雪ねぇであり、新任教師としては異例だとも思えた。

 「私が1年3組の担任をすることになった御門 雪です。まだまだ分からないことも多いですが一緒に学び成長して行けたら良いと思っています。これから1年間宜しくお願いします。」と締め括り綺麗なお辞儀をする。

 俺は雪ねぇが担任になることによって起こるであろう問題などを思いながら入学式を終える。


 
 校長室は10畳ほどの広さで一番奥は机が有り後から指す陽の中幼い外見の幼女校長が椅子へ座りながら書類にサインや印を押していた。

「お、ようやく来たか!」と待っていましたとばかりに、可愛らしい外見と可愛い声で声を掛ける。

見た目は120㎝程で小学校低学年にしか見えない綺麗な黒髪黒目で、最初の印象は可愛らしい市松人形のようである。

「話通り四人で来ました。」と雪ねぇは言うが、話通り?と3人に『?』が浮かぶ。

「知っているとは思うが、私は校長をしている鳴神 流鳴神 流なるかみ ながれと言う。今日呼んだのは、お主らの親御達は当時生徒会長をしていた私に随分と迷惑を掛けてくれたのじゃ。その子供達が入学すると知り呼んだわけなのじゃが。」

 と言ってくる校長は、両親達と同い年か少し上の年齢だと察するが、本当か?と疑問に思う。

俺の疑問を察したのか、校長は「なんだ?私の年齢がそこまで気になるのか?私はこれでも46歳になるのじゃ!」と言われ雪ねぇ以外の3人は驚く。

 「僕よりも大人で小さい人見るの初めて!」と無邪気に澄香は言うが、これには同意できる。

 「お主らは身長で人を判断するでないのじゃ!」とぷんぷんしながら怒る校長にほっこりしながら話を聞く。

 「お主らは親子揃って幼馴染みで、尚且つ人目を引いて、更にイチャついておるから先に問題を起こさせないために釘を刺そうと思い呼んだのじゃ。」と言う合法のじゃロリ。

 俺の顔は平均的だと思っている。他の幼馴染み達は何かぼそぼそ言いながら顔を赤くさせている。

 いち早く復活した雪ねぇは「幼馴染みならこれくらい普通では無いですか?」と言い澄香と穂花はウンウンと頷いているが、それは二次元の中だけだろと心の中で突っ込みを入れる。

 「幼馴染みがイチャつくのは二次元の中だけなのじゃ!」と校長が俺が心の中で入れた突っ込みと同じ事を言う。何かオタクシンパシー的な物を感じる。

 俺以外の4人はぎゃーすか言いながら口論するが結論は出そうに無いので、俺は早く帰ってゆっくりしたい為に会話の流など知ったことかと口にする。

「校長、話はそれで終わりですか?」と言うと4人の視線は此方へとくる。

「話は終わりじゃが、お主達はくれぐれも問題を起こす出ないのじゃ」

と締め括り俺達は帰れるなら良いかと思い、校長室を出て行く。

心の中では最初、威厳のある校長だと思っていたが最後には残念な合法のじゃロリへと印象を変えていた。

 俺達は教室へと戻り帰る準備をし、雪ねぇはいつの間にか用意されていた鞄を持ち、この後は何も無いから一緒に帰ろうと提案してくる。

 俺達は否定すること無く靴を履き替え、両親達の待っている場所へと歩いて行く。


校舎を出た俺達は校門で待っている両親達の元へ少し小走りで向かった。

「「「「「「皆おめでとう!」」」」」」と言う俺、澄香、穂花、雪ねぇの両親達のお祝いを聞きて俺達は新しい生活が始まったんだなと実感する。

「「「「ありがとう!」」」」と俺達も両親達へとお礼を言い、10人で昼ご飯を食べるために町の中でも有名なオーラルレストランへと向かう。





 オーラルレストランへ着いた一行を迎えるのは二階建てのオープンキッチンで、そのレストランでは和食、洋食、中華、イタリアン、その他の国の料理までありとあらゆるジャンルの料理を提供してくれると言うことで中々予約も取れず高級ガイドブックでも星を取るほどのレベルだ。

 このレストランを予約できたのは秋葉の父である秋のお陰である。そのレストランは秋がデザイン、設計をした為に店のオーナーから物凄く感謝を為れているためである。

 秋は天才建築士として世界に名を轟かせる程に有名な人物である。

「こうやって皆と来れるのも初めての事だし嬉しいよ!」と感涙している秋を見て妻でもある紅葉は、あらもうあなたったらと言った感じで見ている。

 黒田夫婦、御門夫婦もやはり同じ様な反応をしている。

「僕はここのレストランは美味しいって聞いてたからすっごい嬉しいよ!!」

「私もここのレストランは地元含め全国で有名なので来たかったところなのよね!」

「やっぱり私達のお祝いはオーラルが一番ね!!」

と言う澄香、穂花、雪ねぇがいるが、俺は母さんが作ってくれるご飯が1番好きだが、たまには良いかと思考を切り替える。

 両親達はニヨニヨしながら微笑ましいものでも見ているかのような反応をする。

「今日は特別にシェフに用意して貰ったものが多いから皆期待してくれよ?」と父さんは言うが、俺には高級店の味も分からなければ盛り付けなどの感性も無い。

俺からしたら簡単に食べれて美味しいものが良いと思っているのだが。


席は円卓状になり、上座下座等関係なく皆で気を遣うこと無く食べれるようになっている。

どんな料理が出て来るかワクワクしながら待っている澄香と穂花、そして雪ねぇは今か今かと前菜を待っている。

こればっかりは俺も期待値が上がっているので凄く楽しみだ。

レストランオーラルでのメニューは今日は皆1番人気の和洋折衷のコース料理に決まった。

 秋葉、澄香、穂花、雪ねぇはジュースを選び、大人組はアルコールの弱いお酒を選び、飲み物、前菜が来たところで大人組が息もぴったりに、

『皆入学おめでとう!乾杯!!』という言葉に続き、俺達も『乾杯』をする。

 
 前菜から始まり最後の、甘味和みまでを皆美味しく食べ終わった。

『やっぱりあいつは料理を作るのがうまいな!』と言うが、俺達秋葉、穂花、澄香、雪ねぇと、親達が言う。

気が付いたら今日のコース料理を作ってくれた知り合いが挨拶に来てくれた。

「今日はありがとうございます。そして、皆の子供達が〈鳴神学園〉に入学出来たことを嬉しく思うよ!」と、レストランオーラルのオーナーでもある、平野 元気ひらの げんきは挨拶をする。

「鳴神学園始まって以来の最高の6人と言われてその6人が結婚するとはなぁ……」と、オーナー元気はしみじみと言う。




 そして、オーラルレストランのオーナーでもある元気が成功できたのは秋葉の父であるの秋のおかげだった。

美味しいご飯を食べ終えて、皆家に帰るということで、途中まで一緒に帰ることにした。


「澄香、穂花、雪ねぇまた明日!」と俺は澄香、穂花、雪ねぇに言う。



そして、「「「また明日!!!」」」と澄香、穂花、雪ねぇは言う。





秋葉としては平和な時間は続かないと思っているが、これがいつまで続くのやらと思いながらすごしていく。


そして皆は知らないが運命の朝をあと少しで、秋葉、穂花、澄香、雪は迎えようとしていた。







そしてこの物語は始まるのであった。









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みんなの感想(1件)

花雨
2021.08.10 花雨
ネタバレ含む
2021.08.11 るい

ありがとうございます!

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