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第一章 孵卵
第十話 絶唱 10 1-10-2/3 29
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ウラヤに限った話ではないが、森は村を囲うように広がっている。森の入り口は無数にあると言っていい。
昨日、ウラヤに帰ってきた時はマイハの裏手に出てきた。それはマイハの裏手からまっすぐ進めば、そちらにナガレがあると言うことを意味する。
尤も、ナガレへの帰巣本能が働いていない限り、森をまっすぐ歩くことなどできないのだが。
気休めにしかならないが、クイはミズと手を繋いだユミを伴い、マイハの裏手から森に入った。そのまま黙って進んでいく。
200歩ほど歩き、方向感覚が分からなくなったのを自覚した時点でクイは口を開いた。
「普通の孵卵なら、受験者に茶を飲まさなくてはならないのですが……」
茶を飲ませ、受験者を眠らせる。眠らせた状態で、偶然にも帰り着くことが無いよう故郷から十分遠くにまで運ぶのだ。
本件に関しては非公式の試験であり、かつナガレからは離れている。
茶は受験者の決意を揺るがさないよう、また森に入ることで暴れたりさせないようにする意味合いも持つ。
ミズについては、ユミが手を握っている限り落ち着いているようだ。
「ユミさん、ミズさんの手を放してください」
「え?」
「イヤだ!」
叫んだのミズの方だ。手を放されるとまずいことが直感的に分かっているようだ。
「いいから!」
ユミは声に驚き手を離してしまう。
「……ユミ、ユミ? ユミいいいいいいいいいい!」
手を離されたミズは狂ったように叫び声をあげた。
その眼はみるみる内に光を失ってく。まだユミとクイの姿は近くにあるのだが、既に眼中にないようだ。
「あ、あ、あ……」
叫び声はやがて、引きつった声に変っていく。初めて森に入った時、長く恐怖を感じ叫び続けたクイとは様子が違うようである。
クイはユミの肩を掴み、ミズから少しずつ離れていく。
「クイ! ミズがかわいそうだよ!」
「ええ、私もそう思います。でも仕方ないのです……」
クイは自身の腹黒さは自覚しているが、鬼畜ではない。自身へ害を及ぼすものに対して恨み言を述べるだけで、無邪気な子供をみだりに貶める様なことはしない。ユミにミズの手を放すよう強く命じたが、これでも胸は痛んでいるのだ。
ユミはキリがすぐ傍でおびえる様子を目の当たりにした。その姿と今のミズが重なって映る。
「助けないと!」
「待ちなさい!」
肩を掴むクイの力が強くなり、ユミの行く手を阻む。
挿入歌ミズver. https://youtube.com/shorts/fOkGQMkpDJA
「朝の光が 孤独を分かち合う
皿から零れた 形無き水滴
罪を翔けぬ翼に 焦がされた烏
帰る場所を違えて 眠る鴛と鴦
嗚呼
翼もがれた鳩は 森で何を思う
便りの無い便りに 私は書き綴る
この詩に託して」
ユミとクイはミズから奏でられる歌を聴き、あっけに取られていた。2人にとって聞いたことも無い歌だった。
それでもクイは冷静になり、ミズはその系統かと思い直す。
「ねえ、なんでミズは歌っているの?」
ユミがクイに耳打ちする。
「森は人を惑わせます。その結果、歌を歌い出すものもいると聞きます。惑いは人によって発現の仕方が異なるのです。キリさんの場合、惑いが恐怖として現れていましたね」
「ふーん」
よく分からないが、ミズが怯えているわけではないのだと判明し、ユミはひとまず安堵する。
「何故あなたは何ともないんですか?」
クイがずっと抱いていた疑問をぶつける。
「何故って……、鳩の素質があるからじゃないの?」
ユミにとって、鳩とは森を迷わず歩ける存在だ。ユミは歩いてきた森の道のりを覚え、イチカを拠点とする生活を送ることができた。故に自身は鳩の素質があるのだと信じ込んでいた。それがユミには出来て、キリには出来ないことだった。
一方で、目安とされる10日以上森を歩き続けてもウラヤへ帰りつけず、孵卵を終了できないことについて違和感を覚えていた。何か鳩となるために必要な要素が自身から抜け落ちているのではないかとも思っていた。
「……鳩になる条件は、帰巣本能を持っていることです」
「帰巣本能?」
「ええ、簡単に言えば、その者が生まれた場所へ導かれる能力です」
「違う!」
ユミがクイの言葉を遮る。
「私はラシノなんかで生まれてない!」
「ラシノ……」
ラシノと言えば、ユミがキリを連れ出した村だ。
クイはユミが拠点にしていた洞穴へ帰巣本能が目覚めたのではないか、と疑ったこともある。しかし、ユミが真っ先に思い浮かんだのはラシノの方であるようだ。
確かにユミがラシノの村に辿り着いた時、ふらふらで意識も朦朧としていたのだろう。その結果からすれば、当の本人はラシノへ導かれるように行きついたのだと感じたのかもしれない。
「私はラシノなんかに導かれてない! ちゃんとラシノまでの行き方だってわかるもん!」
「行き方が分かる……?」
それこそラシノを起点として、帰巣本能が働いている証拠だ。
「私はアイの子なんかじゃない! キリと私も姉弟じゃないもん! 私たちは鴛鴦だもん!」
さすがに考えが飛躍しすぎていると思うのだが、ユミのような賢い頭では最悪の状況も夢想してしまうのだろう。
「落ち着いてください。心配しなくてもあなたに鳩の素質なんかありませんよ」
「はぁ!?」
ユミに対して少なからず嫌悪感を抱いていたクイは、ついつい意地悪な言い方をしてしまう。
「いいですか? 鳩とはもっと崇高なものなのです。試験を忘れ、童男と睦み合う者が鳩になろうなどとは笑止千万!」
止せば良いのに、滑り出した口が止まらなくなっていた。
「み、み……、見てたのー!?」
昨日散々ナガレで見せつけてくれたと言うのに、今更のように顔を真っ赤にする。
「その視界! 奪ってやる!」
ユミの拳がへなへなとクイの眼鏡に迫り、こつんとぶつかる。痛くも痒くもなかった。ヤミに割られそうになった時の方が怖かったなと思う。
「クイの変態! ハゲタカ! ハゲワシ!」
クイはとっさに自身の旋毛に手をやる。
――だ、大丈夫だよな……。
「いいもん! 鳩の素質、見せてやるんだから!」
ユミはミズの元へ駆けだしていく。
「あ、待ちなさい!」
ユミはクイの声を振り切り、ミズの手を取った。
ミズが描いた旋律に合わせて即興で口ずさむ。
挿入歌ユミver. https://youtube.com/shorts/Q3CRRrR8Puk
「偽りの愛から逃れて 剣を折る
歩いた道のりに杭を打ち 明日を選ぶ
闇に紛れ眠れる 縛めの卵
帰る場所を灯せと 回した弓錐
嗚呼
翼求めた雛は 空に何を描く
便りの無い便りが 山のように溢れ
郵便箱開く」
「ユミ? あれ、ボク……」
ミズの眼にふっと光が戻る。
「ミズ、大丈夫だった?」
「……うん、なんかお母さんの夢を見ていた気がする」
ナガレにミズの母らしき人物はいなかった。ミズをナガレで産んだ後にどこかへ行ってしまったのだろうか。
「もしかして……、お母さんが歌ってくれた歌?」
「多分。頭に歌が響いてた。ずっとここに居たいと思っちゃった」
「駄目だよ! ミズはちゃんと帰らないと! お母さんはどこか別のところにいるんでしょ?」
ユミに言えた義理ではないのだが、昨日の母との再会で思うところがあったのだ。
「うん、そうだね。ありがとう、ユミ」
昨日、ウラヤに帰ってきた時はマイハの裏手に出てきた。それはマイハの裏手からまっすぐ進めば、そちらにナガレがあると言うことを意味する。
尤も、ナガレへの帰巣本能が働いていない限り、森をまっすぐ歩くことなどできないのだが。
気休めにしかならないが、クイはミズと手を繋いだユミを伴い、マイハの裏手から森に入った。そのまま黙って進んでいく。
200歩ほど歩き、方向感覚が分からなくなったのを自覚した時点でクイは口を開いた。
「普通の孵卵なら、受験者に茶を飲まさなくてはならないのですが……」
茶を飲ませ、受験者を眠らせる。眠らせた状態で、偶然にも帰り着くことが無いよう故郷から十分遠くにまで運ぶのだ。
本件に関しては非公式の試験であり、かつナガレからは離れている。
茶は受験者の決意を揺るがさないよう、また森に入ることで暴れたりさせないようにする意味合いも持つ。
ミズについては、ユミが手を握っている限り落ち着いているようだ。
「ユミさん、ミズさんの手を放してください」
「え?」
「イヤだ!」
叫んだのミズの方だ。手を放されるとまずいことが直感的に分かっているようだ。
「いいから!」
ユミは声に驚き手を離してしまう。
「……ユミ、ユミ? ユミいいいいいいいいいい!」
手を離されたミズは狂ったように叫び声をあげた。
その眼はみるみる内に光を失ってく。まだユミとクイの姿は近くにあるのだが、既に眼中にないようだ。
「あ、あ、あ……」
叫び声はやがて、引きつった声に変っていく。初めて森に入った時、長く恐怖を感じ叫び続けたクイとは様子が違うようである。
クイはユミの肩を掴み、ミズから少しずつ離れていく。
「クイ! ミズがかわいそうだよ!」
「ええ、私もそう思います。でも仕方ないのです……」
クイは自身の腹黒さは自覚しているが、鬼畜ではない。自身へ害を及ぼすものに対して恨み言を述べるだけで、無邪気な子供をみだりに貶める様なことはしない。ユミにミズの手を放すよう強く命じたが、これでも胸は痛んでいるのだ。
ユミはキリがすぐ傍でおびえる様子を目の当たりにした。その姿と今のミズが重なって映る。
「助けないと!」
「待ちなさい!」
肩を掴むクイの力が強くなり、ユミの行く手を阻む。
挿入歌ミズver. https://youtube.com/shorts/fOkGQMkpDJA
「朝の光が 孤独を分かち合う
皿から零れた 形無き水滴
罪を翔けぬ翼に 焦がされた烏
帰る場所を違えて 眠る鴛と鴦
嗚呼
翼もがれた鳩は 森で何を思う
便りの無い便りに 私は書き綴る
この詩に託して」
ユミとクイはミズから奏でられる歌を聴き、あっけに取られていた。2人にとって聞いたことも無い歌だった。
それでもクイは冷静になり、ミズはその系統かと思い直す。
「ねえ、なんでミズは歌っているの?」
ユミがクイに耳打ちする。
「森は人を惑わせます。その結果、歌を歌い出すものもいると聞きます。惑いは人によって発現の仕方が異なるのです。キリさんの場合、惑いが恐怖として現れていましたね」
「ふーん」
よく分からないが、ミズが怯えているわけではないのだと判明し、ユミはひとまず安堵する。
「何故あなたは何ともないんですか?」
クイがずっと抱いていた疑問をぶつける。
「何故って……、鳩の素質があるからじゃないの?」
ユミにとって、鳩とは森を迷わず歩ける存在だ。ユミは歩いてきた森の道のりを覚え、イチカを拠点とする生活を送ることができた。故に自身は鳩の素質があるのだと信じ込んでいた。それがユミには出来て、キリには出来ないことだった。
一方で、目安とされる10日以上森を歩き続けてもウラヤへ帰りつけず、孵卵を終了できないことについて違和感を覚えていた。何か鳩となるために必要な要素が自身から抜け落ちているのではないかとも思っていた。
「……鳩になる条件は、帰巣本能を持っていることです」
「帰巣本能?」
「ええ、簡単に言えば、その者が生まれた場所へ導かれる能力です」
「違う!」
ユミがクイの言葉を遮る。
「私はラシノなんかで生まれてない!」
「ラシノ……」
ラシノと言えば、ユミがキリを連れ出した村だ。
クイはユミが拠点にしていた洞穴へ帰巣本能が目覚めたのではないか、と疑ったこともある。しかし、ユミが真っ先に思い浮かんだのはラシノの方であるようだ。
確かにユミがラシノの村に辿り着いた時、ふらふらで意識も朦朧としていたのだろう。その結果からすれば、当の本人はラシノへ導かれるように行きついたのだと感じたのかもしれない。
「私はラシノなんかに導かれてない! ちゃんとラシノまでの行き方だってわかるもん!」
「行き方が分かる……?」
それこそラシノを起点として、帰巣本能が働いている証拠だ。
「私はアイの子なんかじゃない! キリと私も姉弟じゃないもん! 私たちは鴛鴦だもん!」
さすがに考えが飛躍しすぎていると思うのだが、ユミのような賢い頭では最悪の状況も夢想してしまうのだろう。
「落ち着いてください。心配しなくてもあなたに鳩の素質なんかありませんよ」
「はぁ!?」
ユミに対して少なからず嫌悪感を抱いていたクイは、ついつい意地悪な言い方をしてしまう。
「いいですか? 鳩とはもっと崇高なものなのです。試験を忘れ、童男と睦み合う者が鳩になろうなどとは笑止千万!」
止せば良いのに、滑り出した口が止まらなくなっていた。
「み、み……、見てたのー!?」
昨日散々ナガレで見せつけてくれたと言うのに、今更のように顔を真っ赤にする。
「その視界! 奪ってやる!」
ユミの拳がへなへなとクイの眼鏡に迫り、こつんとぶつかる。痛くも痒くもなかった。ヤミに割られそうになった時の方が怖かったなと思う。
「クイの変態! ハゲタカ! ハゲワシ!」
クイはとっさに自身の旋毛に手をやる。
――だ、大丈夫だよな……。
「いいもん! 鳩の素質、見せてやるんだから!」
ユミはミズの元へ駆けだしていく。
「あ、待ちなさい!」
ユミはクイの声を振り切り、ミズの手を取った。
ミズが描いた旋律に合わせて即興で口ずさむ。
挿入歌ユミver. https://youtube.com/shorts/Q3CRRrR8Puk
「偽りの愛から逃れて 剣を折る
歩いた道のりに杭を打ち 明日を選ぶ
闇に紛れ眠れる 縛めの卵
帰る場所を灯せと 回した弓錐
嗚呼
翼求めた雛は 空に何を描く
便りの無い便りが 山のように溢れ
郵便箱開く」
「ユミ? あれ、ボク……」
ミズの眼にふっと光が戻る。
「ミズ、大丈夫だった?」
「……うん、なんかお母さんの夢を見ていた気がする」
ナガレにミズの母らしき人物はいなかった。ミズをナガレで産んだ後にどこかへ行ってしまったのだろうか。
「もしかして……、お母さんが歌ってくれた歌?」
「多分。頭に歌が響いてた。ずっとここに居たいと思っちゃった」
「駄目だよ! ミズはちゃんと帰らないと! お母さんはどこか別のところにいるんでしょ?」
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