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第三章 口舌り
第二十七話 落第 27 3-1-3/3 83
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帰巣本能の発現によって得られる効果は2つ。
1つは森に入った者を惑わせる千鳥に打ち勝つ力を得ること。
もう1つは生まれた場所へ導かれるようになることだ。
現在ミズは前者の効果は得たのに、後者の恩恵を受けていないと主張している。
「そんなはずは……、ねえサイ!」
「おう!」
ユミの後ろに控えていたサイが出番だとばかりに返事をする。
「サイが帰巣本能に目覚めた時ってどんな感じだった?」
帰巣本能について感覚的に分からなければ、分かる者から聞けば良い。
「えっと……」
ちょうど先ほど話そうと思っていたことである。
「姉さんと殴り合って……、楽しくなってきたからぼこぼこにしてやったんだよ」
「サイ……」
なんとも物騒な言葉に呆れそうになるが、ユミは努めて冷静に読み解く。
恐らくは千鳥に惑わされた結果、サイの姉の幻影を見てしまったということだろう。
「そしたら姉さん、嬉しそうに笑ってお前の勝ちだって私の手を引いてくれた。そんで、気づいたらトミサに居た」
サイは懐かしそうに遠い眼をする。
「初めてだったよ。姉さんに勝てたの。叶って良かったよ……、大人になる前に」
その言葉にはっとする。
「サイ!」
感傷に浸るサイを引き戻すようにユミは声を上げる。
「サイが孵卵に合格したのって幾つの時?」
「大人になるギリギリ直前だったから16の終わり頃だったはずだ。今思えば、もう一足遅ければ姉さんに会えなかったんだろうな。この点については千鳥には感謝だ」
ユミは息を飲む。
ユミは忘れていた訳ではない。これから辿る友人の境遇から眼を逸らしていたのだ。
森に惑わなくなる条件はもう1つある。
それは大人になることだ。
「……ミズ。今幾つ?」
「うん。最近17になったところ……。大人って言われる歳……」
そして帰巣本能が目覚めるためには自らの意志を以て千鳥に打ち勝つことが必要だ。
サイの場合、姉の影を打倒することがそのきっかけだったのだ。
「ミズ!」
腕の中のミズをさらに強く抱き締める。
「ユ……ミ……。おとう……さん……。おとうさん……」
大人になれば自然と森に惑わなくなる。自ら千鳥に打ち勝つ必要もない。その機会さえも失われてしまったのだ。
即ち、帰巣本能の発現する見込みもなくなる。
「お父さん、ごめんなさい。もう、ナガレには行けない……」
「ミズは悪くないよ!」
必死でミズを慰めようとするが、ユミの眼からも涙が溢れ出してくる。
ユミもミズの父親のアサとは6年前に別れたきりだ。
特に強い縁を感じていた訳でもないが、鳩の縛めを犯した烏という割には思慮深い人物であると感じていた。
実際彼は一人娘の身を案じ、早々にトミサへと預ける判断をしたのだ。
ユミを手籠めにしようとしたり、ヤミが産む赤子をナガレの鳩の候補に仕立てようとしたりしたケンとはまるで違う。
ナガレに送られる経緯がどうであれ、ミズに再び相まみえることぐらい許されても良いはずだ。
何よりもミズがそれを望んでいるのだから。
ミズがトミサに預けられて以降、彼女とアサとのつながりが完全に断たれた訳では無かった。
年に1度程度ではあるが、ナガレに帰巣本能を持つ鳩を通じて文のやり取りをすることが許されていた。
やがてそれすら出来なくなる日も遠くはない。
「ミズの思いは私が届けるよ。アサに……」
ユミは涙を拭い、ミズの耳元に囁く。
「え?」
「ナガレの場所は分かってる。七班の縛めさえ解かれたら行くことだって出来るから……」
ミズはユミのもりすを身を以て体験した1人だ。
ユミの決意にわずかながらも希望を見出すことが出来たのだろう。その瞳から少しずつ光が満ち始める。
「ありがとう。ユミのこと信じる。お父さん、元気してるかな……」
「大丈夫。きっと今頃悪いことしたケンにお灸でも据えてるよ!」
「ふふふ……。お父さん、ケンを𠮟りつける時はよく楽しそうにしてたよなぁ……」
ミズは懐かしそうに微笑んだ。
「よし、帰るぞお前ら! 孔雀屋のあんみつ、私がおごってやるよ!」
「やった!」
空気を読まないサイの発言にかえって救われる。
ほとんど空元気なのだろうが、ミズは諸手を挙げて喜んで見せた。
――――
トミサへの帰路はサイが先導することになった。
ユミとミズはその後ろを隣り合って歩く。
「ねえ、ユミ。手、繋いでいい?」
ミズが垂らした手のひらは大きく開かれている。
そこに指を絡ませ、鴛鴦繋ぎ、いや鴦鴦繋ぎをしろとでも言いたげだ。
「……いいよ。今日だけは」
6年前は無遠慮に絡めて来ようとするミズの手を拒否してしまったが、今はお互いに分別がついている。
「ありがとう、ユミ。ふふふ……。キリ、こんなことして怒らないかなぁ……」
「大丈夫だよ。私のキリは優しいから」
「私のキリか……。やっぱり勝てないなぁ……」
ユミのことはとうに諦めていたはずのミズだったが、傷心の今、胸の奥に押し込めていたものがこみ上げてくる。
「ねえ、ソラは元気?」
「うん。元気だよ」
正式に鳩になってから5年間。
ウラヤへ訪れる度にソラとは顔を合わせており、時にはミズの話で盛り上がることもあった。
「ボク、鳩になれなかったってことは鴛鴦文を書くことが出来るんだよね?」
期待を孕んだミズの眼を見て、ユミは嫌な想像をしてしまう。
「そうだけど……。もしかして……、ソラと文通したいの?」
「うん……。ダメ……、かな……?」
「それはダメ!」
「ひっ……」
思わず張り上げてしまった声にミズは恐れおののいた。
ふたたび涙が溢れ出したミズにユミは猛省する。
「ご、ごめんねミズ。でも……、それはダメなの」
「うん、分かってる。そんな気はしてた……」
雛の最終試験にて、ユミは不本意ながらギンをソラに引き合わせることになった。
ギンがユミからソラへと乗り換えることは想像に難くはなかったが、ソラまでもがギンに興味を持つとは考えたくもなかった。
どうせギンのことだから、すぐ他の女になびいてしまうだろうと思っていた。
しかしギンは飽くまでも一途であった。ギンのことを好きになると宣言したソラの想いをしかと受け止めたということなのだろう。
「ああでもなぁ。ソラの相手があの時のお兄さんだなんて……。なんかやだなぁ……」
「うん、分かるよミズ。でもね、いい加減認めてあげないとと思ってる」
真剣な眼差しのユミを見ると、ミズは邪悪な笑みを浮かべ始めた。
「ねえ、ユミ。お兄さん、ユミにお茶飲まそうとしてたんだよ。孵卵の前に飲むやつ」
「え……。うん。まだ遅くないね。今からでも烙印を与えよう、ギンに」
ミズと繋いでいる手に力がこもる。
「ふふふ。うそうそ。お兄さん、ユミに飲ませたらって勧めた茶葉、買わなかったんだよ。葛藤はしてたけど……」
「ミズぅ? ……危うく手籠めにされるとこだったじゃない!」
「ごめんって……。きゃははは! やめてくすぐらないで!」
すっかり元気を取り戻した様子のミズに、ユミは安堵を覚えるのだった。
1つは森に入った者を惑わせる千鳥に打ち勝つ力を得ること。
もう1つは生まれた場所へ導かれるようになることだ。
現在ミズは前者の効果は得たのに、後者の恩恵を受けていないと主張している。
「そんなはずは……、ねえサイ!」
「おう!」
ユミの後ろに控えていたサイが出番だとばかりに返事をする。
「サイが帰巣本能に目覚めた時ってどんな感じだった?」
帰巣本能について感覚的に分からなければ、分かる者から聞けば良い。
「えっと……」
ちょうど先ほど話そうと思っていたことである。
「姉さんと殴り合って……、楽しくなってきたからぼこぼこにしてやったんだよ」
「サイ……」
なんとも物騒な言葉に呆れそうになるが、ユミは努めて冷静に読み解く。
恐らくは千鳥に惑わされた結果、サイの姉の幻影を見てしまったということだろう。
「そしたら姉さん、嬉しそうに笑ってお前の勝ちだって私の手を引いてくれた。そんで、気づいたらトミサに居た」
サイは懐かしそうに遠い眼をする。
「初めてだったよ。姉さんに勝てたの。叶って良かったよ……、大人になる前に」
その言葉にはっとする。
「サイ!」
感傷に浸るサイを引き戻すようにユミは声を上げる。
「サイが孵卵に合格したのって幾つの時?」
「大人になるギリギリ直前だったから16の終わり頃だったはずだ。今思えば、もう一足遅ければ姉さんに会えなかったんだろうな。この点については千鳥には感謝だ」
ユミは息を飲む。
ユミは忘れていた訳ではない。これから辿る友人の境遇から眼を逸らしていたのだ。
森に惑わなくなる条件はもう1つある。
それは大人になることだ。
「……ミズ。今幾つ?」
「うん。最近17になったところ……。大人って言われる歳……」
そして帰巣本能が目覚めるためには自らの意志を以て千鳥に打ち勝つことが必要だ。
サイの場合、姉の影を打倒することがそのきっかけだったのだ。
「ミズ!」
腕の中のミズをさらに強く抱き締める。
「ユ……ミ……。おとう……さん……。おとうさん……」
大人になれば自然と森に惑わなくなる。自ら千鳥に打ち勝つ必要もない。その機会さえも失われてしまったのだ。
即ち、帰巣本能の発現する見込みもなくなる。
「お父さん、ごめんなさい。もう、ナガレには行けない……」
「ミズは悪くないよ!」
必死でミズを慰めようとするが、ユミの眼からも涙が溢れ出してくる。
ユミもミズの父親のアサとは6年前に別れたきりだ。
特に強い縁を感じていた訳でもないが、鳩の縛めを犯した烏という割には思慮深い人物であると感じていた。
実際彼は一人娘の身を案じ、早々にトミサへと預ける判断をしたのだ。
ユミを手籠めにしようとしたり、ヤミが産む赤子をナガレの鳩の候補に仕立てようとしたりしたケンとはまるで違う。
ナガレに送られる経緯がどうであれ、ミズに再び相まみえることぐらい許されても良いはずだ。
何よりもミズがそれを望んでいるのだから。
ミズがトミサに預けられて以降、彼女とアサとのつながりが完全に断たれた訳では無かった。
年に1度程度ではあるが、ナガレに帰巣本能を持つ鳩を通じて文のやり取りをすることが許されていた。
やがてそれすら出来なくなる日も遠くはない。
「ミズの思いは私が届けるよ。アサに……」
ユミは涙を拭い、ミズの耳元に囁く。
「え?」
「ナガレの場所は分かってる。七班の縛めさえ解かれたら行くことだって出来るから……」
ミズはユミのもりすを身を以て体験した1人だ。
ユミの決意にわずかながらも希望を見出すことが出来たのだろう。その瞳から少しずつ光が満ち始める。
「ありがとう。ユミのこと信じる。お父さん、元気してるかな……」
「大丈夫。きっと今頃悪いことしたケンにお灸でも据えてるよ!」
「ふふふ……。お父さん、ケンを𠮟りつける時はよく楽しそうにしてたよなぁ……」
ミズは懐かしそうに微笑んだ。
「よし、帰るぞお前ら! 孔雀屋のあんみつ、私がおごってやるよ!」
「やった!」
空気を読まないサイの発言にかえって救われる。
ほとんど空元気なのだろうが、ミズは諸手を挙げて喜んで見せた。
――――
トミサへの帰路はサイが先導することになった。
ユミとミズはその後ろを隣り合って歩く。
「ねえ、ユミ。手、繋いでいい?」
ミズが垂らした手のひらは大きく開かれている。
そこに指を絡ませ、鴛鴦繋ぎ、いや鴦鴦繋ぎをしろとでも言いたげだ。
「……いいよ。今日だけは」
6年前は無遠慮に絡めて来ようとするミズの手を拒否してしまったが、今はお互いに分別がついている。
「ありがとう、ユミ。ふふふ……。キリ、こんなことして怒らないかなぁ……」
「大丈夫だよ。私のキリは優しいから」
「私のキリか……。やっぱり勝てないなぁ……」
ユミのことはとうに諦めていたはずのミズだったが、傷心の今、胸の奥に押し込めていたものがこみ上げてくる。
「ねえ、ソラは元気?」
「うん。元気だよ」
正式に鳩になってから5年間。
ウラヤへ訪れる度にソラとは顔を合わせており、時にはミズの話で盛り上がることもあった。
「ボク、鳩になれなかったってことは鴛鴦文を書くことが出来るんだよね?」
期待を孕んだミズの眼を見て、ユミは嫌な想像をしてしまう。
「そうだけど……。もしかして……、ソラと文通したいの?」
「うん……。ダメ……、かな……?」
「それはダメ!」
「ひっ……」
思わず張り上げてしまった声にミズは恐れおののいた。
ふたたび涙が溢れ出したミズにユミは猛省する。
「ご、ごめんねミズ。でも……、それはダメなの」
「うん、分かってる。そんな気はしてた……」
雛の最終試験にて、ユミは不本意ながらギンをソラに引き合わせることになった。
ギンがユミからソラへと乗り換えることは想像に難くはなかったが、ソラまでもがギンに興味を持つとは考えたくもなかった。
どうせギンのことだから、すぐ他の女になびいてしまうだろうと思っていた。
しかしギンは飽くまでも一途であった。ギンのことを好きになると宣言したソラの想いをしかと受け止めたということなのだろう。
「ああでもなぁ。ソラの相手があの時のお兄さんだなんて……。なんかやだなぁ……」
「うん、分かるよミズ。でもね、いい加減認めてあげないとと思ってる」
真剣な眼差しのユミを見ると、ミズは邪悪な笑みを浮かべ始めた。
「ねえ、ユミ。お兄さん、ユミにお茶飲まそうとしてたんだよ。孵卵の前に飲むやつ」
「え……。うん。まだ遅くないね。今からでも烙印を与えよう、ギンに」
ミズと繋いでいる手に力がこもる。
「ふふふ。うそうそ。お兄さん、ユミに飲ませたらって勧めた茶葉、買わなかったんだよ。葛藤はしてたけど……」
「ミズぅ? ……危うく手籠めにされるとこだったじゃない!」
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