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最終部
第4章:贈り物の再挑戦
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夜の書斎。
机の上には再び、走り書きのメモが散らばっていた。
『宝石 → ありふれている』
『ドレス → 実用的すぎる』
『本 → ……味気ない?』
『指輪 → まだ早い?』
エドガーは額を押さえて深く息をついた。
(……政略だなどと、二度と誰にも言わせてはならない。
俺はクラリッサにとって唯一の存在だと、皆に示さねば)
しかし、考えれば考えるほど答えは遠ざかっていく。
⸻
「……殿下、またですか」
扉の影から現れたユリウスが、机の散らかりを見て眉をひそめた。
「婚約発表に相応しい贈り物を用意せねば」
「また“作戦”ですか」
「……黙れ。これは必要なことだ」
エドガーの声にはいつになく焦りがにじんでいた。
ユリウスは小さくため息をつく。
「殿下。贈り物は“何を贈るか”ではなく“誰が贈るか”が肝心です」
「だが……」
「クラリッサ様は、殿下がくださるならば小石でも宝物にされますよ」
「……小石では困る」
真剣すぎる返答に、ユリウスは思わず頭を抱えた。
⸻
その頃クラリッサは、寝室の机に花冠を大事に飾りながら微笑んでいた。
(殿下のくれたものなら、何であれ宝物ですわ)
彼女はそのことを少しも疑っていなかった。
だが、エドガーの胸の奥にはまだ「足りないのでは」という不安が渦巻いていた。
机の上には再び、走り書きのメモが散らばっていた。
『宝石 → ありふれている』
『ドレス → 実用的すぎる』
『本 → ……味気ない?』
『指輪 → まだ早い?』
エドガーは額を押さえて深く息をついた。
(……政略だなどと、二度と誰にも言わせてはならない。
俺はクラリッサにとって唯一の存在だと、皆に示さねば)
しかし、考えれば考えるほど答えは遠ざかっていく。
⸻
「……殿下、またですか」
扉の影から現れたユリウスが、机の散らかりを見て眉をひそめた。
「婚約発表に相応しい贈り物を用意せねば」
「また“作戦”ですか」
「……黙れ。これは必要なことだ」
エドガーの声にはいつになく焦りがにじんでいた。
ユリウスは小さくため息をつく。
「殿下。贈り物は“何を贈るか”ではなく“誰が贈るか”が肝心です」
「だが……」
「クラリッサ様は、殿下がくださるならば小石でも宝物にされますよ」
「……小石では困る」
真剣すぎる返答に、ユリウスは思わず頭を抱えた。
⸻
その頃クラリッサは、寝室の机に花冠を大事に飾りながら微笑んでいた。
(殿下のくれたものなら、何であれ宝物ですわ)
彼女はそのことを少しも疑っていなかった。
だが、エドガーの胸の奥にはまだ「足りないのでは」という不安が渦巻いていた。
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