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第二部
番外編 隠しきれない恋人たち
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王宮の会議室。
列席する貴族たちの前で、ラウレンスは冷静沈着に議題を進めていた。
「次の舞踏会の準備に関して──」
そこまで口にしたとき、視線の端に鮮やかな赤が映る。
イザベラがこちらを見て、ふふんと得意げに扇子を広げていた。
(……なぜ会議にいる)
心の中で呻くラウレンス。
「参謀殿、その件でしたらわたくしの意見も──」
イザベラは立ち上がり、堂々と声を響かせる。
ざわめく会議室。
ラウレンスは額に手を当て、淡々と制した。
「ローゼンハルト嬢。これは政務の場だ。私的な意見は控えろ」
「まあ。冷たいですこと」
唇を尖らせるイザベラ。
だが、その頬はわずかに赤く染まっていた。
(……可愛いなどと思うな、今は会議中だ)
その後も議題は続く。
だが、発言のたびにイザベラの瞳がラウレンスを追ってくる。
彼女の視線に気づくたび、冷静な参謀の心臓はわずかに乱れる。
会議が終わり、廊下へ出た瞬間。
「参謀殿、よく我慢なさいましたね」
イザベラが笑みを浮かべ、そっと彼の袖を掴んだ。
「君こそ、余計なことを言いすぎだ」
「だって……あなたを見ていると、つい声を出したくなるのですもの」
ラウレンスは言葉を失い、深くため息をついた。
そして低く囁く。
「……公衆の前で隠すつもりだったのは、君の方ではなかったのか?」
イザベラは扇子で口元を隠し、上目遣いに囁いた。
「だって、わたくしの“唯一の一番”なのですもの」
その一言に、ラウレンスは壁際に彼女を引き寄せ、短い口づけを落とした。
廊下を通る侍女たちが思わず顔を赤らめる。
──結局、二人の恋は隠しきれないのだった。
列席する貴族たちの前で、ラウレンスは冷静沈着に議題を進めていた。
「次の舞踏会の準備に関して──」
そこまで口にしたとき、視線の端に鮮やかな赤が映る。
イザベラがこちらを見て、ふふんと得意げに扇子を広げていた。
(……なぜ会議にいる)
心の中で呻くラウレンス。
「参謀殿、その件でしたらわたくしの意見も──」
イザベラは立ち上がり、堂々と声を響かせる。
ざわめく会議室。
ラウレンスは額に手を当て、淡々と制した。
「ローゼンハルト嬢。これは政務の場だ。私的な意見は控えろ」
「まあ。冷たいですこと」
唇を尖らせるイザベラ。
だが、その頬はわずかに赤く染まっていた。
(……可愛いなどと思うな、今は会議中だ)
その後も議題は続く。
だが、発言のたびにイザベラの瞳がラウレンスを追ってくる。
彼女の視線に気づくたび、冷静な参謀の心臓はわずかに乱れる。
会議が終わり、廊下へ出た瞬間。
「参謀殿、よく我慢なさいましたね」
イザベラが笑みを浮かべ、そっと彼の袖を掴んだ。
「君こそ、余計なことを言いすぎだ」
「だって……あなたを見ていると、つい声を出したくなるのですもの」
ラウレンスは言葉を失い、深くため息をついた。
そして低く囁く。
「……公衆の前で隠すつもりだったのは、君の方ではなかったのか?」
イザベラは扇子で口元を隠し、上目遣いに囁いた。
「だって、わたくしの“唯一の一番”なのですもの」
その一言に、ラウレンスは壁際に彼女を引き寄せ、短い口づけを落とした。
廊下を通る侍女たちが思わず顔を赤らめる。
──結局、二人の恋は隠しきれないのだった。
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