「お兄さまは護衛騎士さま ──幼い日の約束から始まる恋」

だって、これも愛なの。

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続編 第4話 星を数える庭園

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 夏の夜。
 涼やかな風が吹き抜け、庭園には蛍のように小さな灯りが舞っていた。

 リリアナはこっそり寝室を抜け出し、芝生に広がる夜空を見上げていた。
 「……きれい」
 宝石を散りばめたような星々が瞬き、心臓がわくわくと高鳴る。



 「……リリアナ」
 背後から静かな声。振り返ると、アレクシスが立っていた。

 「こんな時間に外に? 危ないでしょう」
 「す、すみません……でも、どうしても星を見たくて」

 彼はため息をつきつつも、隣に腰を下ろした。
 「仕方ありませんね。では、私も付き合いましょう」



 二人並んで見上げる夜空。
 指で星をつなげて遊びながら、リリアナは小さく笑った。
 「お兄さまと一緒に数えると……星がもっと綺麗に見えます」

 アレクシスの胸が、じんと熱を帯びる。
 しばらく無言で空を仰いでいたが、やがて彼女が眠たげに肩にもたれかかってきた。

 「……リリアナ」
 耳元で名前を呼び、アレクシスは彼女の髪にそっと触れた。
 「誰にも渡したくない。……君は私の宝物だ」

 夢うつつのリリアナは、にっこり笑って囁いた。
 「わたしも……お兄さまが大好きです……」

 その声に、アレクシスは目を細め、そっと抱き寄せる。



 少し離れた植え込みの陰で、庭師ハロルドが夜空を仰いでいた。
 「星より眩しいとは……まったく恐ろしい二人ですな」
 ひげを揺らしながら、彼は微笑んだ。
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