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序章
前世
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私の名前は久留荻紗凪。
小学校六年生の時に母が事故で死んだ。
父は男手一つで私とまだ幼い弟妹を育てなければいけなくなってしまった。
仕事にも熱を入れ、今まで以上に稼ぐ必要がある。
何せ、生きる為には金がかかるのだ。
だから私は少しでも父の負担を減らそうと弟妹の面倒と家事を全て引き受けることにした。
そうすると今度は友達と遊ぶ時間がなくなるのだ。
最初の方は誘ってくれる友達も居た。
でも、夕飯を作ったりまだ保育園に通っている弟妹の迎えもあるので誘われた所で断るしかない。
そうすると友達は気まずそうに謝ってくるのでこちらもどいうい反応していいのか分からない。
ある時、区内一の金持ちの娘である東堂光星が言った。
「なんかさぁ、下の送り迎えがあるとか、夕飯の買い出しとか、夕飯作らないととか言ってるけどさ、何それ?
女子力アピールしてるの?」
「・・・・別に、そういうわけじゃない」
彼女は金持ちで、威張り腐っていて、クラスの中心的な存在。
目をつけられてイジメ抜かれて転校して行った子もいるらしいけど、親が凄い人みたいで学校側も何も言えないと大人達が噂しているのを聞いた。
つまり、彼女に睨まれたら学校生活は真っ暗くらくら蔵之介~♪なのだ。
冗談じゃなくて、マジで。
「あっそう。
じゃあ、お母さんが居なくて可哀想な子アピールだ」
「・・・・ひどい」
「あ?今、なて言ったの?
私にそんな口を聞いて良いと思ってんの?」
その日から私の地獄は始まった。
中学は私立を受ける経済的余裕もないし、できるだけ節約しないといけないからみんなが通う同じ中学にしないといけない。
勿論、引っ越す余裕もない。
何せ父の安月給だけで家族五人暮らしていかないといけないから。
つまり、中学の三年間、私は東堂光星と一緒ということだ。
地獄の三年間
東堂光星とその取り巻きにイジメられながら、友達ゼロの暗黒時代も漸く卒業を迎えた記念すべき日に私は死んだ。
しかも、私をイジメていた東堂光星と一緒に。
あの日、卒業式が終わった直後、私は東堂光星の取り巻きに数人に囲まれ屋上まで連行された。
そして、いつものイジメが始まった。
私は何度もボコられ、背中をフェンスにぶつけた。
それがいけなかったのだろう。
「何睨んでんだよ」
私の目が気に入らないみたいで、フェンスに私の体を押し付け、腹に何度も蹴り入れて来た。
ガチャガチャとフェンスが揺れる。
痛みに耐えていると急に体が傾いた。
私の両肩を掴んでいた東堂光星の体も傾いている。
ゆっくり、ゆっくりと、まるでスローモーションのように私達は落ちて行った。
小学校六年生の時に母が事故で死んだ。
父は男手一つで私とまだ幼い弟妹を育てなければいけなくなってしまった。
仕事にも熱を入れ、今まで以上に稼ぐ必要がある。
何せ、生きる為には金がかかるのだ。
だから私は少しでも父の負担を減らそうと弟妹の面倒と家事を全て引き受けることにした。
そうすると今度は友達と遊ぶ時間がなくなるのだ。
最初の方は誘ってくれる友達も居た。
でも、夕飯を作ったりまだ保育園に通っている弟妹の迎えもあるので誘われた所で断るしかない。
そうすると友達は気まずそうに謝ってくるのでこちらもどいうい反応していいのか分からない。
ある時、区内一の金持ちの娘である東堂光星が言った。
「なんかさぁ、下の送り迎えがあるとか、夕飯の買い出しとか、夕飯作らないととか言ってるけどさ、何それ?
女子力アピールしてるの?」
「・・・・別に、そういうわけじゃない」
彼女は金持ちで、威張り腐っていて、クラスの中心的な存在。
目をつけられてイジメ抜かれて転校して行った子もいるらしいけど、親が凄い人みたいで学校側も何も言えないと大人達が噂しているのを聞いた。
つまり、彼女に睨まれたら学校生活は真っ暗くらくら蔵之介~♪なのだ。
冗談じゃなくて、マジで。
「あっそう。
じゃあ、お母さんが居なくて可哀想な子アピールだ」
「・・・・ひどい」
「あ?今、なて言ったの?
私にそんな口を聞いて良いと思ってんの?」
その日から私の地獄は始まった。
中学は私立を受ける経済的余裕もないし、できるだけ節約しないといけないからみんなが通う同じ中学にしないといけない。
勿論、引っ越す余裕もない。
何せ父の安月給だけで家族五人暮らしていかないといけないから。
つまり、中学の三年間、私は東堂光星と一緒ということだ。
地獄の三年間
東堂光星とその取り巻きにイジメられながら、友達ゼロの暗黒時代も漸く卒業を迎えた記念すべき日に私は死んだ。
しかも、私をイジメていた東堂光星と一緒に。
あの日、卒業式が終わった直後、私は東堂光星の取り巻きに数人に囲まれ屋上まで連行された。
そして、いつものイジメが始まった。
私は何度もボコられ、背中をフェンスにぶつけた。
それがいけなかったのだろう。
「何睨んでんだよ」
私の目が気に入らないみたいで、フェンスに私の体を押し付け、腹に何度も蹴り入れて来た。
ガチャガチャとフェンスが揺れる。
痛みに耐えていると急に体が傾いた。
私の両肩を掴んでいた東堂光星の体も傾いている。
ゆっくり、ゆっくりと、まるでスローモーションのように私達は落ちて行った。
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