悪役だから仕方がないなんて言わせない!

音無砂月

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12.リヴィside

「マリア、随分痩せていますね」
 「そうだね。元から痩せていたけとれど。もしかしてストレスで食べられなくなってるのかな?それとも、食事すら満足に与えられていないのかな」
 俺の笑顔に隣にいるアンネが少し怯えたのが分かった。
 ダメだな。怒りを抑えなきゃ。殺気が駄々漏れになってしまう。
 少し早めにここへは到着したけど、マリアには会わせてもらえなかった。
 曰く、「体調を崩している。建国祭も近いし、無理はさせられない」だそうだ。
 ぶっ飛ばしてやろうかと思った。
 でも隣で怒りを顕に、俺がしようと、けれど立場を理解しているので留まったことを当然のように実行しようとしたアンネを見て、冷静さを取り戻した。
 どうせ建国祭で会えるのならここで無理に会う必要はない。
 下手に無理して取り繕われても苛立ちが増すだけだ。
 何とかアンネを思い留まらせて、こうしてだがマリアの姿を遠目ながら確認することがで来た。
 でも、化粧で誤魔化してはいるけど、マリアの顔色はあまり良くはない。それにかなり痩せているし、ドレスもどう見たって既製品だ。
 有り得ない。
 男爵や子爵という下位の貴族なら既製品のドレスもあり得るけど、高位の貴族はまず既製品を着ない。
 王族なら尚更だ。
 「馬鹿にし過ぎているよね」
 「全くですわね」
 「最愛の妹と殺したい程憎い男が体を密着させてダンスをするなんて、怒りでどうにかなってしまいそうだよ」
 「落ち着いてください。それよりもダンスが終わったら一度行きましょう。まだ、挨拶もしてませんわ。
 クレバー陛下はどうでもいいですけど、マリアとは話がしたいわ」
 「そうだね」
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