不思議な巡り合わせ

kitty369

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悲劇は突然に

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無事大学を卒業し、就職して2年目の春に彼女を迎えに行く僕。

だけど、朝から何だか様子がおかしい。
お腹が痛いし、めまいがするし不快感がある。
僕は思わず愛する彼女の名前を呼びそうになっていた。

いや、正確には呼んでいた。
テレパシーと言う僕の力ゆえに。

「伊都!!!」切迫した僕の声が彼女には聴こえたのだろう。

「ハルくん、早く病院行こう?」
彼女は、僕の家に迎えにきた。

彼女は、車で来たのか

僕は、簡単に病院へ行く用意をし、玄関から出ると
ドッドッドッド
と豪快なエンジンの音がする。

彼女は、このふんわりうさぎちゃんな
見た目に反して、実は男前なのだ。

ロード●ターと言う車マニアには堪らない2シーターの車を運転して来たのだ。


「あ!この子、紹介するね、私の愛車の怜央くん、カッコ良いでしょ?」

う、うん。
「早く、乗って。」

彼女曰く彼女の父親は物凄い車バカだそう。
気の良さそうな穏やかそうに親父さんにしか見えないのに、意外だな。
と思ったのも秘密であるが、
その時よりもはるかに今の方が驚いたよ。だってさ、伊都さんJkにしか見えないから。

こんな可愛い子がマニュアルの車を運転するなんて、、、、
いや早く病院だ。

彼女は、僕を乗せると
シフトレバーに手を伸ばし、シフト操作をサクサクとしていく

とても、2~3年前に免許を取得したようには見えないなぁと感心しつつ、
襲って来る腹の痛みに悶絶しながら

峠道を運転し、隣町の病院へ無事着いたのだった。

運が良かったのか朝一で行ったのが幸いだったのか午前中に検査をし、結果も出るのが早かった。

診断名「胃がん」

幸い初期だったから良かったものの
あのなぁ、俺マジで死ぬ覚悟しちゃったじゃんか。

その後僕は伊都さんに怒られる事になった。

「お肉ばっかり食べるし、カップラーメンにジャンクフード?本当に、ハルくんしにたいの?」

顔を真っ赤にしてぷりぷり怒る彼女も可愛い❤️

にやけていると、

「もーっっ!本気で怒ってるんだからね!」

彼女を宥めようと病室のベッドに座りながら彼女の頭を撫でようとする

「。。。っ、バカ!バカ!!ハルくんのバカ!」力が抜けてへなへなとなる彼女を見ると目には大粒の涙だった。

ごめん、本当、ごめん。

思考してるのか、
何も話さない静かになってしまった
まさに、静寂と言うのがピッタリとした
空間を破り捨てるかの如く

気付けば無我夢中に喋っていた。

「あのさ、結婚しよう。俺、いや
僕、本気で病気治すし、絶対君より早くしんだりしないから」

本気でプロポーズしたのに、

愛する彼女からはダメ出しされる。

まあ、たしかに、病院でプロポーズは無いよな、うん。


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