26 / 127
第26話 交際宣言
しおりを挟む
大慌てでシャワーを浴びて着替えを済ませ、髪の毛をセットして部屋を飛び出しかけて留まった。
忘れるところだった、これこれ。
和馬は、きのう大和からもらったデオドラント商品をいくつかカバンやポケットに滑り込ませると急いで靴を履き、学校までの道のりを急ぐ。
そういえば昨日、大和に腕を掴まれて久々に走ったけど、調子よかったな。
今日も走ってみようか…。
一瞬そう思った和馬は生ぬるくて嫌な感覚に襲われて怖くなり、立ち止まりプルプルっと首を横に振った。
そんなとき後ろから歩いてきた大和が
「なにやってんの?俺まち?」
前へまわり込んでそんなことを聞いてくる。
「は?ないない。ぜんぜん待ってない」
そのまま振り切ってさっさと歩いて行こうとした和馬に
「このペースで間に合う?」
大和。
「俺は遅刻しても平気だけど、遅刻常習犯の和馬はヤバいんじゃね?」
ニヤニヤしながらそう言うと、
「また、走るか?」
勝手に腕を掴んで走り出す。
「大和、待て!」
無理。
無理だし!
そう思ったのに、自然と足が動いていた。
そしていろいろと複雑な思いのなか、気づいたときには学校へ到着。
「よしっ。これできのう俺が渡したデオドラント商品の試しがいもあるよね?」
額に浮いた汗を右腕で軽く拭いながら微笑む大和に
「ちゃっかりしてるな、お前は」
和馬は返しながら思う。
大和と走っていた時間、悪くなかったと。
なんとなく気分がいいまま教室へ入り、
「あれ?今日も2人でいっしょに登校?仲、いいねぇ」
2人に気づいた二羽がそんなふうに声をかけてきたまではよかった。
でもそのすぐあと、
「昨日も途中で合コン抜け出して2人でいなくなっちゃうし、昨日に引き続き2人で登校してきちゃうし…。もしかして2人って…、付き合ってたりして?!」
そんなことを二羽が言ってきて焦る。
さらに大和が
「あはは、バレちゃった?そう、俺たち付き合ってるんだ~」
バカみたいに大きな声で交際宣言をしたものだから教室中が一気に騒がしくなって、女子たちがすごい勢いで駆け寄ってきた。
忘れるところだった、これこれ。
和馬は、きのう大和からもらったデオドラント商品をいくつかカバンやポケットに滑り込ませると急いで靴を履き、学校までの道のりを急ぐ。
そういえば昨日、大和に腕を掴まれて久々に走ったけど、調子よかったな。
今日も走ってみようか…。
一瞬そう思った和馬は生ぬるくて嫌な感覚に襲われて怖くなり、立ち止まりプルプルっと首を横に振った。
そんなとき後ろから歩いてきた大和が
「なにやってんの?俺まち?」
前へまわり込んでそんなことを聞いてくる。
「は?ないない。ぜんぜん待ってない」
そのまま振り切ってさっさと歩いて行こうとした和馬に
「このペースで間に合う?」
大和。
「俺は遅刻しても平気だけど、遅刻常習犯の和馬はヤバいんじゃね?」
ニヤニヤしながらそう言うと、
「また、走るか?」
勝手に腕を掴んで走り出す。
「大和、待て!」
無理。
無理だし!
そう思ったのに、自然と足が動いていた。
そしていろいろと複雑な思いのなか、気づいたときには学校へ到着。
「よしっ。これできのう俺が渡したデオドラント商品の試しがいもあるよね?」
額に浮いた汗を右腕で軽く拭いながら微笑む大和に
「ちゃっかりしてるな、お前は」
和馬は返しながら思う。
大和と走っていた時間、悪くなかったと。
なんとなく気分がいいまま教室へ入り、
「あれ?今日も2人でいっしょに登校?仲、いいねぇ」
2人に気づいた二羽がそんなふうに声をかけてきたまではよかった。
でもそのすぐあと、
「昨日も途中で合コン抜け出して2人でいなくなっちゃうし、昨日に引き続き2人で登校してきちゃうし…。もしかして2人って…、付き合ってたりして?!」
そんなことを二羽が言ってきて焦る。
さらに大和が
「あはは、バレちゃった?そう、俺たち付き合ってるんだ~」
バカみたいに大きな声で交際宣言をしたものだから教室中が一気に騒がしくなって、女子たちがすごい勢いで駆け寄ってきた。
112
あなたにおすすめの小説
【完結】ネクラ実況者、人気配信者に狙われる
ちょんす
BL
自分の居場所がほしくて始めたゲーム実況。けれど、現実は甘くない。再生数は伸びず、コメントもほとんどつかない。いつしか実況は、夢を叶える手段ではなく、自分の無価値さを突きつける“鏡”のようになっていた。
そんなある日、届いた一通のDM。送信者の名前は、俺が心から尊敬している大人気実況者「桐山キリト」。まさかと思いながらも、なりすましだと決めつけて無視しようとした。……でも、その相手は、本物だった。
「一緒にコラボ配信、しない?」
顔も知らない。会ったこともない。でも、画面の向こうから届いた言葉が、少しずつ、俺の心を変えていく。
これは、ネクラ実況者と人気配信者の、すれ違いとまっすぐな好意が交差する、ネット発ラブストーリー。
※プロットや構成をAIに相談しながら制作しています。執筆・仕上げはすべて自分で行っています。
なぜかピアス男子に溺愛される話
光野凜
BL
夏希はある夜、ピアスバチバチのダウナー系、零と出会うが、翌日クラスに転校してきたのはピアスを外した優しい彼――なんと同一人物だった!
「夏希、俺のこと好きになってよ――」
突然のキスと真剣な告白に、夏希の胸は熱く乱れる。けれど、素直になれない自分に戸惑い、零のギャップに振り回される日々。
ピュア×ギャップにきゅんが止まらない、ドキドキ青春BL!
バイト先に元カレがいるんだが、どうすりゃいい?
cheeery
BL
サークルに一人暮らしと、完璧なキャンパスライフが始まった俺……広瀬 陽(ひろせ あき)
ひとつ問題があるとすれば金欠であるということだけ。
「そうだ、バイトをしよう!」
一人暮らしをしている近くのカフェでバイトをすることが決まり、初めてのバイトの日。
教育係として現れたのは……なんと高二の冬に俺を振った元カレ、三上 隼人(みかみ はやと)だった!
なんで元カレがここにいるんだよ!
俺の気持ちを弄んでフッた最低な元カレだったのに……。
「あんまり隙見せない方がいいよ。遠慮なくつけこむから」
「ねぇ、今どっちにドキドキしてる?」
なんか、俺……ずっと心臓が落ち着かねぇ!
もう一度期待したら、また傷つく?
あの時、俺たちが別れた本当の理由は──?
「そろそろ我慢の限界かも」
ノリで付き合っただけなのに、別れてくれなくて詰んでる
cheeery
BL
告白23連敗中の高校二年生・浅海凪。失恋のショックと友人たちの悪ノリから、クラス一のモテ男で親友、久遠碧斗に勢いで「付き合うか」と言ってしまう。冗談で済むと思いきや、碧斗は「いいよ」とあっさり承諾し本気で付き合うことになってしまった。
「付き合おうって言ったのは凪だよね」
あの流れで本気だとは思わないだろおおお。
凪はなんとか碧斗に愛想を尽かされようと、嫌われよう大作戦を実行するが……?
推しにプロポーズしていたなんて、何かの間違いです
一ノ瀬麻紀
BL
引きこもりの僕、麻倉 渚(あさくら なぎさ)と、人気アイドルの弟、麻倉 潮(あさくら うしお)
同じ双子だというのに、なぜこんなにも違ってしまったのだろう。
時々ふとそんな事を考えてしまうけど、それでも僕は、理解のある家族に恵まれ充実した引きこもり生活をエンジョイしていた。
僕は極度の人見知りであがり症だ。いつからこんなふうになってしまったのか、よく覚えていない。
本音を言うなら、弟のように表舞台に立ってみたいと思うこともある。けれどそんなのは無理に決まっている。
だから、安全な自宅という城の中で、僕は今の生活をエンジョイするんだ。高望みは一切しない。
なのに、弟がある日突然変なことを言い出した。
「今度の月曜日、俺の代わりに学校へ行ってくれないか?」
ありえない頼み事だから断ろうとしたのに、弟は僕の弱みに付け込んできた。
僕の推しは俳優の、葛城 結斗(かつらぎ ゆうと)くんだ。
その結斗くんのスペシャルグッズとサイン、というエサを目の前にちらつかせたんだ。
悔しいけど、僕は推しのサインにつられて首を縦に振ってしまった。
え?葛城くんが目の前に!?
どうしよう、人生最大のピンチだ!!
✤✤
「推し」「高校生BL」をテーマに書いたお話です。
全年齢向けの作品となっています。
一度短編として完結した作品ですが、既存部分の改稿と、新規エピソードを追加しました。
✤✤
イケメン俳優は万年モブ役者の鬼門です
はねビト
BL
演技力には自信があるけれど、地味な役者の羽月眞也は、2年前に共演して以来、大人気イケメン俳優になった東城湊斗に懐かれていた。
自分にはない『華』のある東城に対するコンプレックスを抱えるものの、どうにも東城からのお願いには弱くて……。
ワンコ系年下イケメン俳優×地味顔モブ俳優の芸能人BL。
外伝完結、続編連載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる