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第60話 ウリの斡旋
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「…お金…どうしよう…。洸紀に…。洸紀のところに持って行かなきゃ」
娘が夜中ちかくまで家に帰って来なかった心配よりも、戻りがこんな時間になったからパパ活をさせられなかったと言わんばかりの言葉が耳に入ってきて吐きそうになる里奈。
心配の言葉だけじゃない。
「おかえり」さえなかった。
口から滑り出てきたのは「お金どうしよう」。
目の前にいるのは確かに見慣れた母親なのに、どうしようもなく汚いものに見えてしまう。
そんなにあのクズホストのことが好き?
意地悪く聞いてやりたい。
えっちが気持ちいい?
大きな声でそう怒鳴ってやりたい。
「…いまから…無理…?」
涙目で聞いてくる母親に嫌悪感しかわいてこない自分に腹が立つ。
産んでもらったじゃん。
育ててももらったし、やさしくしてあげなきゃ…。
ふつふつとどこかからわいてくるそんな気持ちを心の奥底に押し込めてしまう。
クスリとあのクズホストがお母さんと私たちの日常を蝕んでいく。
…あぁ。
なにも変わらない。
軽蔑していた犯罪にも手を染めている身内がいる。
パパ活だってウリとの境界線はあってないようなもの。
「…お金…どうしよう…。どうしよう…」
震えながら同じ言葉を繰り返す母親の声がゆっくりと脳ミソを抉りとるように広がって。
「…ねぇ…、お母さん、いい人、知ってるの。洸紀がね、教えてくれたの…」
母親が見せてきたスマホの画像とメッセージを見た瞬間、涙がこぼれそうになった。
お母さん…。
これね、ウリの斡旋っていうんだよ…?
娘が夜中ちかくまで家に帰って来なかった心配よりも、戻りがこんな時間になったからパパ活をさせられなかったと言わんばかりの言葉が耳に入ってきて吐きそうになる里奈。
心配の言葉だけじゃない。
「おかえり」さえなかった。
口から滑り出てきたのは「お金どうしよう」。
目の前にいるのは確かに見慣れた母親なのに、どうしようもなく汚いものに見えてしまう。
そんなにあのクズホストのことが好き?
意地悪く聞いてやりたい。
えっちが気持ちいい?
大きな声でそう怒鳴ってやりたい。
「…いまから…無理…?」
涙目で聞いてくる母親に嫌悪感しかわいてこない自分に腹が立つ。
産んでもらったじゃん。
育ててももらったし、やさしくしてあげなきゃ…。
ふつふつとどこかからわいてくるそんな気持ちを心の奥底に押し込めてしまう。
クスリとあのクズホストがお母さんと私たちの日常を蝕んでいく。
…あぁ。
なにも変わらない。
軽蔑していた犯罪にも手を染めている身内がいる。
パパ活だってウリとの境界線はあってないようなもの。
「…お金…どうしよう…。どうしよう…」
震えながら同じ言葉を繰り返す母親の声がゆっくりと脳ミソを抉りとるように広がって。
「…ねぇ…、お母さん、いい人、知ってるの。洸紀がね、教えてくれたの…」
母親が見せてきたスマホの画像とメッセージを見た瞬間、涙がこぼれそうになった。
お母さん…。
これね、ウリの斡旋っていうんだよ…?
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