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第198話 気になる木片
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悲鳴を上げた沙那の視線を辿るとのその先には…。
車の窓ガラスに両手と顔面を外側からべっとりと押しつけながらじとっと車内を覗き込んでいる相師の姿を見つけ、飛鷹も思わず声を上げそうになった。
速攻で思いっきりドアを開けて相師を撥ね退け
「びっくりするだろう。なにやってるんだ?」
怪訝な顔で聞く飛鷹。
「…俺だって沙那ちゃんのことが心配で出てきたんじゃん。なのに2人でイチャイチャしちゃってさ。酷くない?疎外感を感じるんですけど!」
スネた口調の相師に
「…それは…悪かった」
素直に飛鷹が謝る。
なのに
「…って、まぁそれは冗談だけど」
相師がふざけて返したから、今度は飛鷹の機嫌が悪くなった。
「相師、お前なぁっ!」
怒ろうとした飛鷹のポケットに手を突っ込む相師。
「これ」
「え?」
「ビニールに入れてダッシュボードに入れておいて」
そう言うとすぐに身を翻し
「車の中でえっちなことしないでね~」
すぐにシイタケファームの工場へと戻っていった。
「…何なんだ、あいつは」
イラっとしながらもポケットに手を突っ込んで相師が入れたモノを確認。
ダッシュボードの中にあった真っ新のビニールに小さな木片を入れて結ぶと、そのまま奥に詰め込んだ。
「何だったんです?上原さんが渡したモノって」
「なんだろうな?木片のようだったが」
「木の一部、ですか?」
「あぁ」
「なんでしょうね?わざわざビニールに入れて持ち帰るなんて」
「気になるな。またあとで聞いてみるとしよう」
車の窓ガラスに両手と顔面を外側からべっとりと押しつけながらじとっと車内を覗き込んでいる相師の姿を見つけ、飛鷹も思わず声を上げそうになった。
速攻で思いっきりドアを開けて相師を撥ね退け
「びっくりするだろう。なにやってるんだ?」
怪訝な顔で聞く飛鷹。
「…俺だって沙那ちゃんのことが心配で出てきたんじゃん。なのに2人でイチャイチャしちゃってさ。酷くない?疎外感を感じるんですけど!」
スネた口調の相師に
「…それは…悪かった」
素直に飛鷹が謝る。
なのに
「…って、まぁそれは冗談だけど」
相師がふざけて返したから、今度は飛鷹の機嫌が悪くなった。
「相師、お前なぁっ!」
怒ろうとした飛鷹のポケットに手を突っ込む相師。
「これ」
「え?」
「ビニールに入れてダッシュボードに入れておいて」
そう言うとすぐに身を翻し
「車の中でえっちなことしないでね~」
すぐにシイタケファームの工場へと戻っていった。
「…何なんだ、あいつは」
イラっとしながらもポケットに手を突っ込んで相師が入れたモノを確認。
ダッシュボードの中にあった真っ新のビニールに小さな木片を入れて結ぶと、そのまま奥に詰め込んだ。
「何だったんです?上原さんが渡したモノって」
「なんだろうな?木片のようだったが」
「木の一部、ですか?」
「あぁ」
「なんでしょうね?わざわざビニールに入れて持ち帰るなんて」
「気になるな。またあとで聞いてみるとしよう」
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