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第16話 やさしい気持ち
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「ただいま戻りました」と常務取締役室の扉を開けた絢世は慌てて口を押えて中へ。
静かにドアを閉め、コンビニの袋をそっと来客用のテーブルへ置いた。
うわぁ~…、千隼さんが居眠りしてる…。
きのう見た神すぎる寝顔。
かなり飲んでたもんなぁ…。
幸せそうな寝顔を見ながら、自分の上着を脱いでそっと千隼にかけてやる。
あ~、起きたときに俺のスーツのジャケットとか嫌がるかな?
モヤモヤ考えるも、
「カラダを冷やすよりはマシか」
とひとまずもうひとつのデスクで仕事をはじめようとしたとき、
「き…、桐谷?」
眠そうな千隼が目を開けた。
「うわっ…、俺…」
「めちゃめちゃ寝てました」
苦笑いの絢世に
「も、申し訳ない」
謝る千隼。
「どうして謝るんです?」
「い、いや、そりゃあそうだろ。仕事中だし」
「焦ってる千隼さん、いつもと違っていて可愛いですね」
サラリとそんなことを言うと絢世は、
「あ、これ、二日酔いに効くらしいですよ。ポットあるんで飲んでみます?」
シジミのカップみそ汁をコンビニの袋から取り出す。
「シジミ?」
「お酒飲んでたときは俺もけっこう飲んでました」
「へぇ」
千隼がデスクから立ち上がろうとしたとき、するりと絢世のジャケットが床に落ち、
「き、桐谷の?」
慌てて拾い上げる。
「悪い」
「全然いいですよ。千隼さん、謝ってばっかりですね。俺のジャケット、嫌じゃなかったです?迷ったんですけど寒そうだったんで」
「…ありがとう…。桐谷ってやさしいんだな…」
千隼はなんだかやさしい気持ちになっていた。
静かにドアを閉め、コンビニの袋をそっと来客用のテーブルへ置いた。
うわぁ~…、千隼さんが居眠りしてる…。
きのう見た神すぎる寝顔。
かなり飲んでたもんなぁ…。
幸せそうな寝顔を見ながら、自分の上着を脱いでそっと千隼にかけてやる。
あ~、起きたときに俺のスーツのジャケットとか嫌がるかな?
モヤモヤ考えるも、
「カラダを冷やすよりはマシか」
とひとまずもうひとつのデスクで仕事をはじめようとしたとき、
「き…、桐谷?」
眠そうな千隼が目を開けた。
「うわっ…、俺…」
「めちゃめちゃ寝てました」
苦笑いの絢世に
「も、申し訳ない」
謝る千隼。
「どうして謝るんです?」
「い、いや、そりゃあそうだろ。仕事中だし」
「焦ってる千隼さん、いつもと違っていて可愛いですね」
サラリとそんなことを言うと絢世は、
「あ、これ、二日酔いに効くらしいですよ。ポットあるんで飲んでみます?」
シジミのカップみそ汁をコンビニの袋から取り出す。
「シジミ?」
「お酒飲んでたときは俺もけっこう飲んでました」
「へぇ」
千隼がデスクから立ち上がろうとしたとき、するりと絢世のジャケットが床に落ち、
「き、桐谷の?」
慌てて拾い上げる。
「悪い」
「全然いいですよ。千隼さん、謝ってばっかりですね。俺のジャケット、嫌じゃなかったです?迷ったんですけど寒そうだったんで」
「…ありがとう…。桐谷ってやさしいんだな…」
千隼はなんだかやさしい気持ちになっていた。
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