もう恋なんてしない

竹柏凪紗

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第22話 知りたい衝動

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絢世はフルフルと首を横に振っておかしな自分の考えを振り払う。

そんなわけない。

きのう元カノのことをあれだけ愚痴り散らかして、人生初の泥酔。
さらにはアルコールの飲みすぎから胃の調子悪さと眠気で今日の仕事にまで支障をきたしているぐらいなのだから、よほど未練があるはず。

しかも飲みすぎたせいで俺みたいな年下の後輩に介抱されて情けないって嘆いていたような千隼さんが俺に嫉妬する意味がわからない。

…でも。
だったら、さっきまでの不可解な言動って…?

まぁ…社長といるときは人との距離感バグってる感じだったし、もしかしたら千隼さん、クールで寡黙そうな印象だけどちょっと変わってる人だったりするのかな。
そんなことを考えているとモヤモヤしてきて焦る。

なぜか絢世は千隼のことをもっと知りたくなった。

「ち…、千隼さん…、家も隣なことですし今日の夜、ごはんでも行きません?」

思い切ってそう誘ったのに、
「絢世は今日、店があるだろ?千隼は俺と先約がある」
とつぜん常務取締役室へと入ってきた友己によって会話は遮られてしまった。
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