もう恋なんてしない

竹柏凪紗

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第125話 お詫びの要求

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ホストクラブ「INNOCENTイノセント」から出るとすぐ、
「勝手に誤解してスネるな」
イラっとした様子の千隼が絢世の腕を掴む。

いつもの能面みたいな千隼に腹が立つ絢世。

「はぁっ?!千隼さんが…」
「俺は桐谷に頼まれたホスト探しをしてたんだよ」

静かに言った千隼を睨みつけながら
「俺の頼み事を言い訳に使うとか、ずるい。…ってか、いままでもこんなふうに飲み歩いてデレデレしてたんだろ?俺の見込み違い。そりゃあキスも慣れてるよな。男とは初めてでも女の子とはいっぱいヤってるだろうし?」
自分が働いているホストクラブの出入口前だということもすっかり忘れてブチ切れる。

完全にブチ切れモードの絢世に
「飛躍しすぎだろ?」
千隼は呆れて小さく溜め息をついたけど
「不安にさせたなら悪かった」
すぐに謝罪。

「とりあえず、言い訳をさせてくれ」

絢世の腕を引っ張って、INNOCENTイノセントから少し離れた人気のない場所へと連れて行った。

「とりあえず、スマホ見て」

千隼に言われて
「なに?」
不機嫌なまま自分のスマホを開く。

そして内容を確認した絢世は一気に申し訳なくなった。

こまめに届いていたことがわかるメッセージの受信記録。
絢世が渡したメモにあったホストの名前に加え、聞き取りをした内容が記されている。

申し訳なさで手が震えた。

「ツテとかないからホスト遊びをしていそうな女の子とか、そういった子たちが足を運びそうな店を探して情報を収集してたんだ。メッセージをしたから勝手に安心していて悪かった。事前にきちんと伝えられるタイミングで行けばよかったな」

謝る千隼に絢世は申し訳さと嫉妬で取り乱した自分への恥ずかしさから
「…疑ってごめん…」
小さな声で謝ることしかできない。

どうしたらいいのかわからず困っている絢世に
「悪いと思うなら、ちゃんとお詫びしないと?」
千隼が薄い笑みを浮かべて見下ろした。
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